
セキュリティエンジニアに求められるもの6選と勉強方法3選|おすすめの資格5選
- SE
- セキュリティエンジニアに興味があります。実際どんなスキルが求められるのでしょうか?
- PM
- 基本としてセキュリティに関する法律知識が不可欠です。実際に効率的な勉強方法などを見ていきましょう。
目次
セキュリティエンジニアとは
セキュリティエンジニアは、情報セキュリティを中心にセキュリティに配慮したシステムの設計や運用を行う仕事をしています。また、未然にサイバー攻撃を防げるように対策をしたり、調査をしたりするようなこともしなくてはいけません。
近年のサーバ関連の業務では、より高度化するサイバー攻撃に対応できるセキュリティ強化が求められています。セキュリティエンジニアは、企業にとって欠かせない重要な役割を担うようになってきています。
ITやセキュリティ関連の知識以外にも法令についての知識も必要になっています。
セキュリティエンジニアを目指すための勉強方法3選
さまざまな知識が必要なセキュリティエンジニアになるためには、効率良く勉強することが必要です。ここではセキュリティエンジニアを目指している人におすすめの勉強方法を3つ、ご紹介します。
勉強方法1:勉強会に参加する
セキュリティエンジニアを目指すための勉強方法として「勉強会に参加する」ということをおすすめします。セキュリティについての勉強会やセミナーはいろいろと開催されています。
IT関連の勉強会やセミナーは、実はほぼ1年中開催されているのです。その中で無料で参加できるセキュリティについての勉強会もあるので参加してみましょう。
勉強方法2:オンラインで学ぶ
セキュリティエンジニアを目指すための勉強方法で次におすすめなのが「オンラインで学ぶ」ということです。すでに、Webにはセキュリティ関連の学べる情報がたくさん掲載されています。
たとえば、「AWS クラウドサービス活用資料集」や「ITエンジニアのための動画サイト crash.academy」などがあります。
勉強方法3:資格取得を目指す
セキュリティエンジニアを目指すための勉強方法の中で、挑戦して欲しいのが「資格取得を目指す」ことです。さまざまな知識が必要なセキュリティエンジニアにおすすめな勉強方法は範囲を絞って取り組むことです。それには資格取得を目指して勉強してみるのが良いでしょう。
情報セキュリティについて理解度や目安も分かってきます。そして、これらの資格を取得することで、情報セキュリティについてのスキルや高い知見も習得することができます。
セキュリティエンジニアに求められるもの6選
セキュリティエンジニアには、さまざまなスキルや知識が必要です。システム構築やプログラミングなどの経験が必要なケースもあります。また、モラルやコミュニケーション能力も求められます。
ここではセキュリティエンジニアに求められるものの中から6つ、ご紹介します。
セキュリティエンジニアに求められるもの1:ネットワークの知識
セキュリティエンジニアは当然ですが、ネットワークの知識が必要です。セキュリティシステムを導入後にサイバー攻撃を受けたときには、セキュリティエンジニアが保守業務を行います。
セキュリティについての最新情報を集め、対策しなければなりません。セキュリティエンジニアは、サイバー攻撃のトレンド情報や手法についての知識を理解しておく必要があります。
自社のセキュリティ性は常に向上させていくことが求められます。
セキュリティエンジニアに求められるもの2:暗号化や認証技術
セキュリティエンジニアは、暗号化や認証技術についての知識を求められます。ネットワーク通信には暗号化や認証技術が使われているので、サイバー攻撃から守るためにはこれらの知識が必要です。
とくに暗号には数学の知識が必要になるほか、安全に通信するためにサーバーなどに実装するスキルも求められます。
セキュリティエンジニアに求められるもの3:IT全般の基礎的な知識
セキュリティエンジニアにIT全般の基礎的な知識は絶対に必要です。セキュリティシステムを構築するときにIT全般の知識がなければ対応することができません。セキュリティエンジニアはセキュリティに詳しいだけでは仕事ができないということです。
セキュリティインシデントが発生しないようなシステムを組み、アプリケーションをアップデートしたり、通信データを監視したり、ログファイルのチェックができたりする体制を維持できるようにしましょう。
セキュリティエンジニアに求められるもの4:WindowsやMac端末の知識
セキュリティエンジニアには、WindowsやMacOSなどのOSの知識、これらのOSを搭載した端末の知識が必要です。パソコンやサーバーによって搭載されているOSは違います。つまり、セキュリティの構築の仕方も違ってくるということです。
