インフラ構築とは?構築・運用時の注意点6つと必要なスキルを紹介

インフラとは
インフラは「インフラストラクチャー」の略で、生活や経済活動をしていく上で必要不可欠な社会基盤のことであり、公共性・公益性の高い設備や施設のことを意味しています。例えば現代でのインフラといえば、電気や水道があるでしょう。この他に主要な交通機関や病院などの施設もインフラに含まれます。そこで今回の記事では、IT業界におけるインフラ「ITインフラ構築」について見ていきましょう。
インフラ構築
「ITインフラ」とはパソコンやスマートフォンなどを用いて、インターネットを使いデータ通信をする情報技術の総称であり、「インフラ構築」とはそのITインフラの基盤を一から作り上げていくことです。インフラ構築には以下で紹介するハードウェアとソフトウェアの2種類があります。またそれら以外に、インフラ構築をするためには通信回線やネットワーク機器といった通信インフラも欠かせません。
ハードウェア
ITインフラ構築におけるハードウェアとは、「コンピューター」や「スマートフォン」などの情報端末、「サーバー」や「ストレージ」のことを指しています。お手持ちのコンピューターやスマートフォンも、ITインフラ構築に必要なハードウェアの1つなのです。ハードウェアということで、コンピューターやスマートフォンといった設備やサーバーストレージのように形があることが特徴です。
ソフトウェア
ITインフラ構築におけるソフトウェアは、コンピューターやスマートフォンを動かすための「OS」や「アプリケーション」、OSとアプリケーションの間で処理を行う「ミドルウェア」のことを言います。OSではWindows OSやMac OSなどが有名でしょう。ハードウェアと較べて施設や設備のように形のあるものではありませんが、ITインフラ構築する上では必要不可欠な存在です。
インフラ構築の流れ
インフラ構築の流れでは、まずITインフラ構築の計画をし、設計書を作成して実際にインフラ構築を行い、いくつかのテストを経て運用を開始します。どんなインフラ構築をするのかを計画してからエンジニアが要件に合う設計をし、その設計に基づいてネットワーク機器やサーバー機器を実際に構築していきます。インフラ構築で問題がでれば都度修正し、各種テストを行っていよいよ運用に至るのです。
インフラ構築・運用時の注意点6つ
ITインフラは、現代の生活では欠かせないインフラの1つになっています。そんなITインフラ構築・運用時にはどのような注意点があるのか、6つのポイントを紹介します。インフラ構築の最初の段階である計画から、実際に運用を開始する段階までそれぞれの段階においてさまざまな注意点があります。ITインフラ構築を考え始める前に、これらの注意点について把握しておきましょう。
注意点1:運用範囲の設定
ITインフラ構築をする際に、まずはどのくらいの範囲で運用していくのか「運用範囲の設定」を行いましょう。運用範囲の例として、企業インフラとして対象を社内に絞った社内インフラ整備や、学校のインフラ整備などがあります。現代では在宅ワークを取り入れる企業が増えてきていますが、運用範囲を社内にとどめるのか在宅まで広げるのか、といった運用範囲を決めることが重要です。
注意点2:セキュリティ対策
ITインフラを活用するなら通信インフラも使用する必要がありますが、外部からの不正アクセスであるハッキングや情報漏洩に備えて、「セキュリティ対策」も万全にしなければなりません。セキュリティ対策としてアクセス制限や利用制限をかける、データの暗号化や不正アクセスがないか常時監視するシステムを構築するなどの方法があります。安全に運用していくためにも、万全の対策を行いましょう。
注意点3:問題発生時の対応方法
ITインフラ構築では、運用時だけでなくインフラ構築時にも問題が発生することがあるため、スムーズにトラブルに対応できるようトラブルシューティングを行っておきましょう。ITインフラ構築においては、ネットワークやサーバーなどの問題といった、日々何かしらのトラブルが発生する可能性があります。これらのトラブル発生時に素早く、確実に対応できるようにどうするのか考えておきましょう。
注意点4:サーバーの安定利用
ITインフラ活用時にはサーバーには常に負荷がかかり続けるため、「サーバーの安定利用」をするためにもいくつかのサーバーに分けて負荷を分散させる、バックアップをとっておくなどの対策が必要でしょう。費用面から考えると、複数のサーバーを利用すると余計なコストがかかります。しかし、1つのサーバーだけでは全ての負荷が集中する上、万が一の時に全てがダウンしてしまうため、安定利用のためにも分散させましょう。
注意点5:全体像の考慮
