AWSの平均年収19パターン|20代の転職先として人気がある理由も
この記事でわかること
AWSが20代の転職先として人気が高い5つの理由
AWS(Amazon Web Services)とは、世界的なシェアを獲得しているクラウドコンピューティングサービスです。
近年では多くのPaaSが登場していますが、その中でもAWSは世界的な人気を集めているクラウドプラットフォームです。世界中に設置されているデータセンターから175以上のサービスを提供しています。
また、AWSは日本でも転職先として注目を集めています。ここではAWSが20代の転職先として人気が高い理由について解説していきます。ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
1:エンジニアにとって魅力的な仕事ができる
AWSではエンジニアにとってやりがいのある仕事ができることから、AWSは人気が高いです。
AWSでは豊富な種類のクラウドサービスを提供しており、自らも成長を続けています。そのため、AWSではエンジニアとしても高いレベルを求められます。
AWSに勤めることでエンジニア自身も魅力的な仕事をしながら、キャリアアップしていくことができます。
2:学歴を問わない
AWSでは学歴を問わないことから、人気が高いです。
AWSではエンジニアだけでなく営業職や人事などさまざまな職種の求人がでていますが、学歴不問となっているものが多いです。
また、実際にAWSに勤めている人の学歴も、高校卒業から専門学校卒業、大学卒業など幅広く、学歴に関係なくスキルを持っている人が活躍できる職場であると言えます。
3:年収が高い
AWSでは年収が高いことから、人気が高いです。
AWSの年収は600万円〜1,000万円の水準が高く、全体での平均年収は839万円程度となっています。
また、20代後半でも平均年収は700万円程度と言われており、さらに30代後半からは平均年収1,000万円と高い水準になっています。そのため、AWSの平均年収は日本の労働人口全体での平均年収よりも高いことから人気があります。
4:働きやすい環境が揃っている
AWSでは働きやすい環境が整っていることから、人気が高いです。
AWSはコアタイムのないフレックス制を導入しており、リモートワークも積極的に取り入れています。AWSは目的を達成できるようであれば働く場所は問わないという姿勢になっているため、小さな子どもがいる場合は在宅ワークで働くこともできます。
そのため、結婚や出産などライフイベントの多い女性でも働きやすい環境が整っています。
5:業績が安定している
AWSは業績が安定していることから、人気が高いです。
Amazonの売上高の中でもAWSは業績を伸ばしています。Amazonの純売上高は1100億ドル程度、純利益は80億ドル程度となっていました。
また、AWSの売上高は150億近くあり、成長率は第1四半期を上回っています。
AWSの職種別平均年収5パターン
AWSではさまざまな職種を積極的に募集しています。そのため、ソフトウェアエンジニアやハードウェアエンジニアなどAWSでの職種別の平均年収を把握することも、AWSに転職した場合の年収を知るうえで参考になるでしょう。
ここではAWSの職種別平均年収について紹介していくため、参考にしてみてください。
1:ソフトウェアエンジニア
AWSのソフトウェアエンジニアの年収は740万円以上となっています。AWSのソフトウェアエンジニアの平均年収に関するデータはありませんでしたが、AWSのソフトウェア開発エンジニアの中途採用での基本給は740万円以上となっていました。
また、AWSの技術職の平均年収は730万円~830万円程度とも言われています。
2:ハードウェアエンジニア
AWSのハードウェアエンジニアの年収は750~850万円程度だと言えるでしょう。
ハードウェアエンジニアの平均年収に関するデータはありませんでしたが、AWSの技術職の平均年収は730万円~830万円と言われています。
3:ソリューションアーキテクト
AWSのソリューションアーキテクトの平均年収は1,100~1,700万円程度となっています。
ソリューションアーキテクトはクライアントにAWSの説明を行い、クライアントがAWSを利用してソリューションを構築できるようにサポートを行う職種です。高いスキルを要求される職種であることから、AWSの中でも平均年収も高い水準にあると言えるでしょう。
