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jQueryとは?できること5つ・使用する際の注意点と使用方法も紹介

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jQueryとは?できること5つ・使用する際の注意点と使用方法も紹介
この記事でわかること
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    システム
    エンジニア
    jQueryとはどのようなものなのでしょうか。
    プロジェクト
    マネージャー
    一般的なクエリーとは異なり、問い合わせ文を示す用語ではなく、ライブラリの名称を指しています。

    そもそもjQueryとは?


    Query(クエリー)といえば、問い合わせ文のことで、SQL文によるデータベースへの問い合わせにも使われています。

    jQueryとは、一般的なクエリーとは異なり、問い合わせ文を示す用語ではなく、ライブラリの名称を指しています。

    jQueryとは、JavaScriptを使ってプログラミングしていた内容を、もっと簡単に実現できるように作成されたライブラリであり、初心者でも開発に携われるようになりました。

    1:ライブラリとは

    ライブラリは、頻繁に使用されるプログラムを再利用できるようにした部品のようなものです。

    関数やクラスといった形でソースコードが部品として利用可能となっており、直接コードを書くよりも短い記述で便利な機能を実装できます。

    2:jQueryの仕組み

    jQueryを使用する場合は、使用する前にjQueryのライブラリを読み込みます。

    読み込むには事前にファイルをダウンロードするかと、インターネット上のファイルを読み込むかの2通りの手段があります。

    jQueryには、簡単で手間が少ないインターネット上のファイルを読み込む方法がおすすめです。

    3:JavaScriptとの違いは?

    JavaScriptは、ブラウザに依存するプログラミング言語なため、使われるブラウザを意識して、ブラウザの種類に合わせて実装しなければなりません。

    jQueryとJavaScriptの違いは、ブラウザの違いによるコマンドやメソッドの使い分けが不要になる点にあります。

    jQueryは、ブラウザの違いによりJavaScriptの記述を変えなければいけないという点を吸収してくれます。

    4:JavaScriptとの使い分けポイント3つ

    jQueryとはJavaScriptのライブラリなので、どちらを開発言語として採用すべきか迷ったり、初心者でも扱えるjQueryだけあれば良いのではないかと考えたり、混乱しがちです。

    jQueryとJavaScriptは、それぞれの良い点を理解して使い分けると開発効率をあげられます。

    ここでは、使い分けのポイントとなる点を3つ紹介します。

    拡張性

    拡張性とは、標準機能だけしか使えないのではなく、機能追加して機能拡張できる可能性が作りこまれているかを表す用語です。

    jQueryの拡張性とは、利用可能なプラグインモジュールの有無を指しますが、jQueryには多数のプラグインが提供されており、各プラグインを組み合わせて使うことも可能なので、拡張性が高いといえます。

    クロスブラウザ

    クロスブラウザ対応とは、ブラウザの違いによる差異を吸収できていることを指す用語です。JavaScriptでは、ブラウザによって動作が異なることがあり、利用ブラウザの種類を想定したうえでコマンドやメソッドを使い分けなければいけません。

    jQueryとはクロスブラウザ対応しているライブラリなので、プログラムを利用するブラウザがどの種類かは気にする必要がありません。

    パフォーマンス

    jQueryはJavaScriptのブラウザごとに異なる動作差異を吸収できるように作成されていることもあり、動作スピードはJavaScriptよりも遅くなります。

    動作スピードがあまり問題にならない小規模な開発であれば、jQueryを使って初心者も開発に参加させ、大規模な開発の場合は、熟練者がJavaScriptで開発するようにすれば、効率の良い開発ができます。

    jQueryライブラリでできること5つとは?


    jQueryとはJavaScriptのライブラリなので、JavaScriptでできることが同じようにできると考えても差し支えはありません。

    jQueryを開発言語の候補として考える場合は、jQueryにできることを理解し、開発効率もあわせ検討してみましょう。

    ここでは、jQueryの特徴ともいえる、jQueryとしてできることを5つ紹介します。

    1:Ajax処理

    Ajax処理とは、JavaScriptを使用して行われる非同期処理のことを指す用語です。Ajax処理では、JavaScriptとXMLでサーバーとの通信を非同期に行います。

    非同期の通信とは、画像遷移のない通信のことをいい、サーバーからレスポンスが返ってこなくても他の作業ができるという利点があります。

    JavaScriptで実現するAjax処理を、jQueryでは簡単な記述で実現できます。

    2:操作が簡単

    jQueryを使うとHTMLの部品操作を簡単に行えるようになります。HTML部品の操作とは、テキストボックスやリストボックスの内容を取得したり編集したりすることで、JavaScriptほどコードを書かずに実現できます。

    従来JavaScriptを使って記述していたHTML部品に関する操作記述が簡単になるので、HTMLやCSSの記述経験しかない人でも画面実装を担当できるようになります。