ITインフラ構築にあたっては、ハードウェアからソフトウェア、通信インフラにいたるまで「全体像を考慮する」必要があります。ITインフラにどのようなハードウェアを使っているのか、中核となるサーバーやストレージの状況、通信環境などについて知っておき、将来における拡張性なども考慮しておくべきでしょう。できればインフラの全体像は、最初のインフラ構築計画時にしっかり考慮しておくべきです。
注意点6:運用上の保守管理・監視
インフラ構築をした後で、実際に適切にインフラを活用できるよう運用していく上で必要な保守管理や監視のシステムもしっかり整えておきましょう。ITインフラについては、24時間365日の対応を求められることがほとんどです。常に問題なくネットワークが利用できているか、セキュリティ上の問題となるような事態が発生していないか、リソースの監視など運用していく上で注意すべきことは多いです。
インフラ構築に必要なスキル
ITインフラ構築に必要なスキルというのは、インフラエンジニアとなるために必要なスキルでもあります。ここではインフラ構築に必要とされる3つのスキルについて紹介します。ただ注意してほしいポイントとして、必要なスキルは3つですがその内容は非常に多岐に渡っています。ITインフラを構築するために、またインフラエンジニアになるためにはITについて幅広い知識が必要になるでしょう。
インフラに関する知識
当たり前の話ではあるのですが、ITインフラの構築をするためにはITインフラに関する豊富な知識が必要です。例えば、コンピューターネットワークについての知識やサーバーに関する知識、セキュリティに関する知識などがあるでしょう。インフラ構築にあたって使う機器や通信回線の選定、セキュリティ対策、運用していく上で発生するトラブルに対処するためのインフラに関する知識など、幅広い知識が必要です。
プログラミングスキル
インフラ構築では近年クラウド化が進んでいることやトラブル対応のためにも、プログラミングスキルがあった方がよいと言われています。自分でプログラミングをするという機会はそれほどなくても、クラウドでインフラを構築できるスキル、作成されたプログラムを理解するスキル、トラブル発生時のログ調査などでプログラミングスキルが必要になるでしょう。インフラエンジニアとしての価値も高まることでしょう。
全体像を見通す力
インフラ構築では計画から設計を行う必要があるため、ITインフラの全体像を見通す力も必要不可欠と言えるでしょう。クライアントの要求に応えるためにはどのようにインフラ構築をすればよいのか、全体像を考慮しながら計画・設計をしていかなければなりません。また作業をする段階でサーバーはサーバーのみで分担したとしても、運用中のトラブル発生時には全体像を見通す力が必要になるでしょう。
インフラ構築方法
それでは、実際にインフラ構築をしようとするとどのような方法があるのでしょうか。具体的には、自社でインフラ構築をする方法とアウトソーシングして構築してもらう方法の2つがあります。インフラ構築については、かつては全て自社でするのが当たり前と言われている時代がありました。セキュリティから考えて致し方のないことでしたが、現在ではアウトソーシングを利用することも増えています。
アウトソーシングして構築
アウトソーシングでインフラ構築するメリットとしては、自社でインフラ構築する必要がないのでエンジニアや設備などのコストがかからないこと、専門家に構築を依頼できるので品質に問題を抱えない点があるでしょう。しかしその反面、アウトソーシングで構築するとどうしても情報が外部に流出してしまうリスクがある、というデメリットがあります。自社に専門のエンジニアがいない点も、デメリットとなる場合があります。
自社で構築
インフラ構築を自社で行う場合には、内部の人間だけが関わるので情報漏洩のリスクが下がること、細かい条件で構築したり変更したり対応しやすいといったメリットがあります。しかし、自社で構築するためには専門のエンジニアを確保する必要があります。またエンジニアを確保したとしても、能力が足りなければ思うようなレベルの構築ができない場合もある、というデメリットがあるでしょう。
インフラ構築しよう
今回は、ITインフラの構築について解説いたしました。ITインフラは今後もすたれることはなく、企業によるIT活用の拡大やIT技術の進化によって、さらに需要が増えていくことが予想されています。インフラ構築というと難しいように聞こえますが、自社で開発する以外にアウトソーシングする方法もあります。インフラ構築の流れや注意点について知り、インフラ構築をしていきましょう。
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