スマートフォンの普及などから、ここ数年でデータトラフィックが著しく増加しています。
そして今後もデータトラフィックの増加は続くものとの見方が強いです。
ではいったいどの程度増加しているのか、またどんな対策が講じられているのか見ていきましょう。
目次
データトラフィックは爆発的に増大している
国内のデータトラフィックは2004年から2013年までは一貫して微増していましたが、2013年から2014年にかけて急増しました。
平成29年度の総務省の情報通信白書によると、ブロードバンドの国内の総ダウンロードトラフィックは、2004年11月は257Gbpsでした。
これに対して、2012年11月は1,905Gbps、2013年11月は2,584Gbps、2014年11月には3,552Gbpsまで上がっています。
そして2016年11月には8,254Gbpsにまでに達し、4年間で約4.3倍になりました。
総アップロードトラフィックに関しても、似た傾向が見られます。
ただし2013年から2014年にかけての時期で比較すると、総ダウンロードトラフィックほど急激な増え方ではありません。
2004年11月は224Gbps。そこから2012年11月には666Gbpsまで増えていますが、2013年11月は834Gbps、2014年11月は930Gbpsです。
移動通信体においては、さらに強い増加傾向が見られます。
総ダウンロードトラフィックは2010年6月の時点で57Gbpsでした。しかし、2012年6月には247Gbps、2016年6月には1,228Gbpsにまで上がっています。
4年間で約5倍にまで伸びているのです。
ブロードバンドデータトラフィック(Gbps) | ||
---|---|---|
年 | 総アップロードトラフィック | 総ダウンロードトラフィック |
2004年 | 224 | 257 |
2012年 | 666 | 1,905 |
2013年 | 834 | 2,584 |
2014年 | 930 | 3,552 |
2015年 | 1,051 | 5,423 |
2016年 | 1,464 | 8,254 |
移動通信体のデータトラフィック(Gbps) | ||
---|---|---|
年 | 総アップロードトラフィック | 総ダウンロードトラフィック |
2010年 | 6 | 57 |
2012年 | 27 | 247 |
2016年 | 197 | 1,228 |
効率的なデータ処理の研究
データトラフィックが増加してく中で、効率的なデータ処理が求められています。
その方法の1つとして研究されているのがデータの集中化と分散化です。
データの集中化は端末で取得したデータをクラウドに送信し、クラウド上で処理を行う仕組みです。
データの分散化は端末で取得したデータを、クラウド・ネットワーク・端末それぞれで分散して処理することでクラウド上にデータが集中することを防ぐ技術です。
分散処理をすることでデータ移動を効率化できるため、IoT時代のトラフィック増加を見据えた技術であるといえます。
データトラフィックの増加に伴い効率的なデータ処理が急務
スマートフォンの普及やコンテンツの高品質化により、データトラフィックが爆発的に増加しました。
今後もこの傾向が続くとの見方が強いです。
データトラフィックのさらなる増加に備えるため、データの集中化や分散化による効率的なデータ処理の方法が模索されています。
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