C#を使って配列やリストから要素を検索する方法

この記事でわかること

アプリケーションを作成していると、配列やリストの中から、特定の条件に該当する値を抽出したいケースは多いかと思います。例えば、画面で入力したコードをマスタ参照して名称を表示する時も使えそうですよね。
この記事では、C#で配列やリストから要素を検索する方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

プログラマー

配列の中から指定コードの要素を検索したいのですが、ループ処理の中で1件ごとに確認すれば良いのでしょうか？

プロジェクト
マネージャー

確かに、その方法でも検索できそうですね。ただ、C#では便利なメソッドも用意されているので、この機会におさらいしておきましょう。

実行環境
・Windows 10 Home
・Visual Studio Community 2019

IndexOfメソッドの概要

IndexOfメソッドは、C#の配列やリストに用意されており、指定された文字列を検索して、最初に見つかったインデックス位置を返します。もし見つからなかった場合は、-1を返します。
IndexOfメソッドには複数の定義が存在しますが、主なパターンを例に挙げて紹介します。

配列(System.Array)の例

C#

int IndexOf（Array 配列, object 指定オブジェクト, int 開始インデックス位置）

1	int IndexOf（Array 配列, object 指定オブジェクト, int 開始インデックス位置）

リスト(System.Collections.Generic.List)の例

C#

int IndexOf（T 指定オブジェクト, int 開始インデックス位置）

1	int IndexOf（T 指定オブジェクト, int 開始インデックス位置）

※Tは、Listで指定したオブジェクト

IndexOfメソッドの詳細記事：「【C#の基本】C#を使って文字列から特定の文字列を検索する方法」

配列から要素を検索し、取得する方法

配列から要素を取得するコード

C#

String[] array = {"Red", "Yellow", " Blue ", "Green"}; int index1 = Array.IndexOf(array, "Blue", 0); int index2 = Array.IndexOf(array, "Brown", 0); Console.WriteLine($"Blue = {index1}"); Console.WriteLine($"Brown = {index2}"); // → 出力結果は以下となります。 //　　　Blue = 2 //　　　Brown = -1

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String[] array = {"Red", "Yellow", " Blue ", "Green"}; int index1 = Array.IndexOf(array, "Blue", 0); int index2 = Array.IndexOf(array, "Brown", 0); Console.WriteLine($"Blue = {index1}"); Console.WriteLine($"Brown = {index2}"); // → 出力結果は以下となります。 //　　　Blue = 2 //　　　Brown = -1

インデックス位置は0からの連番となるため、Blueは2番目と出力されます。
Brownはarrayに存在しないため、-1が出力されていますね。

それでは、Blue検索時の開始インデックス位置を0から3に変更すると、どのような結果となるでしょうか。

開始インデックス位置を変更

C#

String[] array = {"Red", "Yellow", " Blue ", "Green"}; int index1 = Array.IndexOf(array, "Blue", 3); Console.WriteLine($"Blue = {index1}"); // → 出力結果は以下となります。 //　　　Blue = -1

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String[] array = {"Red", "Yellow", " Blue ", "Green"}; int index1 = Array.IndexOf(array, "Blue", 3); Console.WriteLine($"Blue = {index1}"); // → 出力結果は以下となります。 //　　　Blue = -1

3番目（Green）以降にはBlueが見つからないため、-1が出力されます。

リストから要素を検索し、取得する方法

リストから要素を取得するコード

C#

List<String> list = new List<String>(); list.Add("Red"); list.Add("Yellow"); list.Add("Blue"); list.Add("Green"); int index1 = list.IndexOf("Blue"); int index2 = list.IndexOf("Brown"); Console.WriteLine($"Blue = {index1}"); Console.WriteLine($"Brown = {index2}"); // → 出力結果は以下となります。 //　　　Blue = 2 //　　　Brown = -1

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List<String> list = new List<String>(); list.Add("Red"); list.Add("Yellow"); list.Add("Blue"); list.Add("Green"); int index1 = list.IndexOf("Blue"); int index2 = list.IndexOf("Brown"); Console.WriteLine($"Blue = {index1}"); Console.WriteLine($"Brown = {index2}"); // → 出力結果は以下となります。 //　　　Blue = 2 //　　　Brown = -1

配列での検索時と同じく、指定された文字列が見つかった場合、インデックス番号が返っています。

それでは、指定された文字列がリストに複数存在した場合、どのような結果となるでしょうか。

複数存在する場合

C#

List<String> list = new List<String>(); list.Add("Red"); list.Add("Yellow"); list.Add("Red "); int index1 = list.IndexOf("Red "); Console.WriteLine($"Red = {index1}"); // → 出力結果は以下となります。 //　　　Red = 0

1 2 3 4 5 6 7 8

List<String> list = new List<String>(); list.Add("Red"); list.Add("Yellow"); list.Add("Red "); int index1 = list.IndexOf("Red "); Console.WriteLine($"Red = {index1}"); // → 出力結果は以下となります。 //　　　Red = 0

最初に0番目で見つかるため、0が出力されます。

プログラマー

なるほど、このような便利なメソッドがあったのですね。こちらを活用して、コーディングしてみようと思います。

プロジェクト
マネージャー

そうですね。一から処理を組み立てるスキルも大事ですが、すでに用意されているメソッドを使いこなすこともスキルアップにつながると思います。

IndexOfメソッドで要素の検索ができる

今回は、配列やリストから要素を検索する方法を紹介しました。文字列の検索と同じく、配列やリストから要素を検索するケースも多いです。今回はIndexOfメソッドについて構文やイレギュラー時の出力など、基本的な使い方を紹介しました。ぜひ覚えて、C#の開発現場などで活用してみてください。

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