IPоEとPPPоEの5つの違いを解説|IPv4とIPv6の違いとは?

IPоEとPPPоEの5つの違いを解説|IPv4とIPv6の違いとは?
基本情報技術者試験の試験対策はこちら>>

PPPоEってなに?


PPPоE(PPP over Ethernet)とはこれまで主流となっていたインターネット接続方式です。

PPPоEは電話回線を利用したダイヤルアップ接続時代のルールである「PPP(Point-to-Point Protocol)」をイーサネットに応用したインターネット接続方式で、高速インターネット通信であるADSLを利用する際にPPPの機能を使用する必要があったため、PPPоEが作られました。

IPоEとは

IPoE(IP over Ethernet)とはIPに従ってイーサネットによってインターネットに接続する方式です。

「IP」とは「Internet Protocol」の略で、インターネットを介して情報を送受信するための通信都ルールを意味します。

IPoEは最初から企業のLANなどで用いられている通信規格であるイーサネットを使用することから、ネガティブ方式とも呼ばれています。

IPоEとPPPоEの5つの違い


IPоEとPPPоEの違いについてご紹介します。

同じインターネットの接続方式であるIPоEとPPPоEですが、具体的にはどのような違いがあるのでしょうか。ここではIPоEとPPPоEの5つの違いをご紹介しますので、どのような違いがあるのか参考にしてみてください。

IPоEとPPPоEの違い1:セキュリティ面

IPоEとPPPоEでは認証方法に違いがあります。

たとえば、PPPoEの場合はIDとパスワードを使用したユーザー認証が必要となっていますが、IPoEの場合はアクセスに使用した回線による回線認証によって認証が行われるため、IDとパスワードなどは不要です。

ただし、IPoEのセキュリティが弱いというわけではなく、契約情報をもとにした設定情報が回線を介してルーターへ伝わることにより、自動的にインターネットへ接続できるようになっています。

IPоEとPPPоEの違い2:通信速度

IPоEとPPPоEでは通信速度に違いがあります。

IPоEとPPPоEとを比較すると、PPPoEの通信速度が遅くなる傾向があります。何故かというと、PPPoEの場合はIDとパスワードを使用してインターネットへ接続しますが、その際に必ずネットワーク終端装置を通過することになります。

この際に通信量が増加するとネットワーク終端装置付近が混雑し、ボトルネックが発生することで、通信速度が遅くなります。

IPоEとPPPоEの違い3:通信の安定性

IPоEとPPPоEでは通信の安定性に違いがあります。

IPоEとPPPоEとを比較すると、IPоEの方が安定した通信が可能です。何故かというと、PPPoEに比べてIPoEは接続設備を大容量化するなど通信設備にゆとりがあるためです。

また、動画などの混雑の原因になりやすい通信トラフィックに関しては論理的分離ができるサービスを利用することで、混雑しやすい時間帯や都市でも安定した通信を実現します。

IPоEとPPPоEの違い4:接続する時の設定

IPоEとPPPоEでは接続の際の設定方法に違いがあります。

IPоEとPPPоEとを比較すると、IPoEの方が設定方法も容易です。何故かというと、PPPоEの場合はインターネット接続のためにユーザー側で必要な機器を設置する必要があるためです。

一方、IPoEの場合は通信機器を設置しなくてもインターネットを利用することができます。

IPоEとPPPоEの違い5:通信可能なWebサイトが異なる

IPоEとPPPоEでは通信可能なWebサイトに違いがあります。

基本的には、PPPoEの場合はIPv4方式のWebサイト、IPоEの場合はIPv6方式のWebサイトにのみ接続できます。

ただし、PPPoEの場合はIPv6 PPPoE接続機能を持った機器を利用することでIPv6方式のWebサイトへ接続することができ、IPоEの場合も「IPv4 over IPv6」と呼ばれる仕組みを利用すればIPv4方式のWebサイトへ接続できます。

IPv4とIPv6とは?


