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システム構築の流れ7つ|構築環境と構築する手法を詳しく紹介!

2020年08月07日
SE
システムを構築するとき、どのような流れで作業を進めればいいのでしょうか。
PM
システムの設計から実際に機器を設置してシステムが動作することまでをシステム構築といいますが、システム構築の大まかな流れを説明しましょう。

システム構築とは?

システム構築とは、「システム開発」とほぼ同義として使われることもある用語で、システムの設計から実際に機器を設置してシステムを動作することまでを表しています。

システム構築では、どのような動作をするシステムが必要で、システム規模はどのくらいかという利用者側の要件を聞くことから始めます。

利用者の要件を満たすためにはどのようなコンピュータが適しているかというハードウェア選定や設置も作業に含まれます。

システム構築の流れ7つ

システム構築の手法は、担当するITベンダによって多少の違いはありますが、大きな流れは共通しています。

ここでは、システム構築フローに含まれる7つの工程について紹介します。

構築の流れ1:要求分析

要求分析は、システム構築の工程の中で最上流に位置付けられる工程です。

要求分析では、クライアントや利用者がシステムに対して期待することをヒアリングし、システム要求の部分なのか、システム化対象外の部分なのかを分析します。

クライアントや利用者はシステムに明るい人とは限らないので、要求の中にはシステム化して対応すべき内容だけでなく、ほかの手段で改善すべき内容も含まれています。

構築の流れ2:要件定義

要件定義では、要求分析で得られた内容をもとに、要求をシステム実現するためのシステム化する機能やシステム性能の検討を行い、設計します。

システム構築においては、要件定義で決めた内容が品質や性能の基準となり、終盤の工程となる運用テストやシステム性能テストの基準にもなります。

最上流工程で定義が難しく、あいまいなまま次工程に進むプロジェクトもありますが、終盤で品質や費用の悪化を招く原因になってしまいます。

構築の流れ3:RFPの作成

RFPとは「提案依頼書」のことで、システム構築を依頼するクライアントから構築を担当する候補となるベンダ側に提示するものです。

RFPには、システム導入の目的やシステム化範囲、導入スケジュール(納期)、費用などを記載します。提案を受けてベンダ選定を行う場合は、選定のスケジュールや選定方針についても記載します。

クライアントは「提案に盛り込んでほしい」と考えることをすべて、RFPに盛り込むことが大切です。

構築の流れ4:基本設計

基本設計は、システム要件定義を受けて行うシステム設計の第一段階にあたります。クライアントがシステム化に求めている要件を、システム目線で分析し、システムでどう実現するかを設計書に記載します。

基本設計はすぐにプログラミングできるほど詳細には記載されず、システムに詳しくないクライアントが見ても、システムの概略が理解できる程度の文章を交えて記載されます。

構築の流れ5:詳細設計

基本設計をもとに、プログラミングできるレベルまで詳細に検討されるのが詳細設計です。基本設計から詳細設計に工程移行するプロジェクトもあれば、基本設計のあと外部設計や概要設計などを経て、詳細設計を行うこともあります。

詳細設計では、プログラミングに必要なすべての事項を決定します。たとえば、「異なる場合はエラー」という設計に対し、エラーの文言やエラー後の処理を決定します。

構築の流れ6:テスト

システム構築ではシステムを納品するまでにいくつかのテスト工程を実施します。

プログラマがプログラムの動作確認を行う単体テスト、設計者を交え設計書通りに動作するかを確認する機能テストや結合テストをベンダ側で実施します。

クライアント側でも受入テストや本番のシミュレーションともなる総合テストを実施します。単体テストでは詳細設計の確認を行い、総合テストでは基本設計との整合確認を行います。

構築の流れ7:納品・運用・保守

システム構築を完了させたら次は「納品」です。システムが動作するように設定を整えたコンピュータを設置し、設計書類を整えて、クライアントに納めます。

システム構築の中で、納品後のシステム運用や保守を行うための設計も行い、運用・保守ツールの設定も行っておきます。

納品後の運用・保守は、クライアントのシステム部門が担当しますが、ベンダに依頼することもあります。

システム構築環境3つ

システム構築は、構築環境によってハードウェア構成やソフトウェア構成、使用するプログラミング言語の選定が異なります。環境が異なっても共通して利用可能なものもあります。

ここでは、システム構築する際に考えられる構築環境の種類を3つ紹介します。

構築環境1:汎用系システム

汎用系システムとは、解析処理や業務処理といった異なる分野の処理でも「汎用的に」処理できるコンピュータとして生まれた「汎用機」と呼ばれるコンピュータを使って構築されるシステムです。

現代では、パソコンとサーバのシステムで業務システムを構築することが増えていますが、大規模な業務を抱える会社では、汎用機が使われていることもあります。

構築環境2:オープン系システム

オープン系とは、UnixやWindowsのサーバを使って構築されるシステムを指します。現在の業務システム構築においては主流ともいえます。

オープン系のシステム構築では、ハードウェアやソフトウェアを1メーカに頼らずに調達でき、機器構成では複数メーカを混在させることも可能です。そのため、納期や費用を抑えて構築できる可能性があります。

構築環境3:Web系システム

Web系システムでは、サーバ構築する点ではオープン系と似ていますが、特定のクライアントマシン(端末)を想定しない点で異なります。

Web系システムでは、ブラウザを介してシステムを利用することになります。システム構成を検討するうえでは、特定端末を用意する必要がないので、費用を抑えることができます。

システムを構築する手法3つ

システム構築では、開発手法が複数あり、開発手法によって構築の流れも異なります。

古くから採用され続けている方法には安定感があり、後発の手法は時代や新しい構築内容やシステム構成に合わせた画期的なものもあります。

構築する手法1:アジャイル開発

アジャイル開発は、スピーディーにシステム開発を行うために考案された開発手法です。システム構築の流れとなる工程を、システム全体を対象として行うのではなく、システムの機能単位で実施します。

システムの全容が見えていなくても、要件が明確になっている機能から着手すればよいので、時間的な無駄が発生せず、短納期に対応できます。

構築する手法2:スクラム開発

アジャイル開発の中にも手法が複数ありますが、スクラム開発ではチームコミュニケーションを重視して進めていきます。

開発機能の優先順を考慮してスケジュールに計画します。プロジェクトの進め方はチーム内で毎日コミュニケーションをとり、見直しながら進めていきます。

作っている機能が正しく作られているかについても、確認の場を設けてメンバ間で確認します。

構築する手法3:ウォーターフォール開発

ウォーターフォール型の開発は、システム構築における基本ともいえる開発手法です。ウォーターフォール型開発では、システム構築で想定される流れを上流から順に実行します。

各工程の内容が固まるまで次の工程には進まないので、あいまいなまま構築作業を進めることを排除できます。各工程が完了するまで待ち時間が発生するというデメリットもあります。

SE
構築環境によってハードウェア構成やソフトウェア構成、使用するプログラミング言語の選定が異なるのですね。
PM
はい、さらに開発手法によっても構築の流れが異なります。業務効率の向上内容を意識して、構築に取り組んでいくことを心掛けてください。

システムの構築は業務効率を向上させるための仕組み

システムの構築で求められるのは、構築前に比べて業務効率が図られ、成果が得られることです。

得られる成果は、構築するシステムの内容によって異なり、社員の残業時間が減ったり、倉庫に滞留する在庫量が減ったり、さまざまなパターンがあります。

システム構築に求められる業務効率の向上内容を意識して、構築に取り組んでいくことが大切です。


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