4:人事
AWSの人事の平均年収は1,000~1,100万円程度となっています。人事の平均年収のデータはありませんでしたが、AWSの総合職の年収はおおよそ1,080万~1,180万円程度と言われています。
5:テクニカルプログラムマネージャー
AWSのテクニカルプログラムマネージャーの平均年収は700〜1,600万円程度となっています。
AWSではプログラムマネージャーとテクニカルプログラムマネージャーが分かれており、テクニカルプログラムマネージャーはより技術的なプロジェクトに関して責任を持つ職種となっています。
AWSではマネージャーとシニアマネージャーで年収に差があるため、ジョブレベルがどちらになるのかによってテクニカルプログラムマネージャーの年収も変わってくると言えるでしょう。
AWSの年齢別別平均年収4パターン
AWSへの転職を考える場合、年齢が上がることでどのように年収が上がっていくのか知りたいという人も多いでしょう。ここではAWSの年齢別別平均年収パターンについて解説していきます。
1:20代
AWSに勤める20代の平均年収は600~630万円程度となっています。月給換算では月額給与は40万円程度となっています。
20代でも後半になると、平均年収700万円程度になるケースもあると言われています。
2:30代
AWSに勤める30代の平均年収は600~750万円程度となっています。また、月給換算では月額給与は45万円程度となっています。
30代でも後半になると年収1,000万円に近い水準になる人もいます。
3:40代
AWSに勤める40代の平均年収は700~940万円程度となっています。また、月給換算では月額給与は50万円程度の水準となっています。40代だと年収1,000万円近くになることから、30代と比較しても年収は大きく上がっていると言えるでしょう。
4:50代以降
AWSに勤める50代の平均年収は900~1,000万円程度となっています。月額給与は60万円程度の水準であると言えるでしょう。
平均年収は50代で最高水準に近い年収となるため、60代以降になると年収も緩やかに下がっていく傾向があります。
AWSの職級別平均年収10パターン
AWSの平均年収は役割や職種によって、L1からL12までの実質10段階にわかれたジョブレベルによって大きく異なります。そのため、AWSの平均年収を知りたい場合は職種だけでなくポジションごとの年収を知るとわかりやすいでしょう。
ここではAWSの職級別平均年収を紹介していくため、どのくらいの水準になるのか参考にしてみてはいかがでしょうか。
1:L1~3
AWSで働く契約社員の平均年収は300〜500万円程度となっています。
AWSで働く従業員のジョブレベルはアルバイトやパートなども含まれており、契約社員やアルバイト、パートなどのジョブレベルはL1からL3までの範囲となっています。
また、ジョブレベルL1~L3の従業員はオペレーション、カスタマーサービス部門で働いている従業員が多く、年収レンジは300万〜500万円とされています。
2:L4
AWSで働く新入社員の平均年収は400万円程度となっています。
AWSのジョブレベルによると、新入社員や一般の正社員のジョブレベルはL4となっており、L4の年収レンジは400〜700万円に設定されています。
そのため、L4全体での年収の範囲は400万〜700万円ですが、新入社員だけに絞ると平均年収は400万円程度だと考えておくと良いでしょう。
3:L5
AWSで働くマネージャーの平均年収は700〜1,100万円程度となっています。
AWSのジョブレベルによると、マネージャーのジョブレベルはL5とされています。また、L5の年収レンジは700万〜1,100万円に設定されています。
L5のマネージャーは中間管理職とされており、管理職にあたるシニアマネージャーの場合は一つ上のジョブレベルとなっています。
4:L6
AWSで働くシニアマネージャーの平均年収は1,100〜1,600万円程度となっています。
AWSのジョブレベルによると、シニアマネージャーのジョブレベルはL6とされており、L6の年収レンジは1,100万〜1,600万円に設定されています。
また、管理職であるL6以上になると英語のスキルが必須となることから、マネージャーとシニアマネージャーの差は大きいと言えます。
