エンジニアがMacを利用するメリット8つ|ハードウェアとソフトウェア別に紹介

エンジニアがMacを利用するメリット8つ|ハードウェアとソフトウェア別に紹介
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エンジニアはMacの使用が多い?


MacとWindowsを比較すると、ユーザー全体で見ればMacの利用者はさほど多くないものの、エンジニアとなるとMac利用者が多くなります。
開発カンファレンスではほとんどがMac利用者というケースもあります。

では、エンジニアがMacを使う理由やメリットは、一体どこにあるのでしょうか。

エンジニアがMacハードウェアを利用するメリット7つ


なぜエンジニアにMacの利用者が多いのでしょうか。
それは、エンジニアがMacを使うことで多くのメリットが生じるためです。ここでは、ハードウェアのスペック面から7つのメリットを見ていきましょう。

1:操作が直感的

Macは初めて使う人でも直感的に操作しやすいようにデザインされています。
ユーザーにとって使い勝手の良い製品であることを追及しているため、ストレスフリーで作業できます。

例えば、トラックパッドについて見てみましょう。
MacBook(マックブック)ではマルチタッチトラックパッドとして内蔵されており、iMacではペアリングして使います。

2本の指を左右に動かしてサイトページの進む・戻るなどの操作や、指を広げて閉じてズームイン・アウトの操作など、現実世界の手の動きに近い操作が可能となります。
説明なしでもわかりやすく、直感的な仕様です。

また、視覚的にも直感的な仕組みが多いのも特徴です。
例えば、Windowsで言うレジストリのようなものはなく、アプリごとに可視属性の初期設定ファイルが作られるため、アプリを削除したい時はゴミ箱に持っていくだけです。

2:起動が早い

MacではOSからハードウェアまで全てApple社が製造しており、電源を入れるとすぐに起動します。
毎日パソコンを使う人にとって起動時間は重要なポイントになります。
また、バッテリーの駆動時間も長いため、外で作業を行うノマドワーカーにも人気です。

3:デザインが良くモチベーションが上がる

Macは本体、箱、周辺機器に至るまでデザインにこだわり抜いて設計されています。
そのため、Macのデザインが好きでMacを使っている人も多くいます。
また実用性も高く、Macは本体を押さえなくても片手で開くことが可能です。
さらに複数のデスクトップを切り替えられるため、作業効率も上がります。

4:持ち運びしやすい

MacBookの中でも、Airは特に軽量で持ち運びしやすいサイズですので、出張や移動が多いエンジニアにおすすめです。

M1チップ搭載の2020年製MacBook Airは、重さ1.29kgとかなり軽量になっています。
大きさは幅30.41 cm×奥行き21.24cmですので、A4サイズのノートとほぼ同じサイズです。
厚みは0.41~1.61cmとスリムなので、鞄に入れても他の荷物を圧迫しません。

5:解像度が高い

Macの中でも特にRetinaディスプレイは、画像が驚くほど緻密でリアルに映し出されるため、写真や映像の編集作業が多いエンジニアに最適であると言えるでしょう。
特にグリーンとレッドはより鮮明です。

Stat Counterによると、2021年3月現在の世界で1番多いディスプレイ解像度利用者率は、1,920×1,080ピクセルとなっています。

これと比較すると、MacBook Proは2,560 x 1,600ピクセル標準解像度で数百万色以上対応、Retina 4KディスプレイのiMacは4,096 x 2,304ピクセル解像度で十億色対応となっており、一般的なPCと比較すると桁違いの解像度の高さがうかがえます。

7:Windowsもインストールできる

エンジニアにとって便利な機能が多く搭載されているMacですが、案件によってはWindowsを利用しなくてはいけないこともあります。
そんな時でもMacに付属しているアプリ「Bootcamp」を使えば、Windowsをインストールすることも可能です。
インストールしたあとでMacを再起動すればMacOSとWindowsの切り替えができ、Windowsのアプリも動かせます。
そのため、Macが1台あればMacOSとWindowsどちらも使うことが可能です。

8:電源を落とす前の続きから作業可能

Macはバッテリー切れなどの問題が起きて電力供給が停止しても、作業内容を失う心配がないように作られているため、電源を落とす前の続きから作業可能です。

そもそも、MacはWindowsほどシャットダウンの必要がありません。
これは、Windowsと比べるとメモリ設計上の違いがあるためです。
Macのスリープモードの消費電力はかなり小さく、メモリが圧迫されることがありません。

