DevOpsとは?DevOpsのメリット4つと開発手法を解説

DevOpsとは?
DevOpsとはDev(ソフトウェアの運営チーム)とOps(ソフトウェアの運用チーム)がお互い連携し、システムの開発やソフトウェアの品質を高め、ソフトウェアの構築・テスト・リリースなどをより迅速かつ頻繁に行うことを目的としている「概念」のことです。しかし、DevOpsには厳密な定義が存在していないので、世間ではDevOpsに対してさまざまな認識の違いや誤解が生じてしまっているかもしれません。
DevelopmentとOperations
DevOpsのDevは、Developmentのことです。これはソフトウェアの開発チームのことで、開発する・成長させるといった意味があります。また、Opsは、Operationsのことで、ソフトウェアの運用チームが運営の手順を定めることを指します。DevelopmentとOperationsは重要な関係性にあり、お互いが意識をもって作業や連絡をとりあい、連携することが重要な関係になっています。そのためDevOpsをよく理解しましょう。
DevOpsの文化とは
DevOpsは、サービスなどを市場へリリースするまでの時間短縮や新しいサービスの失敗率削減、新しいリリースでクラッシュした際の回復時間の削減などを目的として生まれました。DevOpsを枠組みとしてアプローチすると、プログラムの可用性が高まるなど、大規模なプロセスになるでしょう。そして、DevOpsは作業の効率性・セキュリティ性などを適正化することも目指しています。
DevOpsのメリット4つ
ここでは、DevOpsの概念を根底とした開発アプローチとは、どのようなメリットがあるのかを4つご紹介いたします。DevOpsの目的とは、開発チームと運用チームが連携し、スピーディーなソフトウェアの開発と運用を継続的に実現し、ユーザーの満足度を向上させることです。そのため、組織の連携や開発プロセスにさまざまなメリットをもたらします。それでは詳しく見ていきましょう。
1:ヒューマンエラーの防止
DevOpsのメリットとして、ヒューマンエラーを防止できることが挙げられます。ヒューマンエラーとは、我々人間の不注意などで生まれるミスのことです。DevOpsに取り組むうえでアジャイル開発などを取り入れ、連携ツールなどを使い作業を自動化することによって、ヒューマンエラーを防ぐことが可能です。
2:生産性の向上
DevOpsのメリット2つ目は、生産性の向上が期待できることです。DevOpsはサービスをリリースするまでの時間が短いため、ユーザーからの声やフィードバックを得やすく、システムの行き届いてないところや仕様のミスを早期に発見することが可能です。ミスによる修正の時間短縮や無駄な開発などを削減できて、開発の流れが効率化するため、生産性が上がるというところがDevOpsを導入するメリットの1つとして挙げられます。
3:高クオリティでハイスピードな開発が可能
DevOpsによって得られるメリット3つ目は、高クオリティでハイスピードな開発ができるということです。前述したようにDevOpsは開発チームと運用チームが連携することで、お互いに協力しながら作業を行います。そのためサービスが変更される時などにスムーズに作業を進めることができ、目指すところがお互いに共有できているため、スピーディーで高クオリティな開発を行うことが可能です。
4:リスクを分散できる
DevOpsによって得られるメリット4つ目は、リスクを分散できることです。DevOpsはリリースするまでの期間が短く、開発する規模が小さいため、変更範囲も少なくなります。
変更が小さいことで影響範囲が限られ、大規模な変更に比べてバグや不具合の発見も早く、品質を高く保つことができます。小さな変更を繰り返すことで素早い新機能のリリースや、変更によって不利益を受ける利用者を減らすこともできます。
DevOpsの開発手法5つ
システムの開発手法はソフトウェアの開発工程を構造化し、プロセスになる枠組みをつくります。システムの開発手法はプロジェクトの種類や状況などによって、よりよいシステム開発手法を選択する必要があります。それでは、DevOpsにはどのような開発手法が適しているのでしょうか。それでは、DevOpsの開発手法にはどのようなものがあるかご紹介します。
1:継続的インテグレーション
DevOpsの開発手法の1つに、継続的インテグレーションがあります。継続的インテグレーションとは、すべての開発者の作業のコピーを1日に数回に分けてセントラルリポジトリにマージし、自動化されたビルドやテストを実行する開発手法の1つです。継続的インテグレーションを開発手法にすることによって、バグを早期に発見して対処し、ソフトウェアの品質を高めてソフトウェアのリリースにかかる時間を短縮することが可能です。
2:継続的デリバリー
DevOpsの開発手法の2つ目は、継続的デリバリーです。継続的デリバリーとは、ソフトウェアの構築・テスト・リリースなどをより迅速かつ頻繁に行うことを目的とした開発手法です。継続的デリバリーは、開発チームのリリースの準備が自動化され効率が上がったり、開発者の生産性の向上や、お客様に迅速に更新を配信できたり、バグの早期発見が可能になったりと、多くのメリットがあるでしょう。