5:L7
AWSで働くPrincipalの平均年収は1,700〜2,600万円程度となっています。
Principalは日本で言えば上級管理職や部長クラスとなります。AWSのジョブレベルによると、PrincipalのジョブレベルはL7とされており、年収レンジは1,700〜2,600万円に設定されています。
Principalは日本国内での募集はほとんどありませんが、アメリカの本社では募集が出るケースがあります。
上級一般職
AWSで働く上級一般職の平均年収はL7の年収レンジの中でも前半の水準となるでしょう。
ジョブレベルL7のPrincipalは、上級一般職やエンジニア、事業部長クラスまでさまざまなポジションの人材が対象となります。
そのため、L7の上級一般職は1,700〜2,600万円の範囲の中でも前半の水準になるでしょう。また、L7の上級一般職にはPrincipalの肩書が付きます。
エンジニア
AWSで働くL7のエンジニアの平均年収はL7の年収レンジの中でも前半の水準となるでしょう。
前述のとおりジョブレベルL7のPrincipalは上級一般職やエンジニアなどさまざまなポジションの人材がいます。エンジニアも上級一般職と同様に1,700〜2,600万円の範囲の中で前半の水準になるでしょう。
また、上級一般職と同様にL7のエンジニアにはPrincipalの肩書が付きます。
シニアマネージャーヘッド
AWSで働くシニアマネージャーヘッドの平均年収は1,700〜2,600万円の範囲の中でも後半の水準となっています。
シニアマネージャーヘッドはPrincipalと同様にジョブレベルL7となるため、ジョブレベルごとの年収レンジは1,700〜2,600万円です。しかし管理職であるため、この範囲の中でも後半の水準となるでしょう。
また、ジョブレベルL7の管理職は「○○ヘッド」という名前になっていることが多いです。
6:L8
AWSで働くSenior PrincipalやDirectorの平均年収は2,100〜4,000万円程度となっています。
Senior Principalは日本で言えば本部長クラスとなります。AWSのジョブレベルによるとSenior PrincipalやDirectorのジョブレベルはL8とされています。
ディレクター
AWSで働くディレクターの平均年収は2,100〜4,000万円程度となっています。
ディレクターは本部長クラスとなっています。AWSのジョブレベルによると、ディレクターのジョブレベルはL8とされており、年収レンジは2,100〜4,000万円に設定されています。
また、上級エンジニアもジョブレベルはL8となっています。
上級ディレクター
AWSの上級ディレクターの平均年収は2,100〜4,000万円の中でも後半の水準となっています。
AWSのジョブレベルではL9が欠番となっており、上級ディレクターもL8とされています。そのため年収レンジは2,100〜4,000万円ですが、後半の水準となるでしょう。
7:L9
前述のとおり、AWSのジョブレベルのL9は欠番となっているため、L9の社員や年収レンジは存在しません。なぜ欠番になっているのかという理由は明確になっていませんが、AWSではなぜかL9が欠番になっているのは有名な話です。
8:L10
AWSで働くDistinguished EngineerやVice Presidentの平均年収は4,000〜1億8,000万円程度となっています。
Distinguished Engineerは日本で言えば最高位エンジニア、Vice Presidentは副社長を指します。AWSのジョブレベルによると、統括責任者クラスのジョブレベルはL10とされており、年収レンジは4,000〜1億8,000万円に設定されています。
なお、統括責任者クラスはヘッドハンティングのみとなっています。
最高位エンジニア
AWSの最高位エンジニアの平均年収は4,000〜1億8,000万円の中でも前半の水準となっています。
最高位エンジニアはジョブレベルL10の一般職に設定されています。L10の年収レンジは4,000〜1億8,000万円の範囲ですが、L10の管理職は「Vice President(副社長)」に設定されていることから、年収レンジの中でも前半の水準となるでしょう。
副社長