できる限りさまざまなOSの知識を勉強している方が良いのですが、最低限WindowsとMacOSについての知識は必要です。セキュリティを構築する以上、幅広い知識を持っていることが大切です。
セキュリティエンジニアに求められるもの5:法律の知識
セキュリティエンジニアにはセキュリティに関する法律の知識が求められます。セキュリティやネットワークについての法律は次から次へと新しくなっていく可能性があります。
不正アクセスなども増えていますし、セキュリティエンジニアを目指している人はセキュリティに関する法律を勉強しておいて損はありません。
セキュリティ対策を強化したつもりが一線を越えていたということも考えられます。たとえば、他人のIDとパスワードを不正に入手してサーバに侵入した場合は、不正アクセス行為の禁止等に関する法律の第3条(不正アクセス行為の禁止)違反になります。
セキュリティエンジニアに求められるもの6:プログラミング言語の知識
セキュリティエンジニアはセキュアプログラミングの知識を身につけ、セキュリティに配慮したシステムを構築するのが仕事のひとつです。必然的にプログラミング言語の知識が求められます。
とくに、プログラム言語としてメジャーなC言語やC++言語の知識をつけておく必要があります。
セキュリティエンジニアにおすすめの資格5選
セキュリティについての資格は数多くあります。「情報処理安全確保支援士試験(SC)」や「CISCO技術者認定」、「公認情報システム監査人」、「認定ホワイトハッカー」などです。これらの中からセキュリティエンジニアにおすすめの資格を5つ、ご紹介します。
資格1:情報処理安全確保支援士試験(SC)
セキュリティエンジニアにおすすめの資格として、「情報処理安全確保支援士試験(SC)」があります。高度なサイバー攻撃は増加し、その脅威も年々大きくなってきています。
このようなサイバー攻撃に対し、サイバーセキュリティ対策の責任者を確保するための国家資格が登録セキスペと呼ばれている「情報処理安全確保支援士」です。
サイバーセキュリティリスクを分析したり、情報システムの安全を確保したり、有効な対策を提案して経営層を支援したりするスキルが身につきます。セキュリティエンジニアはもちろん、セキュリティコンサルタントに最適な資格です。
資格2:CISCO技術者認定
セキュリティエンジニアにおすすめの資格の中に、「CISCO技術者認定」があります。この資格試験は、ネットワーク機器の会社「シスコシステムズ」が展開していて、セキュリティやネットワークなどについての知識や技術を認定します。
CISCO技術者認定は、セキュリティエンジニアの仕事をする上で、周囲から信頼を得ることにもつながる資格です。基礎的な知識「エントリー」から大規模企業のネットワークをサポートできる「エキスパート」レベルの知識まで勉強することができます。
資格3:基本情報技術者試験
セキュリティエンジニアにおすすめの資格「基本情報技術者試験」は、IT関連のエンジニアとしてキャリアをスタートしたい人に最適です。基礎的なことをしっかりと身につけられる勉強をすることができます。
また、この資格試験はセキュリティエンジニア以外にもシステムエンジニアやプログラマーを対象にしています。特別な受験資格は必要なく、入門的で人気がある国家試験です。
資格4:情報セキュリティマネジメント試験
セキュリティエンジニアにおすすめの資格として「情報セキュリティマネジメント試験」があります。サイバー攻撃などの脅威から会社を守るための基本的なスキルを勉強することができる認定試験です。
情報セキュリティを確保し、管理する人材はさまざまな現場で必要とされています。情報セキュリティ対策を実施して安全なシステムを構築するスキルを身につけられます。
資格5:CompTIA Security+認定資格
セキュリティエンジニアにおすすめの資格の中に「CompTIA Security+認定資格」があります。この認定資格は、国際的にも認められていて、セキュリティのプロが活用しています。
セキュリティを考慮したネットワーク設計や管理、あらゆる環境に対応できるかどうかを評価することができます。法規制を認識しながらサイバー攻撃などの脅威を分析し、適切な対応ができるようなスキルを勉強することができます。
- SE
- とても幅広い知識が求められる職種なのですね。
- PM
- 個人情報保護に敏感な昨今、多数の企業から求められる資格の一つです。是非資格取得を目指してみましょう。
需要が高いセキュリティエンジニアを目指そう
日本ではIT人材が不足している状態が続いています。このような中で顧客情報や個人情報などを流出させると一瞬で信用をなくしてしまうことを企業側もよく理解しています。
そこでセキュリティのレベルを高め、サイバー攻撃などの被害を未然に防ぐ対策が行えるセキュリティエンジニアは常に求められています。
さまざまな企業の重要な役割を担っているセキュリティエンジニアを目指して勉強を始めてみましょう。