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OAuthとは?活用の条件やメリット・デメリットと2.0仕様の手順を知ろう

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公開日時:   更新日時:
OAuthとは?活用の条件やメリット・デメリットと2.0仕様の手順を知ろう
この記事でわかること
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    システム
    エンジニア
    OAuthのメリットには、どのようなことがあるでしょうか?

    プロジェクト
    マネージャー
    認可情報の委譲が容易やユーザー数の質が担保されるなどがあります。

    OAuthとは?


    OAuth(オーオース)とは、ネットワークでのアクセストークンの要求とその返答を標準化したものです。Instagramやツイッターなどでも使われていて、あるWebサービスを利用するときに、別のWebサービスを利用してアクセスの権限を認可する仕組みのことです。クライアントアプリがリソースサーバにデータを要求する際に必要となる検証材料のようなものがアクセストークンです。

    OAuth1.0とOAuth2.0との違い

    OAuth1.0とOAuth2.0の間で異なる点として、OAuth2.0の方が圧倒的に処理がシンプルである、ということがあげられます。特にOAuth2.0では、HTTP通信を必須にすることで署名とトークン交換無しでも通信内容を暗号化することができ、処理内容のシンプルさとセキュリティを両立することに成功しています。

    OAuthの仕組み


    OAuthは、ユーザーとユーザーの認証を担当するアプリケーション、ユーザーリソースを操作するアプリケーションの3者が互いに連携し合う仕組みになっています。認証を担当するアプリケーションが、ユーザーが入力したIDやパスワードを認証し、認証結果を複数のアプリケーションで共有し合っています。

    OAuth活用の条件3つ


    OAuthの活用には条件があります。サービス間での信頼関係やユーザーの同意がなくてはなりません。また、アクセストークンがあれば全てリソースサーバにアクセスできる訳ではありません。

    1:信頼関係の構築

    OAuthは、信頼関係が構築されたサービス間でのみ受け渡しされます。クライアントアプリはアクセストークンを認可サーバーに要求します。OAuthは認可サーバからユーザーへ、クライアントアプリに権限を与えるかどうかの確認を取っています。ここでユーザーが権限を与えることを拒否すれば、別のサービスの管理する情報の取得や変更ができません。

    2:ユーザーの同意

    OAuthはユーザーの同意のもとに受け渡しされます。クライアントアプリからアクセストークンのリクエストを受けた認可サーバは、ユーザーの同意を取った上で、そのクライアントアプリを認可するかを決めます。リソースサーバとクライアントアプリのサービス間で認可情報を受け渡せると、ユーザーの認可のもとで別のサービスの管理する情報の取得や変更が行えるようになります。

    3:セキュアに受け渡しできること

    OAuthは、柔軟でセキュアに情報を委譲できると言えるでしょう。アクセストークンを持つクライアントはリソースサーバにアクセスできますが、認可されているデータにだけアクセスができます。ユーザーは認可する情報の適用範囲や、有効期限を設定することができるため、自分が利用したいサービスに最低限必要な権限だけを委譲することができます。

    OAuthのメリット4つ


    OAuthの活用条件がだいたいわかったところで、次はメリットを挙げてみましょう。OAuthを使うメリットは、ユーザー側にもクライアントアプリ側にもあります。ここでは大きく分けて4つのメリットを紹介します。

    1:認可情報の委譲が容易

    OAuthのメリットとして、ユーザー側が認可情報の委譲を簡単にできることが挙げられます。ユーザーはIDとパスワードをクライアントアプリに預けなくても利用ができるので、ユーザー登録をする手間を省くことができます。例えば、Instagramにログインするだけで、Facebookに画像を投稿することもできてしまいます。

    2:有効期限を設定できる

    OAuthではアクセストークンに有効期限を設定することができます。万が一、アクセストークンが悪意のある第三者に渡ってしまったとしたら、そのトークンに認可されている操作が悪用されてしまうという問題が生じます。この場合、アクセストークンに有効期限を設定していれば、悪用される危険性のある期間を短縮することができます。また、有効期限が切れてしまった場合も、リフレッシュトークンという仕組みが用意されています。

    3:柔軟な運営が可能

    OAuthはユーザーが利用に最低限必要な権限のみを委譲できるので、柔軟な運用が可能です。OAuthでは、クライアントアプリに委譲する情報の範囲を、限定することができます。例えば、Gmailのアドレス帳へのアクセス権限を与えたい場合、読込だけのアクセスに限定することもできます。もちろん、Gmailのパスワードを渡すこと無く認可情報を委譲することができるので、外部サービスにパスワードを変更されアカウントを乗っ取られる心配もありません。

