未経験でもエンジニアになれる?未経験エンジニアOKの案件のポイントを紹介
IT業界は需要が高く、将来性も見込める業界です。未経験でもエンジニアになれるのか、未経験エンジニアOKの案件のポイントを紹介。
IT業界は需要が高く、将来性も見込める業界です。未経験の方も「エンジニアを目指したい」と考える方は多いのではないでしょうか。本記事では、未経験でもエンジニアになれるのか、未経験エンジニアOKの案件のポイントを紹介していきます。
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2021年秋までにデジタル庁が新設されることになっていますが、日本政府としてIT部門を発展させていく方向で推し進められています。政府の方針からも、IT職種であるエンジニアの需要は今後高まるため、将来性の観点からエンジニアを志望する方も増えていくでしょう。
本記事では、未経験でもエンジニアになれるのか、未経験エンジニアOKの案件について紹介していきます。時代に求められる職種、エンジニアを目指しましょう。
未経験であるエンジニアOKの案件の特徴3つ
はじめに、未経験であるエンジニアOKの案件の特徴3つについて紹介します。専門的な技術を扱う職種なため、経験もないエンジニアが使い物になるのか不安を抱える方も多いのではないでしょうか。
未経験であるエンジニアOKの案件には、プログラミングを必要としない・ロースキルで対応できる・コードを書かない、などの特徴があります。
プログラミングを必要としない
何かしらプログラミング言語をかじっている方が望ましい、と思われる場合もありますが、基本的に未経験の場合、プログラミング言語を独学で勉強していたと言っても、実務で使いこなせるレベルにないと認識されるため、プログラミング能力の有無は求められていません。
それよりも、人柄やポテンシャルを重視され、早く現場の仕事や環境に慣れて欲しいという意向の雇用主が多いでしょう。
ロースキルで対応できる
エンジニアを扱う仕事のすべてに高い技術が必要というわけではありません。未経験で採用された場合は、当然未経験という事情が考慮されているため、ロースキルで対応できる仕事を任されます。
先輩エンジニアの補助として簡単な資料作成や、ネットワークサポート、テスト項目の確認や動作チェックをするテスターなど、基本的に誰でもできる業務を任されるでしょう。
最初はやりがいを感じにくい部分もありますが、「すぐに高いスキルを要求されるかも」と不安を抱える必要はありません。
コードを書かない
コードとはソースコードのことであり、プログラミング言語を使って記述されたものを言います。プログラミングの勉強をした方は経験があると思いますが、プログラミングをちょっとかじった程度ではコードをすらすら書けるようにはなりません。
未経験の段階では、実務レベルのコードが書けないことは現場の先輩は理解しているため、その点も安心して良いでしょう。ただ、入ってからは現場で覚えたことは吸収し、技術習得のために学ぶ姿勢は常に必要になります。
未経験であるエンジニアからのキャリアパス5つ
次は、未経験であるエンジニアからのキャリアパス5つを紹介します。現段階では未経験でもITの専門家になることは、努力次第で十分可能です。そして、一言でエンジニアといっても、IT関連の仕事は幅広く、いくつかの方向性があります。
未経験であるエンジニアからのキャリアパスには、Webエンジニア・インフラエンジニア・システムエンジニア・プログラマー・フロントエンドエンジニア、などがあります。
将来的にどのような道に進みたいか考えておくと、覚えておくべき専門知識が分かり、目標なども定まってくるでしょう。
Webエンジニア
Webエンジニアは、WebサイトやECサイトで使用するシステムの設計や開発、運用、保守を担当するエンジニアです。Web上で動くシステムに特化したプログラミングを行います。
Webエンジニアといっても、Webアプリやスマホアプリを開発するアプリケーションエンジニアや、フロントエンドエンジニア・サーバサイドエンジニアなどがあります。
フロントエンジニアについては後述しますが、サーバサイドエンジニアは、サーバ側で動作するプログラムの開発やデータ処理を行います。セキュリティ関連や、サーバOSやミドルウェアの知識など専門性が高いため、敷居が高い職種です。
インフラエンジニア
インフラエンジニアは、ITインフラと呼ばれている基盤を開発するエンジニアです。例えば、インターネットを接続するネットワークや、情報を管理するサーバなどの、設計・構築・運用を担当します。
総務省が発表した情報通信白書によると、2014年から2020年にかけてデータ流通が約3.8倍に増加した結果が出ています。
