学歴で給料に差があるということは、ほとんどの業界で見られるでしょう。また、同じ学歴でも任せられている役職によって給料に差が出るケースも多いです。
そこで今回は2017年に情報労連が行った「ITエンジニアの労働実態調査」をもとに、エンジニアの給料が学歴や役職でどの程度給料に差がつくのかをご紹介します。
目次
短大高専卒と大卒の給料
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大卒 | ¥206,787 | ¥224,935 | ¥275,217 | ¥315,878 | ¥366,608 | ¥402,507 | ¥427,164 | ¥436,057 | ¥408,477 |
短大高専卒 | ¥187,765 | ¥218,442 | ¥265,539 | ¥302,661 | ¥339,565 | ¥380,883 | ¥403,545 | ¥420,489 | ¥381,385 |
差分 | ¥19,022 | ¥6,493 | ¥9,678 | ¥13,217 | ¥27,043 | ¥21,624 | ¥23,619 | ¥15,568 | ¥27,092 |
新卒入社時点での給料は短大高専卒よりも大卒の方が高く、20,000円程の開きがあります。短大高専卒が187,765円で大卒は206,787円です。ただし年齢は短大高専卒が20歳で、大卒は22歳であることも頭に入れておきましょう。
25歳になると短大高専卒は勤続5年、大卒は勤続3年。短大高専卒の方が勤続年数が長いことなどから、給料の差が縮まる傾向にあります。短大高専卒は218,442円で大卒は224,935円です。短大高専卒と大卒の差が6,000円程に縮まっています。
しかし、その後は再び差が広がる傾向があるようです。30歳だと10,000円程、35歳だと13,000円程の差がついています。40歳時点では入社時よりも大きな差がついており、それ以降は概ね入社時と同じ20,000円前後の差で推移しています。
また、給料がピークに達するのは短大高専卒も大卒も55歳時点のようです。短大高専卒は420,489円で、大卒は436,057円です。60歳にはいずれも55歳よりも給料が少し下がる傾向にあります。
また、学歴により給料の差は企業規模に比例して大きくなる傾向があるようです。
役職/職種別の給料
役職に就いていない一般職の平均給料は242,428円で、短大高専卒と大卒いずれに関しても25歳の給料よりも高く30歳の給料よりも安い水準です。係長・主任相当になると318,108円になります。35歳の大卒の給料に近い金額です。大卒であれば35歳前後で係長や主任の役職に就いている人が多いことがうかがえるでしょう。
課長相当だと419,442円、部長相当なら520,649円です。役職に就けるかどうかで、給料に大きく影響しそうです。
また職種別に見てみると、プログラマーは240,000円前後で一般職の給料に近い傾向が見られます。システムエンジニアは300,000円強で、係長や主任とほぼ同水準です。プロジェクトリーダーはさらに高めの400,000円強です。
※出典:情報労連「IT エンジニアの労働実態調査2017概要」https://www.joho.or.jp/tyousa/2017digest.pdf
学歴よりも役職や職種による差が大きい
エンジニアの給料を学歴で比較した場合には、短大高専卒と大卒との差はそれほど大きくありません。同じ年齢だと、勤続年数が長くても20,000円程です。
しかし、役職や職種による差は大きく、高収入を目指すなら上位の役職や職種に就くことが必要と言えるでしょう。
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