    4:ユーザー数の質が担保される

    クライアントアプリとしてのメリットは、ユーザー数の質が担保されることです。OAuthを使ったクライアントアプリは、嘘のプロフィールを使ったサクラを減らすことができます。例えばFacebookのOAuthのみ対応の会員サイトであれば、かなり質の高いアカウントを確保することができ、なりすましのユーザー登録を避けることができるでしょう。

    OAuthデメリット3つ


    OAuthは非常に便利な機能である一方、セキュリティのリスクを増大させる、というデメリットも存在します。利用権限やアカウントの情報が勝手に書き換えられる等、金銭面や信用面で悪影響を被る可能性があります。

    1:利用権限が悪用される可能性がある

    OAuthは認証情報を連携先のアプリケーション等に丸ごと渡すので、もし連携先のアプリケーション等に悪意のあるプログラムが仕込まれていた場合、利用権限が悪用され、なりすましなどの被害にあう恐れがあります。

    2:アカウント情報を書き換えられる可能性がある

    OAuthの連携先にECサイトや決済のサイトがある場合、認証情報を盗まれてアカウント情報が書き換えられた結果、金銭的な被害にあう可能性があります。例えば、身に覚えのない借金やショッピングの利用等の被害にあう可能性があります。

    3:定期的にフリーメールやSNSのセキュリティ設定の見直しが必要

    OAuthでなりすまし等の被害を防ぐためには、フリーメールやSNSのセキュリティを適切に設定することが重要です。フリーメールやSNSのセキュリティ確認のために時間が割かれる、という本末転倒な事態になる可能性があります。

    OAuthの概念3つ


    OAuthの概念には3つの登場人物が必要です。User、Consumer、Service Providerの3つが関わりを持ち成り立っています。それぞれの立場から見た概念を見てみましょう。

    1:Userから見た場合

    User(リソース所有者)は、Service Providerが、Consumer(他のサービス)に認可情報を渡すことを了承する立場です。許諾したり、拒否したり、すでに受け渡した認可情報を取り消したりします。

    2:Consumerから見た場合

    Consumer(他のサービス)は、GoogleなどのService Providerから認可情報を受け取り、ユーザーに代わっていろいろな情報にアクセスしたり、変更したりする立場です。

    3:Service Providerから見た場合

    Service Provider(Google、Facebookなど)は、ユーザーの認可情報を第三者に渡す立場です。Service Providerの主な役割は、Consumerの管理、アクセストークンの管理、OAuth経由のリソースへのアクセス管理です。

    OAuth 2.0仕様の手順3つ


    2020年現在で最新の標準である、OAuth 2.0の仕様を紹介します。OAuth 2.0では認可方式がいくつかあって、3つに分けることができます。アクセストークンを要求してきた相手が誰であるか、どこまで確認するかにより、アクセストークンが発行されるまでの流れが違ったり、発行される権限が違ったりします。OAuth 1.0もありますが、現在はOAuth 2.0を採用するのが良いとされています。

    1:Implicit Grant

    Implicit Grantはユーザーだけの認証で認可されます。App StoreやGoogle PlayでダウンロードできるようなネイティブアプリなどのPublic Client向けに用意されたフローで、client_secretなしで利用できるようになっています。クライアントの認証を行わないフローなのでセキュリティ面は弱くなります。Implicit Grantに関する脆弱性を突く攻撃もあります。

    2:Client Credentials Grant

    Client Credentials Grantは、アプリケーションだけの認証という意味合いです。独立アプリケーションのクレデンシャルのみを用い、認可サーバーの認証を受けるため、ユーザーのパスワードは必要ありません。独立アプリケーションが直接、認可サーバからアクセストークンを受け取るので、アプリケーション開発者から見た場合、このグラントが手続きとしては簡単といわれています。

    3:Authorization Code Grant

    Authorization Code Grantは、ユーザーとアプリケーション両方の認証で認可されます。ユーザーはクライアントが仕向けたブラウザで、直接認可サーバとやり取りし認証を受けます。続いてクライアントがアクセスすることを許諾する旨を、認可サーバに伝えます。その後、クライアントのWebコンテンツの新たなリクエストがブラウザから投入され、認可コードがクライアントへ伝達されます。クライアントは直接認可サーバと通信し、認可コードと自身のクレデンシャルを引き換えにアクセストークンを受け取ります。

    システム
    エンジニア
    OAuthを利用することで、さまざまなメリットが得られるのですね。

    プロジェクト
    マネージャー
    そうですね。しかし、発展途上の規格であるため脆弱性を理解して利用しましょう!

    OAuthの仕様を理解しよう


    ここまでOAuthの概念や使用、メリットなどを簡単に紹介してきました。OAuthはAPIアクセスの権限認可に必要不可欠なプロトコルとなっています。ただ、発展途上の規格であると言えるため、ユーザー情報が流出しアカウントの乗っ取りなどが起こってしまうことも否定できません。OAuthの仕様や認証の脆弱性を理解した上でWebサービスを利用しましょう。

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