
ASP.NETのFileUploadでファイルアップロード機能を実装する
ASP.NETで、FileUploadを実装して、Webにファイルをアップロードする方法を解説します。
FileUploadクラスは、テキストボックスコントロールと参照ボタンを表示させ、ユーザーが選択したファイルをサーバにアップロードできる便利なクラスです。
- PG
- ASP.NETでFileUploadを使いたいのですが、どのようにすればいいでしょうか?
- PM
- ASP.NETでFileUploadを使うには、aspxファイルでコントロールを配置し、aspx.csファイルに保存先サーバの指定ロジック等を記述する必要があります。
目次
ASP.NETのFileUploadコントロールでファイルをアップロード
それではASP.NETでFileUploadを実装し、Webにファイルをアップロードしてみましょう。
今回は例として、最新のVisual Studio 2019を用いて、Webフォームを使ったWebアプリケーションを作成していきます。
まず、新しいWebアプリケーションを作成します。
次に、「ASP.NET Webアプリケーション(.NET Framework)」から「Web Forms」を選択して、アプリケーションを構築します。
ここまでの操作で環境構築は完了です。
ASP.NETのFileUploadコントロールでアップロードしたファイルを保存
早速aspxを開いて、FileUploadコントロールを配置していきます。まずツールボックスを表示させ、FileUploadコントロールを選択します。
FileUploadコントロールを選択したら、コード内の任意の場所にドラッグしてください。
任意の場所に配置すると、画面内にFile Uploadコントロールが表示されました。
FileUploadでは、ファイルを参照して選択することしかできないため、WebにファイルをアップロードするためのButtonコントロールを配置する必要があります。
下記がaspxファイルに表示されているFileUploadタグとButtonタグのコードです。
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<asp:FileUpload ID="FileUpload1" runat="server" /> <asp:Button ID="Button1" runat="server" Text="アップロード" /> |
これでWebにファイルをアップロードするための、FileUploadコントロールの配置は完了です。
残すはアップロードしたファイルを保存するための処理です。FileUploadコントロール下に配置した、Buttonコントロールのクリックイベントにて、アップロードファイルの保存処理を実装します。
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<asp:FileUpload ID="FileUpload1" runat="server" /> <asp:Button ID="Button1" runat="server" Text="アップロード" OnClick="Button1_Click"/> |
ボタンクリックのイベントが追加されました。続いて、aspx.csファイルのボタンクリックイベント内に、アップロードファイルの保存処理を記述します。
アップロードファイルの保存処理は”SaveAsメソッド”を使用し、保存先のフルパスを指定すれば完了です。
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protected void Button1_Click(object sender, EventArgs e) { if (FileUpload1.HasFile) //ファイルがアップロードされているか { string path = @"C:\temp"; //保存先ディレクトリのパス指定 string fileName = FileUpload1.PostedFile.FileName; //ファイル名を取得 string filePath = Path.Combine(path, fileName); //パス+ファイル名 FileUpload1.SaveAs(filePath); //保存を実行 } } |
以上で、FileUploadを使った保存処理が実装できました。
- PG
- FileUploadは使い方を覚えれば、とても便利そうですね。
- PM
- ASP.NETでファイルアップロード処理を実装するのであれば、FileUploadコントロールを使うのがベストです。保存先の変更も簡単なので、ぜひ使ってみてください。
FileUploadコントロールでアップロード機能を実装できる
ファイルのアップロード処理を実装するときは、ASP.NETのFileUploadコントロールを使えば、とても簡単に実装できます。ASP.NETでの開発の際は、ぜひ活用したいコントロールです。