働き方改革が進められる中で、IT業界の長時間労働が問題視されています。
エンジニアとして活躍している人の中にも「残業を減らしたい」、「もっと休みが欲しい」と思っている人は多いでしょう。
ここではIT業界における長時間労働の原因と改善策について解説していきます。
目次
IT業界の長時間労働の原因
IT業界では、顧客企業からシステム開発などを受注する際に、仕様が明確でないまま契約をしてしまうケースがあります。
目的や必要な機能などがはっきりしないまま開発作業に着手することになるため、後から修正が必要になることも多いです。
また、プロジェクトの期間が短すぎる場合もあります。
もともと充分な期間が確保されていない上に、作業量が当初より増えてしまえば長時間労働に繋がるのは必至です。
他に仕様変更の依頼がよくあることも、IT業界の長時間労働の原因として挙げられます。
仕様変更を断れば顧客の要求を満たすことができないため、多くのエンジニアは長時間労働をすることで対応しています。
改善に向けた対策
長時間労働の改善のためには、不明確な仕様で開発作業に着手するのを避ける必要があります。
最初の段階でヒアリングを徹底し、顧客の目的や要求をはっきりさせておきましょう。
顧客のIT関連知識に合わせて、細かな点まですり合わせを行っておくことが、後からの仕様変更や修正を減らすことに繋がります。
しかし、それでも仕様変更を完全になくすのは難しいです。
仕様変更の可能性をあらかじめ想定しながら開発期間を設定しましょう。
どこまでの仕様変更なら対応可能で、どこからなら対応できなくなるのか、最初の段階で明確に決めた上で顧客に伝えておきます。
そうすることで、最終的に大きく工数が増えてしまうことはほぼなくなるでしょう。
仕様変更により長くなる労働時間は1日平均25分から40分とされています。
これがなくなれば、1週間で2~3時間程度、1ヶ月で8~12時間程度の残業時間を減らせることになるのです。
事前の確認を徹底し不明確なことをなくしてから作業に着手しよう
IT業界の長時間労働は、顧客の目的や要求、仕様などに関して明確にすることで減らせる可能性が高いです。
IT業界に関してあまり詳しくない顧客の場合には、細かい部分まで開発内容のすり合わせをする必要があります。計画通りに作業を進めるためにぜひ実践していきましょう。
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