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データ抽出の処理速度

C#でDataTableからデータを抽出。LINQが高速でおすすめ!

2020年08月17日

C#のアプリケーション開発で、データベースから取得したデータや、更新するためのデータをメモリ上に一時的に保管しておく際によく利用されるのが、DataTableです。そしてDataTableから、より高速にデータを取得するにはLINQ(統合言語クエリ)と併用することも多いでしょう。ここでは、LINQを駆使したDataTableの扱い方について確認していきます。

PG
DataTableでもLINQって使えるのですね。やっぱりLINQを使ってプログラミングは行うべきでしょうか。
PM
そうですね。何よりLINQは処理速度が高速です。ユーザーにとって処理速度が遅いのは、ストレスがたまる一因となりますので、処理速度は重視するべき点だといえます。

実行環境
・Visual Studio Community 2017

DataSetクラスとDataTableクラス

DataTableの基本的な事柄から解説していきます。

まずDataSetクラスとは、メモリにデータベースを構成するクラスのことを指します。

一般的にひとつのデータベースの中には複数のテーブルが存在しているかと思います。DataSetクラス(データベース)では、データベースと同じように複数のテーブルを持つことが可能です。このDataSetクラス内にある複数のテーブルがDataTableクラスとなります。

DataTableクラス(テーブル)の中にはさらに、DataColumnクラス(列・カラム)があり、DataRowクラス(行・レコード)がそれぞれ存在してきます。これらのクラスは、C#サイドでDataTableを活用してデータを扱うにはひとつとして欠かすことができないクラス群です。

LINQのWhereで抽出する方法

DataTableとLINQは併用できないと思われている方も多いと思いますが、実はLINQを駆使してDataTableからデータを取得することは可能です。その際にキーワードとなるのが「AsEnumerable()」です。これがなければDataTableからLINQを使って抽出することはできません。

LINQを使うメリットは、従来のDataTable.Select()メソッドより格段に処理速度が上がることです。デメリットを挙げるとするならば、LINQの知識が必要となるため、C#初学者の方には少しハードルが高くなる点でしょう。

次に、LINQのWhereを利用してデータを抽出するサンプルコードを確認します。

ボタン押下でラベルに処理時間が反映されます。

実行前
LINQ実行前

実行後
LINQ実行結果

Selectメソッドを使う方法

以前からC#またはVB.NETに携わっている方でしたら、DataTable.Select()メソッドを利用してデータを取得することもあります。

LINQに比べてコーディングが簡単というメリットがある一方、処理速度が遅いというデメリットがあります。データ件数が10件、100件程度であれば時間差はそれほどないですが、例えば100万件のデータを一度で扱うとなると、かなりの差異が発生します。

実行後
Selectメソッド実行結果

処理時間の比較

LINQ使用 00:00:01.2172834
DataTable.Select()メソッド使用 00:00:12.6796385

処理時間に差異があるのがお分かりいただけたかと思います。その差は約10倍程度の開きがあります。こうしたからLINQを使ってコーディングすることをおすすめします。

PG
処理速度が全然違いますね。これはLINQを使うべきでした!もっとLINQの勉強に励みます。
PM
LINQは積極的に使うべき命令のひとつです!新人の頃はプログラミングを行うだけでも精一杯だと思いますが、処理速度まで考慮できて一流のプログラマーです。DataTableを使ってプログラミングを行う際には、LINQと併用して活用していきましょう。

DataTableにはLINQを活用しましょう

C#で開発するアプリケーションのデータアクセス技術は現在、Entity Frameworkがどちらかというと主流です。しかし、既存のプログラムではDataTableの活用例が多いかと思います。ユーザーからレスポンス改善依頼が挙がった場合には、DataTable.Select()メソッドからLINQに切り替える修正を行い、処理速度をより高速にして対応していきましょう。

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