C#のShowDialogとは？ShowDialogメソッドを利用しよう
- システム
エンジニア - フォームを閉じさせなくすることもできるのですね。
- プロジェクト
マネージャー - そうですね。閉じるボタンを非表示にすることもできますよ。
C#のShowDialogについて
今回は、C#のShowDialogについて説明します。ShowDialogメソッドを利用することで、モーダルダイアログとして呼び出せます。戻り値の取得や、データやり取りもできます。
C#のShowDialogに興味のある方はぜひご覧ください。
基本的な使い方
C#のShowDialogメソッドを利用することで、モーダルダイアログとして呼び出せます。
実際のソースコードを見てみましょう。
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using System;
using System.Drawing;
using System.Windows.Forms;
namespace WindowsFormsApp1
{
public partial class Form1 : Form
{
Button button;
public Form1()
{
// buttonの設定
button = new Button()
{
Text = "Dialog1",
Location = new Point(20, 20),
};
// イベントハンドラの設定
button.Click += new EventHandler(button_Click);
// ボタンをFormに追加
this.Controls.Add(button);
// Formテキストの設定
this.Text = "Form1";
}
void button_Click(object sender, EventArgs e)
{
Dialog1 dialog1 = new Dialog1();
// モーダルダイアログとして表示
dialog1.ShowDialog();
}
}
// ダイアログボックス
class Dialog1 : Form
{
public Dialog1()
{
// ダイアログのテキスト設定
this.Text = "Dialog1";
}
}
}
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実行すると、Formに「Dialog1」ボタンが表示されます。「Dialog1」ボタンをクリックすると、ShowDialogメソッドでモーダルダイアログとして表示されます。
モーダルダイアログなので、ダイアログを閉じなければ、Formをアクティブにできません。
また、モーダルダイアログを開くと、タスクバーに2つ表示されていることが分かります。モーダルダイアログは「タスクバーに表示しない」「最大化・最小化させない」のが一般的です。
以下のような設定にします。
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public Dialog1()
{
// ダイアログのテキスト設定
this.Text = "Dialog1";
// ダイアログボックス用の設定
this.MaximizeBox = false; // 最大化ボタンを表示しない
this.MinimizeBox = false; // 最小化ボタンを表示しない
this.ShowInTaskbar = false; // タスクバーに表示しない
}
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フォームを閉じる
C#のフォームを閉じるには、Form.Close メソッドを使います。
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this.Close();
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ShowDialogメソッドで表示したモーダルダイアログは、Closeメソッドを呼び出してもフォームのリソースは解放されません。
リソースを解放するためには、Disposeメソッドを呼び出す必要があります。
フォームの位置
C#のフォームを画面の中央や、指定した位置等に表示する方法を紹介します。
呼び出し側でモーダルダイアログの位置を設定するには、以下のようにします。画面の中央にダイアログを表示するサンプルです。
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void button_Click(object sender, EventArgs e)
{
Dialog1 dialog1 = new Dialog1();
dialog1.StartPosition = FormStartPosition.CenterScreen;
dialog1.ShowDialog(); // モーダルダイアログとして表示
}
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以下は、画面の任意の位置にダイアログを表示するサンプルです。
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void button_Click(object sender, EventArgs e)
{
Dialog1 dialog1 = new Dialog1();
dialog1.Left = 200;
dialog1.Top = 200;
dialog1.StartPosition = FormStartPosition.Manual;
dialog1.ShowDialog(); // モーダルダイアログとして表示
}
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呼び出されたダイアログ側でも位置を設定できます。
例えば、以下のように設定します。
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public Dialog1()
{
// ダイアログのテキスト設定
this.Text = "Dialog1";
// ダイアログボックス用の設定
this.MaximizeBox = false; // 最大化ボタンを表示しない
this.MinimizeBox = false; // 最小化ボタンを表示しない
this.ShowInTaskbar = false; // タスクバーに表示しない
// 表示位置の設定
this.StartPosition =
FormStartPosition.CenterParent; // 親フォームの中央に配置
}
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このように、呼び出す側・呼び出される側どちらでも表示位置を指定できます。
戻り値の取得
C#のモーダルダイアログの戻り値を取得できます。
実際のソースコードを見てみましょう。
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using System;
using System.Drawing;
using System.Windows.Forms;
namespace WindowsFormsApp1
{
public partial class Form1 : Form
{
Button button;
Label label;
public Form1()
{
// buttonの設定
button = new Button()
{
Text = "Dialog1",
Location = new Point(20, 20),
};
// イベントハンドラの設定
button.Click += new EventHandler(button_Click);
this.Controls.Add(button);
// labelの設定
label = new Label()
{
Location = new Point(20, 60),