    3:ブラウザの違いを感じさせない

    jQueryとは、クロスブラウザ対応のライブラリであるため、画面プログラムを記述するときに、その画面を使うブラウザの種類を意識する必要がありません。

    開発の際にブラウザの種類を意識せずに済むだけでなく、プログラムが稼働してからブラウザを変更することも可能なので、保守や運用が楽になります。

    ブラウザの種類をシステム利用に関する制限事項にしなくても済むのは大きな利点といえます。

    4:プラグインで拡張可能

    jQueryにはさまざまな種類のプラグインが提供されており、機能拡張を簡単に行えます。

    画面仕様に活用しやすい「jQuery UI」や、モバイル系の実装に活用できる「jQuery Mobile」というライブラリは、jQueryをベースに開発され公式プラグインとして提供されています。

    こうしたプラグインを活用することで、jQueryを使った開発をさらにスピーディに開発できるようになります。

    5:ブラウザを選ばない

    Webシステムの多くは、システムで使用するブラウザを限定しており、ブラウザの種類だけでなくバージョンまで限定することもあります。これはJavaScriptの動作がブラウザの種類によって違ってしまうためで、システム利用者にとっては不便を感じることでもあるでしょう。

    jQueryとはクロスブラウザ対応のライブラリであるため、開発者だけでなく、利用者もブラウザの種類に縛られることがなくなります。

    jQueryライブラリを使用する際の注意点3つ


    ここからは、jQueryライブラリを使用する際の注意点について紹介していきます。

    jQueryは、使用できるまでの過程が簡単で便利ですが、いくつかの点に注意しながら使用する必要があります。

    これから紹介する3つのポイントについて理解し、jQueryライブラリを注意して使用するようにしましょう。

    1:修正対応が困難になる場合がある

    jQueryライブラリは、記述が簡単なためJavaScriptの知識が薄くても使えてしまいますが、不具合が発生した場合の修正対応が困難になる場合があるという点に注意が必要です。

    jQueryライブラリを使用する時には、JavaScriptでも記述できるように、処理の内容を理解した上で利用することをおすすめします。

    2:処理が遅くなるケースがある

    jQueryはライブラリの読み込みが発生するため、JavaScriptで処理するよりも処理速度が遅くなるケースがあります。

    単純な機能だったり、コード量が少ない場合いは、JavaScriptで実装することも考えましょう。

    3:フレームワーク導入には動作確認が必要

    JavaScriptのフレームワークを導入して開発する際には、jQueryライブラリが使用できない場合があります。

    jQueryの処理とフレームワークの処理が競合してしまわないかどうか、事前の動作確認が必要です。

    jQueryライブラリの使用方法


    jQueryの特徴について、理解していただけたでしょうか。ここからは、jQueryライブラリの使い方を見ていきましょう。

    jQueryを使い始めるための準備についても確認し、導入にどのくらい手間がかかるのかという観点でも見ていきましょう。

    jQueryライブラリの読み込み方

    jQueryは、JavaScriptのライブラリという位置づけです。このライブラリを利用するためには、どのような準備が必要になるのでしょうか。

    jQueryの導入方法には、ライブラリをダウンロードする方法とjQueryの配布元に公開されたファイルを使う方法の2種類があります。

    1:ダウンロードする方法

    ライブラリファイルをダウンロードする方法では、ダウンロードしたライブラリファイルをサーバーにアップし、scriptタグを作る必要があります。

    具体的には、1:公式サイトからライブラリファイルをダウンロード、2:ダウンロードしたファイルをサーバーにアップ、3:ファイルのパスを使ってscriptタグを作成、4:タグをHTMLファイルの内に記述、となります。

    2:CDNを使用する方法

    CDNとはContent Delivery Networkの略で、ウェブコンテンツをスピーディに配布するための仕組みを指す用語です。jQueryのCDNとは、配布元で公開されているjQueryのファイルを自動で適用してくれる仕組みです。

    jQueryを入手するために使えるCDNはjQuery、Google、Microsoftの3種類があり、これらのURLを使ってscriptタグを作り、headタグ内に記述します。

    3:「min.js」の扱い方に気を付ける

    jQueryには2種類のファイル形式があります。

    「jquery.js」と「jquery.min.js」で、「min.js」はファイルの容量を限りなく小さくし、読み込み時間を高速化している「圧縮版」と呼ばれるファイルです。

    2つの形式のファイルは、どちらも同じ動作をしますが、非圧縮版である「jquery.js」は、コードと一緒に改行・コメント・インデントなども参照できるので開発時に使います。

    jQueryライブラリの書き込み方

    jQueryを使うときは、「(“セレクタ”).メソッド(“パラメータ[引数]”);」という構文に沿って記述します。

    具体例をあげて理解を深めましょう。

    例:(“#tBox”).val(“Hi! How are you?”);
    この例では、セレクタが「#tBox」で、メソッドが「val」、パラメータが「Hi! How are you?」という文字列です。

    システム
    エンジニア
    jQueryにはできることとできないことがあるのですね。
    プロジェクト
    マネージャー
    JavaScriptの内部処理と呼ばれる計算や配列データの操作、ループ処理など、jQueryではできない処理があることをよく理解することが大切です。

    jQueryライブラリとはなにかについて理解し活用しよう


    jQueryライブラリとはどのようなものか、何ができて何ができないかなど、理解は深まったでしょうか。

    jQueryライブラリの利点を理解して活用することで、開発効率をアップできます。

    jQueryのもととなるJavaScriptとの違いや、適用場面の使い分けを理解し、効率の良いプログラム開発ができるように利用していきましょう。

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