3:継続的デプロイメント
DevOpsの開発手法の3つ目は、継続的デプロイメントです。継続的デプロイメントとは自動化されたデプロイにより、高い頻度でソフトウェアを提供できる開発手法です。デプロイとは配置する、展開するといった意味をもつ言葉です。開発されたソフトウェアを頻繁にデプロイすることから、継続的デプロイメントと呼ばれています。継続的デリバリーと似ていますが、デプロイの実行は継続的デプロイメントしか行いません。
4:継続的フィードバック
DevOpsは継続的フィードバックという開発手法があります。継続的フィードバックとはソフトウェアのユーザー向けに、カスタマイズができるサービスデスクを構成することによって、ユーザーのフィードバックを継続的に受け取れるようにする開発手法です。継続的フィードバックによって、ユーザーの要望やシステムの変更をすぐに開発プロセスに反映できるようになり、DevOpsにとって重要な開発手法といえるでしょう。
5:アジャイル開発
DevOpsとは開発チームと運用チームが連携する開発手法ですが、アジャイル開発とは開発チームとエンドユーザーが連携する開発手法です。アジャイル開発では開発作業にユーザーを含めたチームをつくり、システムの全体を複数のプロジェクトに分割します。1つのプロジェクトを2週間程度の短期間で開発とリリースを行います。そのフィードバックをもとに次の開発とリリースを繰り返すことで、システムの構築や改善を進めます。
コミュニケーションと共同作業が大切
DevOpsは運用チームと開発チームの共同作業が必要であるため、組織内のコミュニケーションは大切なことでしょう。ソフトウェアの開発チームと運用チームの連携が上手くとれていて、共同作業が上手くできていると、開発者や営業など他のチームとのコミュニケーションもスピードの迅速化が期待できるかもしれません。また、組織全体の目標が定まり、ソフトウェアの開発が効率よく進む可能性があります。
DevOpsを実現させるツール9つ
DevOpsを実現し、運用チームと開発チームを連携させて、品質の高いソフトウェアの継続的デリバリーを行っていくことはとても重要なことです。また、DevOpsを実現させるにはツールの利用の仕方が鍵を握っているのではないでしょうか。DevOpsを実現させるにはどういったツールがあるのか、理想的なシステム開発の概念であるDevOpsを実現してくれるツールをご紹介します。
1:タスク管理ツール
DevOpsを実現させるツールとして、タスク管理ツールがあります。タスクという言葉は「仕事」「課題」などの意味があります。タスク管理を行うことによってやるべき仕事をリストアップし漏れなく作業を進めることができるでしょう。また、タスクに優先順位をつけたりタスクの量を管理し、各従業員のタスクの負担を軽減してあげたりすることで、作業が効率化し無理なく開発を進めることが可能になります。
2:コミュニケーションツール
DevOpsを実現させるツールとして、コミュニケーションツールが挙げられます。DevOpsでは開発チームと運用チームが連携し情報を共有しあって作業を進めます。そのため、コミュニケーション不足や情報の共有ができていないと、システム開発に支障が出てしまう可能性があります。そのため、チャットのようなコミュニケーションツールが必須でしょう。
3:チケット管理ツール
DevOpsを実現させるツールの中には、チケット管理ツールがあります。チケット管理ツールとは「タスクをチケットとして管理するツール」です。タスクをチケットとして管理する方法は、発生日や期日、担当者や作業内容などを登録しチケット化します。プロジェクト管理ではチケットの発行数により、開発の状況を把握する手段としても活用が可能です。また、チケット管理ツールを利用すれば過去の記録などを参照しやすくなるでしょう。
4:バージョン管理ツール
DevOpsを実現させるツールとして、バージョン管理ツールが挙げられます。バージョン管理ツールとは、データの変更履歴を管理するためのシステムです。ファイルの作成や更新の日付、担当者など変更内容を保存しておくことで、特定の時点での過去データの状態確認や、特定の時点への復元などの操作ができるようになります。DevOpsに取り組むうえでバージョン管理ツールを利用することは有効といえるでしょう。
5:CI・CDツール
DevOpsを実現させるツールとして、CI・CDツールが挙げられます。CI・CDツールとは、継続的インテグレーション/継続的デリバリーといいます。CI・CDツールを取り入れることで、バグを素早く発見することができたり、データの変更を自動でリリースできるようになったりします。また、コードの変更が発生するたびに自動でテストを行い、テストの実行の忘れを防ぎ品質を向上させることが可能です。
6:構成管理ツール