};
this.Controls.Add(label);
this.Text = "Form1";
}
void button_Click(object sender, EventArgs e)
{
Dialog1 dialog1 = new Dialog1();
// 戻り値を取得
DialogResult dr = dialog1.ShowDialog();
// 取得した戻り値の表示
label.Text = Enum.GetName(typeof(DialogResult), dr);
}
}
// ダイアログボックス
class Dialog1 : Form
{
public Dialog1()
{
this.Text = "Dialog1";
// ダイアログボックス用の設定
this.MaximizeBox = false; // 最大化ボタン
this.MinimizeBox = false; // 最小化ボタン
this.ShowInTaskbar = false; // タスクバー上に表示
this.StartPosition =
FormStartPosition.CenterParent; // 親フォームの中央に配置
Button buttonOK = new Button()
{
Text = "OK",
Location = new Point(20, 20),
};
buttonOK.Click += new EventHandler(buttonOK_Click);
this.Controls.Add(buttonOK);
Button buttonCancel = new Button()
{
Text = "Cancel",
Location = new Point(100, 20),
};
buttonCancel.Click += new EventHandler(buttonCancel_Click);
this.Controls.Add(buttonCancel);
}
void buttonOK_Click(object sender, EventArgs e)
{
// OKボタンが押された時はDialogResult.OKを設定する。
this.DialogResult = DialogResult.OK;
// ダイアログを閉じる
this.Close();
}
void buttonCancel_Click(object sender, EventArgs e)
{
// Canselボタンが押された時はDialogResult.Cancelを設定する。
this.DialogResult = DialogResult.Cancel;
// ダイアログを閉じる
this.Close();
}
}
}
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OKボタン・Cancelボタンクリック時に戻り値を設定し、呼び出し側で取得します。戻り値がlabelに表示されていることが分かります。
呼び出したダイアログとフォーム間でのデータやり取り
C#のモーダルダイアログから戻り値を返却するだけでなく、データのやり取りもできます。
実際のソースコードを見てみましょう。
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using System;
using System.Drawing;
using System.Windows.Forms;
namespace WindowsFormsApp1
{
public partial class Form1 : Form
{
Button button;
Label label;
public Form1()
{
button = new Button()
{
Text = "Dialog1",
Location = new Point(20, 20),
};
button.Click += new EventHandler(button_Click);
this.Controls.Add(button);
label = new Label()
{
Location = new Point(20, 60),
};
this.Controls.Add(label);
this.Text = "Form1";
}
void button_Click(object sender, EventArgs e)
{
Dialog1 dialog1 = new Dialog1();
DialogResult dr = dialog1.ShowDialog();
//label.Text = Enum.GetName(typeof(DialogResult), dr);
// 値を取得する
label.Text = dialog1.value;
}
}
// ダイアログボックス
class Dialog1 : Form
{
public string value { get; set; }
public Dialog1()
{
this.Text = "Dialog1";
// ダイアログボックス用の設定
this.MaximizeBox = false; // 最大化ボタン
this.MinimizeBox = false; // 最小化ボタン
this.ShowInTaskbar = false; // タスクバー上に表示
this.StartPosition =
FormStartPosition.CenterParent; // 親フォームの中央に配置
Button buttonOK = new Button()
{
Text = "OK",
Location = new Point(20, 20),
};
buttonOK.Click += new EventHandler(buttonOK_Click);
this.Controls.Add(buttonOK);
Button buttonCancel = new Button()
{
Text = "Cancel",
Location = new Point(100, 20),
};
buttonCancel.Click += new EventHandler(buttonCancel_Click);
this.Controls.Add(buttonCancel);
}
void buttonOK_Click(object sender, EventArgs e)
{
// OKボタンが押された時はDialogResult.OKを設定する。
this.DialogResult = DialogResult.OK;
// 値を設定する
value = "hoge";
// ダイアログを閉じる
this.Close();
}
void buttonCancel_Click(object sender, EventArgs e)
{
// Cancelボタンが押された時はDialogResult.Cancelを設定する。
this.DialogResult = DialogResult.Cancel;
// 値を設定する
value = "piyo";
// ダイアログを閉じる
this.Close();
}
}
}
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モーダルダイアログのOKボタン・Cancelボタンクリック時に、戻り値だけでなく、データも設定しています。
呼び出し側で設定したデータを取得し、labelに表示されていることが分かります。
- システム
エンジニア - C#のShowDialogメソッドを利用すると、モーダルダイアログとして呼び出せるのですね。
- プロジェクト
マネージャー - そのとおりです。C#では、他に戻り値の取得やデータのやり取りもできますよ。
C#のShowDialogメソッドを利用してみよう
C#のShowDialogメソッドを利用することで、モーダルダイアログとして呼び出せます。C#では、戻り値の取得や、データやり取りもできます。
ぜひご自身でC#のソースコードを書いて、理解を深めてください。
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