Pythonでのwithの使い方とは?withの基本的な使い方やクラスの作成方法について紹介!

- システム
エンジニア - Pythonでのwithの使い方を教えてください。
- プロジェクト
マネージャー - 分かりました。withの基本的な使い方やクラスの作成方法についてご紹介します。
Pythonでのwithの使い方とは?
今回は、Pythonでのwithの使い方について説明します。withを使用すれば、開始処理と終了処理を確実に実行してくれます。
ファイルの読み書きなどに使用できます。また、クラスにも使用できます。
Pythonでのwithの使い方に興味のある方はぜひご覧ください。
withを使わない方法
withの前に、withを使わない場合の作法について紹介します。自分でクローズ処理を記述する必要があります。実際のソースコードを見てみましょう。
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# fileのオープン f = open("sample.txt", "r") print(f.read()) # fileのクローズ f.close() |
実行結果は以下のようになります。
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Pythonでのwithの使い方とは? |
withを使わない場合は、fileのクローズを確実に行わなければなりません。忘れないように記述するのは面倒です。
ファイルの読み書き(open)
Pythonでのwithを使ったtxtファイルの読み書きについて紹介します。実際のソースコードを見てみましょう。
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# file書き込みのためにオープン with open('sample.txt', 'w') as f: # ファイルに出力 print('Pythonでのwithの使い方とは?', file=f) # file読み込みのためにオープン with open("sample.txt", "r") as f: # ファイルの内容を出力 print(f.read()) |
実行結果は以下のようになります。
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Pythonでのwithの使い方とは? |
withを使用すれば、ファイルのクローズを確実に行ってくれます。ソースコードもシンプルになります。
Excelの書き込み(ExcelWriter)
Pythonでのwithを使ったExcelファイルの書き込みについて紹介します。
事前にxlwtおよびopenpyxlをinstallしておいてください。
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$ pip install xlwt $ pip install openpyxl |
xlwtは、.xlsなどの古い形式のExcelファイルを書き込むためのライブラリです。
openpyxlはxlsx / xlsm / xltx / xltmなどのExcelファイルを書き込むためのライブラリです。
それでは、実際のソースコードを見てみましょう。データフレームをExcelに書き込みます。
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import pandas as pd import openpyxl # データフレームの生成 df = pd.DataFrame([[1, 2, 3], [4, 5, 6], [7, 8, 9]], index=['row_1', 'row_2', 'row_3'], columns=['col_a', 'col_b', 'col_c']) print(df) # col_a col_b col_c #row_1 1 2 3 #row_2 4 5 6 #row_3 7 8 9 # Excelの書き込み(シート名をsheet1に指定) with pd.ExcelWriter('sample.xlsx') as writer: df.to_excel(writer, sheet_name='sheet1') |
実行結果は以下のようになります。
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col_a col_b col_c row_1 1 2 3 row_2 4 5 6 row_3 7 8 9 |
このようにPythonでは、withを使ったExcelファイルの書き込みができます。
例外処理
withに例外処理を組み合わせる方法を紹介します。実際のソースコードを見てみましょう。
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def get_content(filepath): with open(filepath) as f: try: content = f.read() return content except Exception as e: print(e) # ファイルの内容を取得 content = get_content('sample.txt') print(content) # ファイルの内容を取得(存在しないファイルを指定) content = get_content('not_exist.txt') print(content) |
実行結果は以下のようになります。
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Pythonでのwithの使い方とは? Traceback (most recent call last): File "main.py", line 12, in <module> content = get_content('not_exist.txt') File "main.py", line 2, in get_content with open(filepath) as f: FileNotFoundError: [Errno 2] No such file or directory: 'not_exist.txt' |
withを使っているので、ファイルは確実にクローズされています。withを使わない場合は、例外発生時にもファイルを閉じるような処理を記述する必要があります。
withを使えるクラス
クラスインスタンスに対してwithを使用する方法を紹介します。実際のソースコードを見てみましょう。
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class Human: # インスタンス変数 name = None # 名前 age = None # 年齢 # コンストラクタ def __init__(self, name, age): print("init") self.name = name self.age = age def printinfo(self): print('name:{0}, age:{1}' . format(self.name, self.age)) # コンテキストマネージャの開始処理 def __enter__(self): print("enter") return self # コンテキストマネージャの終了処理 def __exit__(self, ex_type, ex_value, trace): print("exit: ", ex_type, ex_value, trace) with Human('taro', 20) as f: f.printinfo() |
実行結果は以下のようになります。
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init enter name:taro, age:20 exit: None None None |
withを使用するには、__enter__と__exit__関数を定義する必要があります。__enter__はコンテキストマネージャの開始処理、__exit__にはコンテキストマネージャの終了処理を記述します。
with内でreturn
with内でreturnする場合は、コンテキストマネージャの終了処理は呼び出されるのでしょうか。実際のソースコードを見てみましょう。
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class Human: # インスタンス変数 name = None # 名前 age = None # 年齢 def __init__(self, name, age): print("init") self.name = name self.age = age def printinfo(self): print('name:{0}, age:{1}' . format(self.name, self.age)) def __enter__(self): print("enter") return self def __exit__(self, ex_type, ex_value, trace): print("exit: ", ex_type, ex_value, trace) def hoge(): with Human('taro', 20) as f: return f.printinfo() hoge() |
実行結果は以下のようになります。with内でreturnする場合でも、コンテキストマネージャの終了処理は呼び出されていることが分かります。
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init enter name:taro, age:20 exit: None None None |
- システム
エンジニア - Pythonでのwithの使い方についてよくわかりました。
- プロジェクト
マネージャー - withが使えるクラスの作成方法についてもご参考ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。Pythonでのwithの使い方について説明しました。withを使用すれば、開始処理と終了処理を確実に実行してくれます。
ソースコードもシンプルになりますし、堅牢なコードになります。
ぜひご自身でソースコードを書いて、理解を深めてください。
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