スリープモード中も、前に使っていたプログラムやファイルを復元してくれますので、作業の効率化に役立ちます。
特にMacBookなら、画面の開け閉めだけでスリープモードの切り替えができるので便利です。

Macのソフトウェアのメリット10選


ここからは、Macのソフトウェアを使うメリットを見ていきましょう。
エンジニアの作業を効率化し、開発環境の使い勝手をよくするメリットがありますので、Macの導入を検討されるエンジニアの方は参考になさってください。

1:デスクトップを切り替えて使える

macOSには、開いているウィンドウが整理されて表示されるMission Controlという機能があるため、複数のデスクトップを簡単に切り替えて使えるメリットがあります。

これは、必要なものを簡単に見つけられるようにする機能で、複数のウィンドウを同時に見ながら作業をしたい時に便利です。
トラックパッドで指3本または4本を使って上にスワイプするか、Mission Controlキーを押す、またはControl+上矢印キーを押すことで使えます。

2:開発環境の利便性の高さ

UNIXを改良して作られたのがmacOSでLinux系のアプリが使えるため、Windowsより開発環境として利便性が高い点はメリットと言えるでしょう。

Webシステムでは、OSにLinux、WebサーバーソフトウェアにApache、DBサーバーソフトウェアにMySQL、開発プログラミングにP系言語を使うLAMPといったパターンが多く使われます。

Windowsでも開発可能ですが、元々Linuxと関わりのあるMacの方が開発環境として使い勝手が良いと言えるでしょう。

3:複数のOSが使用可能

Macでは、前述した「Boot Camp」で複数のOSが使用可能となるため、Windows OSをネイティブ環境で使用できるメリットがあります。
これによりエクセルでの表計算やグラフ作成、ワード編集などをMacで起動したWindows OSで利用できるようになります。

ただし、注意する点もあります。
Boot CampはIntelプロセッサ搭載のMacに付属されたアプリです。
したがって、新しいM1チップ搭載のMacでは使用できません。
Boot CampでWindows10を使いたい場合は、Intelプロセッサ搭載のMacを選びましょう。

4:効率化できるアプリが豊富

Macには、エンジニアの作業を効率化する便利なアプリが豊富にあることもメリットです。
標準搭載されたものもあれば、ダウンロードで使えるものもあるので、作業の内容によって選択しましょう。

例えば、入力した内容をそのままHTML出力するアプリや、プログラムのソースコード履歴を追跡するアプリ、図鑑アプリ、類語を調べるアプリなど多種多様なアプリがあります。
フリーで使えるものと有料のものがありますので、ダウンロードの際は注意しましょう。

5:付属アプリが使える

Macの標準搭載のアプリは便利なものが多く、エンジニアの作業を効率化してくれるメリットがあります。
例えばメモやリストをデスクトップ上に置いておく「スティッキーズ」、複雑なプログラミング言語やスクリプト言語を使用せずにタスクを自動化する「Automator」、パスワードとアカウント情報を保存する「キーチェーン」などがあります。

6:操作に一貫性がある

Macのインターフェイスには一貫性があるため、エンジニアにとって作業効率化の点でメリットがあると言えるでしょう。

Windowsでソフトウェアの設定を変更したい場合、インターフェイスがソフトごとに異なるため、どの場所から変更していいのかわからないことがあります。
しかし、Macでは常に設定項目が表示されるのがメニューバーであるため、設定変更しやすいメリットがあります。

このように、一貫性によって使いやすさが標準化されているため、ユーザーは新しい使い方を学ぶ手間がなくなり効率化につながります。

7:OSが最新の状態で無料提供されている

Appleは最新のOSを無料で提供しているため、ユーザーはダウンロードとインストールするだけで、常に最新状態のOSを使用できます。
アップデートは、エンジニアにとってセキュリティ面だけでなく機能面でもメリットがあります。

例えば、2010年にはAir PrintによりWi-Fi経由でファイルをプリントできるようになり、印刷作業が簡単になりました。
2020年のアップデートではパフォーマンスや電力効率が向上し、読み込み速度が速くなり、ネットサーフィンに使える時間が伸びました。

