Linux shellとは?Linux shellを実行させる方法・bashからBourne shellに切り替えるには

Linux shellとは?
Linuxにとってのシェルとは、OSであるLinuxカーネルを人が操作するための仕組みです。具体的なbashやBourne shellなどのLinuxシェルについて解説する前に、Linuxカーネルがなぜシェルを必要とするかについて解説します。
そもそもLinuxとは
Linuxとは、もともとUNIXと同じオペレーティングシステム(OS)を目指して開発されたオープンソースのOSです。
Linuxが始めて公開された1991年当時、UNIXは高価なコンピュータ専用で、エンジニアがあこがれのOSでした。それを安価なパソコンで使えるようにしたのがLinuxです。
なおOSとは、コンピュータに対する利用者やファイルなどの入出力やプログラムの実行を管理するプログラムで、特にOSのことをLinuxカーネルと呼びます。
ただしLinuxカーネルには人が操作するインターフェースを備えていません。利用者が操作するためには専用のインターフェース用のプログラムが必要です。
シェルはもともとUNIX用
シェルはもともとUNIX用に開発された、人がコンピュータを使いやすくするためのプログラムです。
なお、Linuxの元になったUNIXは1969年から使われているかなり古いOSです。当時のコンピュータは今の家庭用冷蔵庫よりも大きなサイズで、ケーブルで繋がったディスプレイとキーボードで操作していました。
そのようなコンピュータで動作するUNIXにとって利用者が操作するディスプレイとキーボードは、いくつも接続している周辺装置の1つです。しかし利用者がコンピュータの仕様に合わせてデータを送信したり受け取っていたのでは、コンピュータの操作が面倒です。
そのため人が使いやすいように専用のプログラムが使われていました。その専用プログラムがシェルです。
LinuxのシェルはUNIX由来
UbuntuやCentOSなどのLinuxでは多くのオープンソースプログラムが使われていますが、その中にはUNIX用のプログラムを基にしたプログラムが少なくありません。そして今回紹介するBourne shellやbashなどのシェルもUNIXから移植されたプログラムが基になっています。
なおLinuxカーネルはUNIXと同じOSを目指して作られたことで、シェルを介して操作できるように作られています。またシェルは多くのエンジニアによって改良されてきた歴史があり、目的に応じて使い分けることが可能です。
Linux shellを実行させる方法
Linux shellを実行させるには、CUIのターミナルでLinuxにログインするか、GUI環境のLinuxにログインしターミナルを実行してCUI環境を利用してください。
なおシェルは、人がキーボードで打ち込んだコマンドをLinuxカーネルに送り、その結果をターミナルに表示するCUI環境で利用するプログラムです。LinuxをCUIで利用するケースで自動的に実行されます。
次からLinuxでシェルを利用するための設定手順について紹介します。
ログインするとシェルが実行される
登録済のアカウントでCUI環境のLinuxにログインすると自動的にシェルが実行され、そのシェルを介してLinuxを操作できます。なお実行されるシェルはアカウントを登録する際に指定可能です。
例えばLinuxサーバーに設定されたシェルをチェックするには、/etc/passwdファイルを表示してみてください。「:」で区切られた最後のプログラムが、そのアカウントでログインした際に実行されるシェルです。
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$ grep アカウント名 /etc/passwd
アカウント名:x:1000:1000:アカウント名の説明:/home/アカウント名:/bin/bash
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この例のアカウント名のシェルは/bin/bashです。
シェルは選べる
Linuxで利用できるシェルは、自分で使いやすいものを選ぶことが可能です。とはいえLinuxを利用されている方の中には、自分が使っているシェルが何か知らない方がいるでしょう。
UbuntuやCentOSなどのLinuxではデフォルトのシェルとしてbashが採用されており、特に指定がなければbashが適用されます。
なおUNIXが発表された当初使われていたシェルはBourne Shellでした。LinuxではBourne Shellのオープンソース版が利用できます。さらにC ShellやKornShellといったシェルもあります。
シェルスクリプトを利用できる
シェルでは、実行したいプログラムをテキストファイルに記述したシェルスクリプトを利用できます。シェルスクリプトでは簡単なプログラム構文を記述できます。そのためシェルスクリプトを用いたバッチ処理の実行などが可能です。
またシェルには、あるプログラムの実行結果を別のプログラムの入力にするパイプラインという機能があります。この機能を使えば、あるプログラムの実行結果をメールで送信する、といったことが可能です。
bashからBourne shellに切り替えるには
アカウントに設定されているシェルは簡単に切り替えられます。例えばLinuxでよく使われるUbuntuやCentOSのデフォルトで設定されるシェルはbashです。bashをBourne shellに切り替えるにはchshコマンドを利用します。
次からbashとBourne shellの特徴と、chshコマンドでシェルの切り替え手順について紹介します。
bashとは
bashは、Bourne-again shellの略で、かつてUNIXで使われていたBourne Shellの代替としてオープンソースで開発されたシェルです。主にLinuxユーザーに支持されたシェルのため、UbuntuやCentOSなどではデフォルトのシェルとして採用されています。
bashが公開されたのは1989年と古いため、これまでに追加された機能は多いです。ただし機能が多いものの、GUIツールを活用されている方の中には多すぎて使いこなせていないといったケースもあります。
Bourne shellとは
Bourne shellはUNIXで使われていたシェルで、先ほどのbashなど多くのシェルの基になったシェルです。ただし今Linuxで使えるBourne shellは、オープンソースで開発された同じ機能のシェルで、UNIXで使われていたシェルそのものではありません。
例えばUbuntuで使えるBourne shellはDebian Almquist shell(dash)のことで、軽くて処理が早いのが特徴です。ただし、その分先ほどのbashほど多くの機能がないので、シンプルなシェルを使ってみたい、という方向けのシェルです。
bashからBourne shellへの切り替え例
先ほど触れたようにbashからBourne shellにシェルを切り替えるにはchshコマンドを使います。
ターミナルなどから、chshコマンドを実行してください。最初にパスワードの入力を求められ、続いて変更後のシェルの入力を求められます。chshコマンドを実行後、ログインし直すとシェルの変更が反映されます。
シェルの切り替え例
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$ chsh
パスワード:
****のログインシェルを変更中
新しい値を入力してください。標準設定値を使うならリターンを押してください
ログインシェル [/bin/bash]: /bin/sh
$
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CUIでLinuxを操作するならシェルの習得を
クラウドに設定したLinuxのサーバーを管理するにはCUIで接続し、bashやBourne shellの機能を活用しながら操作するのが一般的です。
GUIに慣れた方にはCUIによる操作は不便だと感じることもあるでしょう。しかしシェルの機能を活用すれば、簡単に操作できます。CUIでLinuxを操作するならシェルの使い方を習得しましょう。
今回bashからBourne shellへの切り替え手順を紹介しましたが、軽快に使えるBourne shellでもシェルの便利さを十分実感できます。ぜひLinuxの管理にシェルを活用してください。
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