エンジニアが知っておくべき5Gの電波と健康被害の関連について

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いよいよ新しい通信方式である5Gサービスが始まろうとしています。
しかし、5Gの電波は健康被害があるのではないかと不安に思っている人も少なからずいるのではないでしょうか。
この記事では、エンジニアが知っておきたい5Gの電波と人体への影響について紹介します。

浴びると人体に悪影響を及ぼす電波

電磁波は周波数によって分類されます。330GHzまでが電波防護指針の対象周波数、3THzまでが電波法で定義されている「電波」となっています。

短波ラジオ、消防無線、携帯電話、GPS気象レーダーなどはすべて、電波防護指針の対象周波数及び電波の中に入っています。
この周波数帯のものは、「物質の電子を電離させることができない電磁波(非電波放射線)」と呼ばれています。
生体作用の熱作用はあるとされていますが、人体に悪影響を及ぼすとはいわれていません。

人体に悪影響を及ぼすとされているのは「電離作用」のある電波です。
電離作用があり物質の原子を電離させることのできる電磁波のことは「電離放射線」と呼ばれ、多量に浴びると遺伝子が損傷し、がんなどの原因になるとされています。
この電離放射線の周波数は携帯電話の3GHzよりはるかに高い3000THzからとされています。

身近にあるものだと紫外線やレントゲンなどがあります。そのため、携帯電話程度の周波数帯のものは人体に影響がないとされているのです。

5Gの電波は人体に悪影響ではない

電波と人体

総務省が発表によると、携帯電話端末から出る電波エネルギーの一部は、人体に吸収され熱になります。しかし定められた基準値を超えなければ人体に影響はないとされています。
この基準値には十分な安全率(50倍)が適用されているので、少し超えても直ちに人体に影響はないといわれています。

携帯電話のような人体のすぐそばで使う機器は、局所SARが2W/kgに定められています。
このSAR値は電話通信事業者のホームページで確認することが可能です。
電話通信事業者はこのSAR値を超えないように提供されているので、5Gの電波でも人体に影響はないと考えられています。

また、端末のSAR値に関係なく、通信が良好にできる状態であれば、電波は非常に弱いとされています。
さらに携帯電話基地局のアンテナは特定の方向に電波を発射しています。真下に電波を発射しているだけではないため、基地局に近いほど電波が強いわけではありません。

正しい知識を身に付けよう

5Gの電波は、人体に影響があるのではと考える人も多くいます。
しかし総務省が発表した結果によると、携帯電話端末程度の電波では人体に影響がないとされています。
局所SARも電気通信事業者によって管理されているため、気になる場合はホームページで確認して正しい知識を身に付けることが大切です。

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