Linuxを使い始めて間もない方は、「コマンドを覚えられない」という悩みを抱えているかもしれません。
そういった方々のために、この記事ではコマンドの簡単な覚え方を紹介していきます。
Linux初心者のエンジニアの方はぜひ目を通してください。
目次
よく使うLinuxコマンドと覚え方
まずはよく使うコマンドと、その覚え方の例を記載します。
コマンド | 機能 | 覚え方 |
---|---|---|
cd | ディレクトリ(フォルダ)を移動する | 「change directory」のcとd |
mv | ファイルを移動する | 「move」のmとv |
cp | ファイル、フォルダを複製する | 「copy」のcとp |
mkdir | フォルダを作る | 「make directory」のm,kとdir |
rm | 削除する | 「remove」のrとm |
rmdir | 空のフォルダを削除する | rmコマンド+dir(ディレクトリ=フォルダ) |
man | コマンドのマニュアルを表示する | manual(マニュアル)の頭3文字から |
clear | 画面をキレイにする | 英語の「clear(キレイにする)」から |
history | コマンドの履歴を表示する | 英語の「history(歴史・履歴)」から |
ほぼ英語の略語か、英語がそのまま使われていることがわかります。
コマンドは由来から覚える
コマンドは手を動かして打ってみて、実際に使っていくうちに自然と覚えていきます。
しかし「できれば効率的に覚えたい」「何か法則はないの?」と考える人もいるでしょう。
そういった人には「コマンドの由来から覚える」方法が向いているかもしれません。
いくつかの例をご紹介します。
mkはmake由来が多い
何かを作るときには「mk+何か」というコマンドを使うことが多いです。
例えば以下のようなコマンドです。
- mkfs:ファイルシステムを作る(make filesystemが由来)
- mke2fs:ext2ファイルシステムを作る(make ext2 filesystemが由来)
- mkswap:スワップ領域を作る(make swapが由来)
lsはlist由来が多い
一覧表示したいときには「ls(エルエス)+何か」を多く使います。
- lspci:PCIデバイスを一覧表示(list pciが由来)
- lsusb:USBデバイスを一覧表示(list usbが由来)
- lsmod:カーネルモジュールの状態を表示(list modulesが由来)
lsはlist由来が多い
chが頭につくコマンドはchangeが由来のことが多いです。
- chmod:ファイルのモード(パーミッション、アクセス権)を変更(change modeが由来)
- chown:ファイルやディレクトリの所有者を変更(change ownerが由来)
- chgrp:ファイルやディレクトリの所有グループを変更(change groupが由来)
ただし、先に説明した「cd」のコマンドは「change directory」が由来ですが、chから始まるわけではありません。
例外もあることを覚えておきましょう。
由来をしれば覚えやすい
Linuxのコマンドは簡単な英語が由来のことが多いです。
丸暗記するのではなく、元になった英語から覚えておくとコマンドの内容が把握しやすいので、「このコマンドの由来は何かな?」と調べるくせをつけるといいかもしれません。
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