8:インストールなしでUNIXコマンドが使える

Macにはコマンドで操作できる「ターミナル」が初めから入っている点も、エンジニアにとってメリットと言えるでしょう。
「ターミナル」は、Spotlight検索で「ターミナル」と入力すれば起動できます。
サーバー設定やコンピュータの状態のチェックに役立つので、エンジニアにとっては作業効率化に役立ちます。
また、プログラマーにとってはシェルスクリプトが使えるメリットやCOBOLなどのコンパイラ言語を使ったプログラミングを実行できるメリットもあります。

9:AppStoreが備わっている

MacにはApp Storeが備わっているので、必要なアプリをすぐにダウンロードできることもメリットの一つです。
App Storeではゲームや歌のアプリから、エンジニアの作業を効率化するアプリまで様々なものがあります。
App Storeアプリをクリックするだけで起動できますので、気軽に探すことが可能です。

10:iOSアプリを作成できる

WindowsでもiOSアプリを作れますが、Macではアプリ開発用無料アプリのXcodeを使ってよりスムーズに作成できるメリットがあります。
WIndowsでアプリ開発する場合、類似ツールで作成できます。
しかし、iOSアプリはそもそもAppleと親和性のあるアプリですので、Xcodeを使う方がコーディングから変換、リリースまでがスムーズです。
作業効率化につながり、エンジニアの負担も減るでしょう。

エンジニアがMacを利用するデメリット


エンジニアにとってメリットの多いMacですが、価格や種類に目を向けるとデメリットがあるのも事実です。
ここでは具体的に2つのデメリットを紹介しますので、購入を検討されるエンジニアの方は参考にしてください。

高額である

MacはWindowsと比べて、高額になりやすいというデメリットがあります。
この点は逆にWindows OS搭載のPCにメリットがあると言えるでしょう。

例えば、ノート型で1番値段の安いMacBook Airで115,280円です。これは標準装備ですから、メモリ増加や機能追加により、税込みの合計金額はかなり高額になることもあります。就職したばかりでお金の不安があるエンジニアにとっては、手を出しにくい価格です。

ただ、安く手に入れる方法もあります。例えばネット上のAppleの公式整備品サイトでは、最大15%オフで購入できます。また、勉強や論文に使う目的で購入する学生なら、学割もあります。さらに、Mac miniなら、8万円台から購入可能です。

価格だけ見ると高額ですが、これまで紹介したエンジニアにとってのメリットを考えると、コスパが高いとも言えるのがMacです。

筐体の選択肢が少ない

Windows OSを搭載した筐体は様々なメーカーが発売していますが、mac OSはAppleのみですから、選択肢はかなり少ないと言えます。

具体的に見ていくと、2021年4月現在の筐体は、MacBook Air、MacBook Pro(13インチ、16インチ)、iMac(21.5インチ、27インチ)、Mac mini、Mac Proのみです。

選択肢が少ないため、特に発売直後は売り切れることがあり、在庫ありになるまで順番を待たなくてはならないこともあります。中古や型落ち品ならすぐに手に入ることもありますが、仕事で使うスペックとしては不足で使い物にならない場合もあるでしょう。

コンピュータが必須のエンジニアにとって、すぐに欲しい時には不便な点であると言えます。

MacにWindowsをインストールする方法


まずMacがWindows10に対応しているか調べましょう。そしてインストールに必要なもの(空き容量やインストールメディアなど)を用意します。

1. Bootcampアシスタントを開き、パーティションを作成
「アプリケーション」の「ユーティリティ」から、Bootcampアシスタントを開きます。そして画面の案内に従い、起動ディスク上に「Bootcampパーティション」を作成しましょう。

2.Bootcampパーティションをフォーマット
Bootcampアシスタントが完了したらパソコン本体が再起動し、Windowsのインストーラーが開きます。自動的に正しいパーティションが選択され、フォーマットされます。

3.Windowsをインストールする
インストールする前に、インストールに必要ない外付けデバイスを外します。あとは画面の指示に従いWindowsをインストールしましょう。インストールが終わるとWindowsが起動し、Windowsサポートソフトウェアのインストーラーが開くのでインストールします。

Macのメリットを知り使用を検討してみよう


Macは直感的に使用できるため、初めての方でもなじみやすいのが特徴です。
またWindowsもインストールできOSの切り替えもできるため、どちらか悩んだならMacを選ぶのも1つの選択肢といえるでしょう。

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