AWS Cloud Mapとは?AWS Cloud Mapの特徴やメリットを紹介!

この記事でわかること
AWS Cloud Mapとは?
AWS Cloud Map は、簡単に一言で説明すると、クラウドリソース検出サービスのことを指します。クラウドリソース検出サービスとは、クラウドサービスをマッピングすることです。
例えばAWSのサービスにはAmazon S3のバケットなどのサービスがありますが、それらのリソースに対して名前を付けられます。サービスに名前を付けることでリソースの場所やメタデータを検出することでクラウドをマッピングできます。
クラウドのリソースは動的に変化する可能性がありますが、そのような場合でもAWS Cloud Mapはリソースを動的に更新できます。アプリケーションがそのリソースの最新の場所を常に検出できるのが、AWS Cloud Mapなのです。
なぜCloud Map を使用する必要があるの?
一般的に、モダンアプリケーションはAPIを使用して、「データの処理」をする機能や、「メッセージを送る」機能など特定の機能を実行してくれる複数のサービスから構成されています。
各サービスは、必要に応じて他のリソースとやり取りをする必要があります。例えばデータベースなどはその一つでしょう。データベースとほかのリソースがやり取りする時に、当然ですがデータベースの場所が分からなければやり取りができません。
Cloud Mapを使用することでデータベースなどのクラウドリソースなどのアプリケーションリソースを登録し、最新の状態かチェックしてくれます。
AWS Cloud Mapの特徴
AWS Cloud Mapの特徴はいくつかあるのですが、主な特徴について5つほど説明します。
簡単に紹介すると「APIコールまたはDNSクエリを介してリソースを検出する」、「シンプルなサービスネーミング」、「カスタム属性の割り当て」、「アクセスコントロール」、「自動ヘルスチェック」などがあります。
順に説明しますので是非参考にしてください。
API コールまたは DNS クエリを介してリソースを検出する
Cloud Mapでは、APIのコールや、DNSのクエリを経由して、アプリケーションでさまざまなウェブサービスの場所を取得できます。
Cloud MapはDNSを介して、IPアドレスを取得できたり、IPv4かIPv6のいずれかを使用するIPアドレスとポート番号の組から、リソースの場所を取得できます。
検出APIを使用すると、Cloud Mapは先ほど話したIPアドレスだけにとどまらず、URLやARNを取得等も簡単にできます。
シンプルなサービスネーミング
アプリケーションで使用する各サービスにとって扱いやすい、カスタム名を自分で定義できます。
この名前を定義できることで簡単に、かつ早くリソースを発見できます。昨今の一般的なモダンアプリケーションが、様々なリソースを使用していることを考慮すると非常に重要なポイントといえるでしょう。
適用できるサービスは「Amazon Elastic Container Service(ECS)のタスク」、「Amazon EC2インスタンス」、「Amazon S3バケット」、「Amazon DynamoDBテーブル」、「Amazon Simple Queue Service(SQS)キュー」などがあります。
そのほかにも適用されるサービスはありますが、主要なサービスは以上のようなものでしょう。
カスタム属性の割り当て
Cloud Mapでは、各リソースに場所などのカスタム属性を決められます。これにより、さまざまなリージョンでデプロイできます。
また、2020年にサービスがアップデートされAWS コンソールでサービスのインスタンスの詳細を表示したり、インスタンスの属性が編集できるようになったため、よりAWS Cloud Mapが使いやすくなりました。
アクセスコントロール
Cloud MapはAWS Identity and Access Management(IAM)というサービスと統合されています。
IAMを一言で説明すると、ユーザがどのリソースにアクセスできるかなどを決められるサービスを意味しています。つまり、IAMはアクセスコントロールのためのサービスです。
Cloud MapはIAMで認証されたユーザしか、リソースを検出できないように設定することもできます。
自動ヘルスチェック
ヘルスチェックについて説明する前に、前提知識としてAmazon Route53について大まかに説明します。
Amazon Route53とは人間が理解できる表記のドメイン名を、コンピュータが接続するために必要なIPアドレス(192.0.2.1など)に変換してくれるDNSサービスです。
このAmazon Route 53ヘルスチェックは、クエリで正常なエンドポイントのみが返されます。
Cloud Mapには正常なリソースの最新レジストリが常にあるようになりますが、これを自動で行ってくれるのが「自動ヘルスチェック」ということです。
AWS Cloud Mapを使用するメリット
Cloud Mapの特徴を踏まえた上で、メリットについてまとめます。Cloud Mapを使用することで得られるメリットは簡単にいうと「可用性の向上」と「コストの削減」です。
では、以下で詳しく説明します。
Cloud MapはIPベースのコンポーネントであればすべて継続的にモニタリングし、マイクロサービスが追加されたり削除されると、その変更にも対応してくれるため、人間が手動で管理する必要はありません。
また、更新を自動でしてくれるためいつでも最新の場所を検出してくれます。
もう一つ、先ほどのCloud Mapの特徴でもお話ししたようにカスタム名を任意に設定できるためリソース管理にこれまで費やしていたコストが必要なくなるのは非常に大きなメリットだといえるでしょう。
次は、AWS Cloud Mapの料金について説明します。早速サービス使用を検討している方は是非参考にしてください。
AWS Cloud Mapの料金について
AWS Cloud Mapの料金は使用した分に対してのみ料金が発生する従量課金制を採用しています。そのため基本料金や前払い料金などはかかりません。これは、他のAWSのサービスと同じです。
では、次に課金される料金について説明します。課金されるものは主に「サービスレジストリ料金」と「検索リクエスト料金」です。
サービスレジストリ料金では、登録されているリソース1つに対して1月当たり0.10USDが発生します。ただし、Amazon ECSサービス検出を通して登録されたリソースに関してはお金はかかりません。
検索リクエスト料金では100万件のディスカバリAPIコールに対し1.00USDが発生します。また、AWSの他のサービスでも当てはまりますが、AWSのサービスは料金がUSD表記になっていますので注意してください。
その他オプション料金
続いてオプション料金について説明します。
先ほど説明したAmazon Route 53ヘルスチェックについては、オプションのため料金が発生します。
その他にもオプションがありますが、それらの料金の情報は、Amazon Route 53から公式サイトに料金表が掲載されていますので、自分の使用するプランに合わせて料金がどれくらいかかるのか計算してください。
AWS Cloud Mapを使ってみよう!
今回は、AWS Cloud Mapの概要から、特徴と使用することでのメリットや料金について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
使用方法についてはAWSの公式サイトに詳細に掲載されています。公式サイトから自分の環境などにあった説明を参照して構築したほうが正確なため構築方法については紹介していませんが、ドキュメントも用意されていますので是非参考にしてください。
アプリケーションの可用性を広げ、生産性を上げるためにもAWS Cloud Mapを是非使用してみましょう。
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