DevOpsを実現させるツールとして、構成管理ツールが挙げられます。構成管理ツールとは、システムの規模を問わずシステム全体のサーバを管理することができるツールです。構成管理ツールを取り入れることによって、開発チームと運用チーム間のインテグレーションをサポートし、リリース作業を自動化してくれます。高頻度でリリースしてくれるので、拡張が柔軟にできる設計になっています。
7:仮想化ツール
DevOpsを実現するツールとして、仮想化ツールが挙げられます。仮想化とは、1台のサーバで別の複数のサーバのように使うことができるツールです。仮想化することによって、サーバを置くスペースのコストなどを削減することができます。また、複数のサーバOSを運用できることは、仮想化ツールを用いるメリットといえるでしょう。
8:テスト自動化ツール
DevOpsを実現するツールとして、テスト自動化ツールが挙げられます。テスト自動化ツールとは、単体テストや結合テスト、UIからのアプリケーションテストを自動化します。これらのテストを自動化することで、テストの品質を向上させることや、テストにかかる開発者やシステムのリソースを効率的に活用できるようになり、リリースするシステムやサービスの品質を向上させることができます。
9:モニターツール
DevOpsを実現させるツールとして、モニターツールが挙げられます。モニターツールとは、サーバーやアプリケーションのパフォーマンスの監視を行うツールです。サーバーの監視では、メモリやCPUなどのパフォーマンスの状況を常に把握することができます。サーバーのパフォーマンスが下がることで、アプリケーションに影響を及ぼす前に問題の把握と対処を行うことが可能となります。
DevOpsエンジニアに必要なスキル・知識5つ
DevOpsエンジニアとして活躍するために必要なスキルとは、具体的にはどのようなスキルが必要なのでしょうか。サーバーやネットワークの知識、プログラミングやコミュニケーションスキルなど、DevOpsエンジニアには幅広いスキルや知識を必要とされます。ここからは、DevOpsエンジニアに必要なおすすめのスキルと知識を5つご紹介します。それでは、詳しく見ていきましょう。
1:プログラミングスキル
システムの開発にはプログラミングスキルが不可欠です。プログラミング言語とは、大きく分けてスクリプト言語とコンパイラ言語の2種類があります。コンパイラ言語とは機械語に翻訳されていて、スクリプト言語と比較して高速で処理ができますが、サーバー管理などで利用する構成管理ツールでは主にスクリプト言語が利用されています。DevOpsエンジニアにとってはスクリプト言語を利用できる方が活躍できるでしょう。
2:クラウドサービスの経験
クラウドサービスとは、アプリケーションなどをサーバー上で動かし、ストレージや仮想マシンなどを必要に応じて利用できるサービスのことを指します。構成管理ツールは、AWSやAzureなどのクラウドサービスを利用することが多く、アカウントやセキュリティの管理方法もそれぞれのサービスで異なります。クラウドサービスの利用料金も使用した分だけ課金されますので、できるだけ多くの利用経験があると良いでしょう。
3:セキュリティの知識
クラウドサービスを使う開発環境では、ネットワーク環境のセキュリティの知識は不可欠です。外部からの不正なアクセスにより、重要な情報が漏洩してしまうといったリスクも抱えています。そのため、不正なアクセスを未然に防ぐために環境の脆弱性を発見したり、セキュリティを考慮したアカウント管理を行うなど、セキュリティに対する知識もDevOpsエンジニアには求められています。
4:テクノロジーに関する知識
DevOpsエンジニアには、最新のツールやテクノロジーの知識と、学習し続ける姿勢が求められます。IT業界にとって、ツールやテクノロジーとはとても移り変わりが早いもので、常に新しい知識を習得していく必要があります。DevOpsエンジニアにとって、開発環境の効率化やセキュリティ対策向上を実現するために、ツールやテクノロジーの知識をアップデートし続けていくことはとても重要です。
5:コミュニケーションスキル
DevOpsとは開発チームと運用チームの担当者の連携により、ソフトウェアの高速な開発や改善を目指す開発手法です。またアジャイル開発とは、開発チームとユーザーとの連携によるソフトウェアの開発手法です。このようにDevOpsエンジニアとは、多くの人との連携によってチームをまとめ、開発を進めることが重要になります。そのためコミュニケーションスキルはなくてはならないものとなります。
DevOpsとはどういうものか理解して転職に活かそう
DevOpsとはシステムやツールとは異なり、ただ導入するだけでソフトウェアのリリースまでの期間短縮や、生産性向上などの効果をもたらすものではありません。開発チームと運用チームがコミュニケーションを取りやすい組織の環境を作ることも重要です。DevOpsエンジニアを目指す方は、DevOpsとはどういうものか理解し、幅広い知識やスキルを磨いて転職に活かしましょう。
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