IT化が進みデータ通信量が拡大する中で、インフラコストの問題が出てくることは予想されるため、インフラエンジニアの需要は今後高まっていくでしょう。
インフラエンジニアは、個人では取り扱わないような大規模なインフラ環境の構築や運用になるため、スケールの大きい仕事を求めている方におすすめです。
参照:総務省ホームページ
参考:https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h30/html/nd111100.html
システムエンジニア
システムエンジニアは、システムの設計を行う職種です。設計書作りを担当するため、この開発にはどのような技術を用いると効率的か、コスト面はどうかなどの知識が求められます。
また、欠陥のない構造を考えなければならないため細かい部分にも気を配った設計力が問われるでしょう。
クライアントとのやり取りや、プログラマーへの作業の割り振りなど担当するため、技術面だけでなくコミュニケーション能力も必須です。プログラマーのリーダー的ポジションなので、統率力も必要になるでしょう。
プログラマー
プログラマーはプログラミング言語を扱い、システム開発を行う職種です。開発では、システムエンジニアが、システムの設計を担当し、プログラマーはその指示に従って動作するプログラムを書いていきます。
実作業が好き、自分の手でモノを作っていきたい、技術力を持ちたい、など考える人にとっては、指示を出す側のシステムエンジニアよりもプログラマーが向いているでしょう。
プログラマーにも、Web系やゲーム系、アプリ系、組み込み系など方向性によって使用する言語や環境が異なります。プログラマーは高い技術力が求められるため、関わってくる言語の習得は必須です。
フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアは、ショッピングサイトや企業のホームページなどを開いた時、ユーザーに目の見える範囲の開発を担当するエンジニアです。WebサイトやWebアプリケーションに関わるため、Webエンジニアの一つとして考えられています。
Webデザイナーのデザインをもとに、ボタンをクリックしたりする部分や、IDやパスワード入力など、ユーザーが入力する部分を作ります。企業によってはデザインの一部を担当することもあるので、デザイン力や色彩能力も問われることになるでしょう。
未経験であるエンジニアが案件に応募するときのポイント3つ
次は、未経験であるエンジニアが案件に応募するときのポイント3つを紹介します。未経験を募集してくれているからといって、どの案件でもいいというわけではないでしょう。
未経験であるエンジニアが案件に応募するときのポイントには、福利厚生が充実しているか・サポート体制が万全であるか・積極的に未経験者を採用しているか、などがあります。応募前にしっかりと見極めていきましょう。
福利厚生が充実しているか
最初は「未経験でもエンジニアとして雇ってもらえるならそれでいい」という気持ちが大きくても、少し経てば福利厚生が充実している企業に移りたい気持ちが出てくることがあります。
こうなることを予測して、福利厚生が充実しているかどうかは案件に応募する前に確認すべき事項です。自分が必要と感じる福利厚生については確認しましょう。
例えば、健康診断、住宅手当、資格支援制度などです。福利厚生面で見ると、大手・中小・ベンチャーの順で充実しています。多くの企業では交通費の支給がありますが、支給がないところも中にはあります。希望する場合は注意しましょう。
サポート体制が万全であるか
「サポート体制万全、未経験からスキルを身につけられるシステムエンジニア・プログラマー」「チーム体制でフォロー万全、テスターなどロースキル案件をお任せ」などのタイトルがついている求人を見ることがあります。
目につくからといってタイトルだけで判断せず、実際にどんなサポート体制なのか、入ってから困らないように確認しておく必要があるでしょう。業務内容に書かれている文面も細かくチェックしましょう。
転職エージェントを活用する場合は、応募を検討している企業に、サポート体制の内容について聞いてもらうと良いでしょう。
積極的に未経験者を採用しているか
未経験者を採用しているものの、経験者のほうが来てほしいと考える企業は多いでしょう。しかし、現在IT技術を持った人材はどこも引く手あまたです。求人を出したところで応募がないという現実が訪れています。
そこで企業としては、IT技術者を自社で育てようという動きも出てきています。スキルよりも将来性や人間性を見るポテンシャル採用しているため、未経験者でも快く面接してくれますし、積極的に未経験者を採用している会社であれば、サポート体制は充実しているでしょう。