AWSの副社長の平均年収は4,000〜1億8,000万円の中でも後半の水準となっています。
副社長はジョブレベルL10に設定されており、年収レンジは4,000〜1億8,000万円の範囲です。L10の年収レンジは幅広いですが1億円以上の水準となるでしょう。
また、アマゾンウェブサービスジャパン株式会社の社長の肩書きはVice Presidentとなっているため、日本での最高位のジョブレベルはL10となっています。
9:L11
AWSで働くシニアVPの年収は2億2,000万円以上となっています。
シニアVPはジョブレベルL11に設定されており、ここまでのジョブレベルと違ってL11にはシニアVPという役職しかありません。役職名のとおり、副社長(Vice President)にシニア(管理職)という肩書がついています。
また、L11は年収レンジもいくらまでという範囲で決められているのではなく、2億2,000万円以上とされています。
10:L12
AWSのCEOの年収は約1,000万円とされています。
ジョブレベルはL12まで設定されており、L12は創業者専用となっています。そのため平均年収という概念はありませんが、年収レンジによると年収は約1,000万円と控えめです。
就活する前に知ると役立つAWSの給与システム5選
ここまでAWS社員の年収水準について紹介してきましたが、具体的な給与システムについて知りたいという方も多いでしょう。
ここでは最後に就活する前に知ると役立つAWSの給与システムをご紹介するため、AWSではどのような給与システムになっているのか参考にしてみてください。
1:給与は共通のジョブレベルで決まる
AWSは外資系企業となっているため、一般的な日本企業とは異なる給与システムになっています。
日本企業の場合は職級や等級などで給与が決まってきますが、AWSは外資系となっていることから前述のとおり一般職も管理職も共通の職級(ジョブレベル)を使用しています。
また、外資系企業であることから、成果次第では一般職の場合でも高い給与を得ることが可能になります。
2:年棒制である
AWSの給与は年俸制になっているため、年俸を12で割った金額が毎月の給与となります。
多くの外資系企業が年俸制になっているのと同様に、AWSの給与システムも年俸制です。例えば年俸480万円のジョブレベルL4の従業員の場合、毎月の給与は税抜き40万円となります。
また、ボーナスなども年俸に含まれているため、別途ボーナスが支払われることはありません。
3:RSU(譲渡制限付き株式)が与えられる
AWSには入社時に譲渡制限付き株式(RSU)が与えられます。
譲渡制限付き株式とは売却可能な条件が決まっている株式で、AWSが正社員に付与している譲渡制限付き株式の場合は入社2~3年目以降売却できるようになります。
また、株式の数はその年のAmazonの株価やジョブレベルなどによって異なります。
4:2年間限定のサイニングボーナスがある
AWSではキャリア採用者のみ2年間限定のサイニングボーナスが支払われます。
サイニングボーナスとは入社特別ボーナスのようなもので、他の外資系でも「sign-in bonus」などの名前で支払われるものです。AWSでは幹部社員候補などのキャリア採用者に対してサイニングボーナスが支給されています。
サイニングボーナスは基本給と同様に12分割されて支払われますが、1年目よりも2年目のほうが減額されます。また、サイニングボーナスの金額はジョブレベルなどによって異なります。
5:諸手当がない
AWSの給与システムに住宅手当はありません。
他の一般的な外資系企業と同様に、AWSに住宅手当はありません。また、家賃手当などの他の諸手当も基本的にありません。
ただし、厚生年金保険や雇用保険、労災保険、健康保険などの保険や、月5万円までの通勤手当などは用意されています。
高収入を目指すなら20代でAWSへ就職しよう
AWSではスキル次第で高い水準の給与を得ることが可能です。
AWSは学歴を問わずスキルや経験などを重視して採用しているため、転職市場でも非常に人気があります。
ぜひこの記事ご紹介したAWSの人気が高い理由やAWSの平均年収、就活する前に知ると役立つAWSの給与システムなどを参考に、AWSについて理解を深めてみてはいかがでしょうか。
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