AWSのメッセージングサービス「SMS」とは?特徴や料金について解説!

この記事でわかること
AWSのSMSとは?特徴や料金を紹介します!
「AWSのSMSとは一体なに?」と思う方も多いでしょう。AWSのSMSとは、正しく言うと、「Amazon Simple Notification Service(Amazon SNS)」というメッセージングサービスのうちの、モバイルテキストメッセージ(SMS)という機能です。
このAmazon SNSについて紹介したあと、本題のSMSの特徴とSMS料金などを詳しく紹介しますので、ビジネス等で導入を検討されている方は是非参考にしてください。
AWSのSNSとは
では、AWSのSNSサービスであるAmazon SNSについて説明します。
Amazon SNSはフルマネージド型メッセージングサービスといわれるサービスです。つまりサーバーレスでアプリケーションから通知してくれるサービスといえます。
このAmazon SNSはアプリケーションとアプリケーションの間でやり取りされる通信と、アプリケーションと個人の間でやり取りする際に使用する通信の両方の機能が用意されています。
「そう言われてもあまりイメージが湧かない」といった方もいるでしょう。
例えば、「お客様が通販で何か購入した際に、購入が完了したことをお客様に通知する」場合や、「宅配でお客様のもとへ商品を出荷した際のお知らせ」などに使用できます。
上記のように、お客様へのお知らせをするために、メッセージを送信する場合などに使用されるのがSNSです。
AWSのSMSの特徴とは
では次に、Amazon SNSを使用したSMSサービスについて説明します。
このSMSサービスはSMSを使用できるスマホやiPhoneなどのデバイスに対して、テキストメッセージの送信が可能です。このSMSの特徴として、設定によって配信量の限度額などを決められたり、様々なリージョン(地域)で送信できる点が挙げられたりします。
Amazon SNSでは使用目的や予算に合わせて、SMSの配信に対する使用料金の限度額などを使用できます。これはAWSアカウントを使用して、マネジメントコンソールから変更できるため、設定も簡単です。
また、Amazon SNSは複数のリージョンでSMSメッセージをサポートしており、具体的には、Amazonがすでに用意している200以上のリージョンからメッセージを送信できます。
また、SMSは電話番号に対してメッセージを送信しますが、このAmazon SNSのSMSサービスは複数の電話番号へのメッセージ送信も可能です。
AWSのSMSを使用するメリットとは
AWSのSMSを使用するメリットはたくさんあるのですが、まず挙げるとするなら「導入・以降の手間が少ない・統計情報が得られる」といったところでしょう。詳しく下記で紹介していますので参考にしてください。
1つ目のメリットは、自分でサーバーなどを用意する必要がないため、組み込みなどの手間が必要ない点です。AWSの環境を使用するため、必要以上に手間や時間をかけることなくサービスを始められます。
また、2つ目のメリットとして画面の操作で移行作業が完了する点が挙げられます。AWSのマネジメントコンソールという管理画面から操作するだけで、移行できるため移行作業の手間は非常に少ないでしょう。
他のものから、AWSのSMSへの使用を検討している方にとっては、非常に魅力的なメリットと言えます。
また、3つ目のメリットはSMSを統計調査できる点です。例えば送信先の電話番号、成功または失敗した配信、エラーの原因などの情報を調査できます。
Amazon SNSは、上記のような日々の統計をまとめてAmazon CloudWatchに情報を送信してくれたり、Amazon S3バケットにSMSの使用状況を知らせてくれたりします。
企業などでは上記のような情報をビジネスに活用することもできるでしょう。
以上のほかにもメリットはありますが、大きなメリットとして簡単に紹介しました。次は、SMS料金について引き続き説明します。
AWSのSMS料金はどのくらい?
AWSのSMS料金の体系は「実際に使った分だけ支払いが発生する」「初期費用や基本料金のようなものはかからない」「リージョン(地域)等によってSMS料金が異なる」といった3つの特徴があります。
AWSのSMS料金は従量課金を採用しているため、使用した分のみ請求が来る仕組みです。
また、無料利用枠があるのですが、あて先が米国の場合に適用されるので、日本宛にメッセージを送信する場合は通常どおりSMS料金が発生します。そのため、これは利用できる方と利用できない方がいますので注意しましょう。
ちなみに、日本宛に送信する場合のSMS料金は1通あたり0.07451ドルです。(料金については変動する可能性がありますので参考の金額として考えてください。)
実際にAmazon SNSの公式サイトで調べてみると、具体的に送信先のリージョンごとにSMS料金の請求金額が調べられます。SMS料金について詳しく計算したい方は、ぜひ上記で送信先のリージョンを調べてみましょう。
AWSのSMSを導入してみよう
AWSのSMS料金に引き続き、次は実際にSMSの使い方について説明します。
このAWSのSMSを送信するにあたって事前準備として、AWSのアカウントを持っていることが必要です。
またAWSのアカウントの登録が完了していない方は、まずアカウント登録しましょう。また、アカウントの作成は無料のため、気軽に作成できますので是非試してください。
では手順を説明します。まず、Amazon SNSコンソールにログインしましょう。次に、コンソールメニューの「SMS メッセージングをサポートしているリージョン」からリージョンを選択します。
リージョンを選択する場所は画面右上のナビゲーションバーにあります。
次に、左側の白いバーのようなものが見えますので、そちらを押すと「テキストメッセージング」のメニューが出てきますのでこちらを選択しましょう。
次に、Message typeでプロモーションかTransactionalを選択します。プロモーションは、重要度の低いメッセージを送る際に使用します。
Transactionalは他の端末でも認証が必要な多要素認証機能などを付けたいときなど、重要度が高いメッセージを送信する際に使用します。
次に、送信先の電話番号と、送信したいメッセージを入力しましょう。
次は任意で設定する内容ですが、送信者IDというものを設定できます。送信者ID欄には、自分の会社名などを入れることができます。なお、この送信者IDは英数字になりますので注意してください。
また、これも任意ですが発信元電話番号も設定できます。
最後に「テキストメッセージの送信」を選択したら完了です。
AWSのSMSをビジネスに活用しましょう
いかがでしたでしょうか。AWSのSNSには様々な機能があり、ユーザーの実現したいことを柔軟に対応できるだけのサービス内容が用意されています。
AWSのほかのサービスと同様に、AWSのSMSは拡張性が高いことが特徴です。そのため、はじめはスモールスタートとして通知機能などのシンプルな機能から使用して、必要に応じて設定を増やしていく形でも運用できます。
反対に、AWSは従量課金制のため、これまで使用していたがSMSでの配信が必要なくなった場合などもコンソール画面から設定を変えるだけですぐに変更できるため、コストをすぐに抑えることもできます。
このようにビジネスに合わせて柔軟に変更できる点も魅力といえるでしょう。
ぜひこの記事を参考にして、自分のビジネスでどのように活用できるかぜひ検討してください。
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