未経験であるエンジニアが志望動機に書きたい事項5つ
最後に、未経験であるエンジニアが志望動機に書きたい事項5つについて紹介します。経験がないからこそ、アピールポイントは重要です。
未経験であるエンジニアが志望動機に書きたい事項には、集中力と忍耐力があること・エンジニアに興味をもった具体的理由・学生時代にやりとげたことやエピソード・向上心をもって努力できること・コミュニケーション力に優れていること、などがあります。
集中力と忍耐力があること
エンジニアは華やかでかっこいい印象を持つ方もいますが、実際には地味で地道な作業が多い職種です。出来上がったシステムが正常に動くか何度もテスト・修正を繰り返します。
案件は納期まで決められたスケジュールで動いていくため、集中力がなければ作業はスムーズに進みません。
また、急な障害やエラーなど、イレギュラーの対応が起きれば残業も発生します。相応の忍耐力がなければ、期日までにクライアントに求められたクオリティで納品できません。
未経験で将来性を期待されている以上、エンジニアとしての資質になる集中力・忍耐力は問われるでしょう。志望動機に入れておくと好印象です。
エンジニアに興味をもった具体的理由
「本当にエンジニアになりたいのか」という部分を採用担当者は聞きたいため、エンジニアに興味を持った具体的理由を志望動機では伝えましょう。
例えば、「小さい時からゲームが好き」「プログラムを授業で触った時に楽しかった」など、過去の経験でも大丈夫です。ゲームの何に感動し、どういう点で好きか、プログラミングの授業の何を楽しいと感じ、仕事にしたいと思ったのか、など掘り下げていくと具体性が出てきます。
学生時代にやりとげたこと・エピソード
志望動機は、ゲーム開発をやりたい、この言語を扱った開発に関わりたい、だけで終わらせず、学生時代にやりとげたこと・エピソードも入れましょう。純粋にやりたいことがしたいという思いは大切ですが、実際には資質としてエンジニアに向き不向きもあります。
学生時代にやりとげたこと・エピソードで経験したことを、エンジニアの仕事でも活かせそうだとまとめることで、「エンジニアの仕事をする以上こういう部分で自分は向いていると思っている」という説得力になります。
そして「君はエンジニアに向いている」と採用担当者に思わせることが大切です。できれば話がつながっているか第三者に見てもらうと良いでしょう。
向上心をもって努力できること
IT業界は常に進化を続けていて、そのスピードも他の業種に比べて早いでしょう。つい最近まで使われていた技術が数年すれば廃れてしまう、そんなこともある世界です。折角覚えた言語も今は使わない、違う言語を覚えなければならない、ということもあります。
また、エンジニアの仕事は個人ではなくチーム体制を作って作業する仕事です。向上心がなく技術的に低いままでは、任せてもらえる仕事も少なく、他のメンバーの負担になってしまうでしょう。
前に進んでいく向上心や努力できることはエンジニアにとって必要不可欠になるため、面接でもその資質が問われる傾向にあります。志望動機に前もって書いておくと良いでしょう。
コミュニケーション力に優れていること
エンジニアというと、一人でPCに向かって作業をしている印象を持つ方もいるのではないでしょうか。
エンジニアも作業に加わることもありますが、基本的には、プログラミング作業はプログラマーが行います。エンジニアは作業メンバーとのミーティングに出席、作業の振り分けや細かい指示をしたり、クライアントと打ち合わせをしたりする職種です。
適切に意志疎通ができるか、空気を読んだり、相手の様子を窺ったりできるかは問われるため、未経験であってもコミュニケーション能力の高さは必要です。コミュニケーション能力についても、学生時代の部活やバイト経験などを基に志望動機に書いておきましょう。
未経験でエンジニアに転職する時は案件の特徴を理解して応募しよう
経済産業省は、IT人材需給に関する調査を公開し、IT人材の需要と供給に差が生まれていること、IT人材が不足していることを発表しています。転職市場でも、IT技術者は人材不足といわれているため、今後未経験エンジニアの募集は増えていくでしょう。
未経験の場合、最初はプログラミングを必要とせず、ロースキルで対応できる案件を任されるケースが多いため、スキルや経験がないからといってエンジニアの夢を諦める必要はありません。未経験でエンジニアに転職する時は案件の特徴を理解し、応募してみましょう。
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