IPv4とIPv6とはどのようなものなのでしょうか。

前述のとおり、インターネットの規格にはPPPоE接続で利用されるIPv4と、IPоE接続で利用されるIPv6というものがあります。

ここではIPv4とIPv6それぞれの特徴についてご紹介していきますので、どのような違いがあるのか参考にしてみてください。

PPPоE接続で利用されるIPv4の特徴

IPv4とはもっとも広く使用されているインターネットプロトコルの規格です。

IPv4ではIPアドレスを32ビットで表しているため、IPv4で割り振れるIPアドレスはおよそ43億通りとなります。

しかしインターネットが急速に普及し、接続するコンピュータが増えたことにより、現在ではIPv4で使用できるIPアドレスの数が少なくなってきています。

IPоE接続で利用されるIPv6の特徴

IPv6とはIPv4に代わって新しく登場した次世代のインターネットプロトコルの規格です。

IPv6ではIPアドレスを128ビットで表すことから、割り振ることができるIPアドレスの数は非常に膨大な数となっています。そのため、しばらくは枯渇するということはないでしょう。

また、IPv6はPPPoEとIPoEの両方で利用可能な点がメリットとなっています。

PPPоE接続はなぜ通信速度が遅い?


前述のとおり、IPv6ではPPPoE方式でも接続することが可能です。

しかしPPPоE接続はIPoEよりも通信速度が遅くなります。PPPoEの場合はインターネット接続の際にネットワーク終端装置を通過することになりますが、1つの終端機器で収容できるセッションは限られています。

そのため、トラフィック量が増加することでボトルネックが生じ、通信速度が遅くなります。

PPPоE接続方式が必要とされる理由

IPv6にまだ対応していないWebサイトが存在しているため、PPPoE接続方式はインターネット通信に利用されています。

IPoEは本来であればIPv6にのみ対応した通信方式となっているため、利用するWebサイトもIPv6に対応している必要があります。しかし現在はまだIPv4からIPv6へ移行している時期であることから、PPPoE方式も必要とされています。

IPv4 over IPv6とは?


IPv4 over IPv6とはIPv6のデメリットをカバーできる技術です。

IPv4 over IPv6は、IPv6のネットワークでもIPv4を使用したインターネット通信ができる技術です。この技術により、ユーザーはIPv6を利用しながらIPv4にのみ対応しているWebサイトへもアクセスできるようになりました。

IPv4 over IPv6を利用する時の注意点

IPv4 over IPv6を利用する場合にはいくつかの注意点もあります。

IPv4 over IPv6を利用することでユーザーはIPv6でインターネットへ接続を行いながら、IPv4のWebサイトやWebサービスを利用できるようになります。

ここでは最後に、IPv4 over IPv6を利用する時の注意点について詳しくご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

プロバイダー契約時に追加料金などが必要な場合がある

IPv4 over IPv6を利用する場合、IPv4 over IPv6に対応しているプロバイダーであっても契約時に追加料金が必要な場合があります。

IPv4 over IPv6はオプションとして提供されていることもあり、そういった場合には追加費用がかかることは念頭に置いておきましょう。

IPv4 over IPv6に対応している事が前提である

IPv4 over IPv6を利用する場合、そもそもプロバイダーとルーターがIPv4 over IPv6に対応していることが前提になります。

もともと対応していないプロバイダーの場合、IPv4 over IPv6を利用することはできません。そのため、プロバイダーの乗り換えなどを検討する必要があります。

IPv6は次世代のプロトコルとして認知され始めている


IPv6環境で通信を行いながらIPv4での通信もできるIPv4 over IPv6の利用がおすすめです。

ぜひこの記事でご紹介したIPоEとPPPоEの違いやIPv4とIPv6の違い、IPv4 over IPv6の特徴などを参考に、インターネットの規格や通信方式について理解を深めてみてはいかがでしょうか。

インフラエンジニア専門の転職サイト「FEnetインフラ」

FEnetインフラはサービス開始から10年以上『エンジニアの生涯価値の向上』をミッションに掲げ、多くのエンジニアの就業を支援してきました。

転職をお考えの方は気軽にご登録・ご相談ください。