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AWS IoT エンタープライズボタンとは?エンタープライズボタンの機能の概要や利用例を紹介

2021年07月15日

「AWS IoT エンタープライズボタン」とは?


「AWS IoT エンタープライズボタン」とは、「AWS IoT 1-Click サービス(※後述します)」専用のIoTデバイスです。

Amazonから提供されている類似のIoTデバイスとしては、Amazonでの商品購入機能に特化した「Amazon Dash Button(※2019年3月に販売終了)」が有名です。

「AWS IoT エンタープライズボタン」の機能の概要と、AWS IoT 1-Click サービス」等の関連サービスについて解説していきます。

「AWS IoT エンタープライズボタン」の概要

「AWS IoT エンタープライズボタン」は、ボタンクリック時の処理をプログラミングで自由に記述でき、AWS上のサーバーレスサービス(AWS Lambda)と連携することが可能です。

このボタンは、基本的には「Wi-Fi」接続して使用しますが、Bluetoothとの接続も可能となっています。

一般的に、IoTデバイスをAWS側のサービスと接続するためには、デバイス側にクライアント証明書のインストールが必要ですが、「AWS IoT エンタープライズボタン」は、製造時に証明書が組み込まれているため、インストール作業が不要となっています。

「AWS IoT エンタープライズボタン」の利用例

「AWS IoT エンタープライズボタン」の利用例としては、ボタンをクリックすることでデバイスを制御し、AWSサービスを起動するといった流れです。

例えば、ボタンをクリックすることで、在庫数をカウントしてAWS上の「Amazon DynamoDB」に蓄積するケースがあります。

また電気の使用量等の情報を送信してAWS上に構築した処理ロジックで判定して「Amazon SNS 」で各種通知やアラートを発信するといったケースも考えられます。

他にも「AWS Lambda」を使用して、他のインターネット接続されたIoTデバイスをコントロール(開始、停止等)することも可能です。

「AWS IoT エンタープライズボタン」の「Wi-Fi」接続方法

「AWS IoT エンタープライズボタン」を「Wi-Fi」環境下で使用するには、青色のLEDライトが点滅するまでボタンをクリックします 。

PC等を使用して、「Button ConfigureMe – XXXX Wi-Fi ネットワーク」に接続します。この場合は、「AWS IoT エンタープライズボタン」の「シリアル番号」の下8桁が、「WPA2-PSK」のパスワードです。

次にChrome等のブラウザにて「http://192.168.0.1/index.html」にアクセスし、該当する「ネットワーク(SSID)」を選択し、上記パスワードを入力して接続します。

「AWS IoT エンタープライズボタン」のバッテリー

「AWS IoT エンタープライズボタン」のバッテリーは、クリック回数でいうと約2,000回分まで持続します。

使用中にIoTデバイスのバッテリー残量が無くなっても、バッテリーの再充電や交換ができない点に注意しましょう。そのため使用状況を元にして、日次のクリック回数とバッテリー残量が無くなる時期を予め試算しておく必要があります。

「AWS IoT エンタープライズボタン」の動作環境

「AWS IoT エンタープライズボタン」の動作環境として、「Wi-Fi (2.4 Ghz)」通信環境であれば動作します。

「AWS IoT エンタープライズボタン」は、オフィスや家庭等の比較的狭いエリアでの通信環境での動作を前提に設計されています。

そのため、カンファレンスセンター、大規模ホール、またはそれらの通路や周辺エリア等では、帯域が輻輳して通信ができなくなる可能性がある点に注意が必要です。

このことから、比較的短距離でインターネットに接続できるように、無線LAN環境を構築することが望ましいです。

「AWS IoT エンタープライズボタン」クリック時のペイロード

「AWS IoT エンタープライズボタン」クリック時のペイロード(※ヘッダー等の通信制御データ等を除いた通信データ本体)として、IoTデバイスの「シリアル番号」、「バッテリー電圧」、「クリックタイプ」が送信されます。

具体的には、以下のようなテンプレート形式のペイロード(JSON形式)が送信されます。

ボタンクリックが「1.5秒未満」の場合には、「SINGLE」または「DOUBLE」が「clickType」として送信されます。

ボタンクリックの長押し時間が「1.5秒以上」の場合は、「LONG」が「clickType」が送信されます。

「AWS IoT エンタープライズボタン」の費用

「AWS IoT エンタープライズボタン」の費用は、IoTデバイスの利用期間に応じた分と、利用したAWSサービスのみを対象として費用が発生します。

「AWS IoT エンタープライズボタン」を一般的な用途で利用する限りでは、長期契約等の特別な契約は不要となっています。

またAWSで通常提供されている「無料利用枠」の対象となっているAWSサービスであれば、追加料金も特に発生しません。

ただし、「無料利用枠」以外のAWSサービスの場合は、サービス毎に料金が従量課金されます。

「AWS IoT ボタン」と「AWS IoT 1-Click 互換デバイス」との違いとは?


「AWS IoT ボタン」と「AWS IoT 1-Click 互換デバイス」との違いとは、IoTデバイスから接続するAWSサービスが異なる点です。

「AWS IoT ボタン」は、AWSのIoTサービスの中心である「AWS IoT Core」に接続することで、「AWS IoT Button Dev モバイルアプリケーション」によって設定が可能となります。

「AWS IoT 1-Click」は、複数のIoTデバイスをサポートする新規のAWSサービスです。「AWS IoT 1-Click モバイルアプリケーション」によって設定できる「AWS IoT エンタープライズボタン」以外に、互換性のあるIoTデバイスに対応しています。

「AWS IoT 1-Click サービス」について


「AWS IoT 1-Click サービス」とは、「AWS IoT エンタープライズボタン」からの通信を受けて、AWS上のサービスへと中継してくれるIoTサービスです。

「AWS IoT 1-Click」の概要と、対応デバイスについて解説してきます。

「AWS IoT 1-Click」の概要

「AWS IoT 1-Click サービス」の概要としては、「AWS IoT エンタープライズボタン」等の「AWS IoT ボタン」をAWS側のサービスと連携するトリガーとなっているサービスです。

このサービスにより「AWS IoT ボタン」を様々なワークフローに組み込んで利用することができます。

「AWS IoT 1-Click」のクリック動作について

「AWS IoT 1-Click」におけるボタンをクリックする動作は、「単一(1回クリック)」、「ダブル(2回連続してクリック)」、「長押し(クリックしたまま)」の3種類がサポートされています。

エンタープライズボタンが付いたIoTデバイスを「Wi-Fi」接続する必要がありますが、スマートフォン用の「AWS IoT 1-Click モバイルアプリ(iOS版とAndroid版があり)」を使用して設定します。

このモバイルアプリをスマートフォンにインストールした後に、モバイルアプリを起動してAWSアカウントとしてログインする、もしくはアプリ上の「Wi-Fiアイコン」をタップして設定します。

IoTデバイスが「Wi-Fi」接続に成功すると、エンタープライズボタンをクリックした際に、デバイスに付いているライトが緑色に点灯しているのを確認することが可能です。

「AWS IoT エンタープライズボタン」のまとめ


「AWS IoT エンタープライズボタン」について、機能の概要や利用例、そして関連サービスについて解説してきました。

AWSサービスだけではなく、他のWebサービスと組み合わせることで、独自のIoTソリューションシステムを構築することも可能です。

「AWS IoT エンタープライズボタン」を自社サービスに活用することで、新しいIoTサービスの提供を目指してみてはいかがでしょうか。


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