
Visual Studio 2015 ExpressとVisual Studio 2017 Expressの機能と違い
.NET Frameworkの学習をご自宅で始める際に、Visual Studioのエディションを使う人は多いのではないでしょうか。とはいえ、企業で利用されるような有償版ではコストも掛かってしまいます。この記事では無料で使用できるVisual Studio Expressについて紹介していきます。
- PG
- Visual Studioのエディションは種類やバージョンがいろいろあって何を選べばいいのか分かりにくいですね。
- PM
- Visual Studio製品の種類とVisual Studio Expressのバージョンごとに比較していきます。何が最適なのかチェックしてみましょう!
目次
Visual Studio 2015 Expressとは?他バージョンとの比較
Visual Studio Expressとは
Visual Studio Expressはマイクロソフトが無償で提供している統合開発環境(IDE)です。
統合開発環境とは、アプリなどソフトウェア開発を行うのに必要な機能が詰め込まれている開発ツールのことをいいます。
Visual Studio Expressに備えられている主な機能は以下のとおりです。
- コードエディタ
- 入力補完機能(コードを途中まで入力し、ショートカットキーを押すとそれ以降のキーワードを予測して入力候補を表示してくれる機能)
- デバッグ
- バージョン管理
他バージョンとの比較
Visual Studio製品の統合開発環境はVisual Studio Expressだけではありません。他にもいくつかのバージョンが存在するので、比較していきます。
バージョン | Visual Studio Express | Visual Studio Community | Visual Studio Professional |
---|---|---|---|
料金 | 無償 | 無償 | 有償 |
用途 | ・個人開発 ・プログラミング学習 | ・個人開発 ・小規模な開発 | ・大規模な開発(大企業向け) |
特徴 | 以下のように 目的別にエディションが用意 されている。 1 つのツールで複数の種類のアプリ開発を行うことは不可。 ・ Web 向けアプリ ・ Windows 向けアプリ ・デスクトップ向けアプリ | 以下のようなあらゆる種類のアプリを 1 つのツールで開発できる。 ・モバイル向けアプリ ・クラウド向けアプリ ・ Web 向けアプリ ・デスクトップ向けアプリ | Visual Studio Community 同様、あらゆる種類のアプリ開発が可能。 Community との違いとして、 5 名以上での開発が可能であることが挙げられる。 また、コードの変更履歴などを確認できるコードレンズという機能が付いている。 |
Visual Studio 2017 Expressのインストール方法
【1】公式サイトへアクセスし、以下をクリックします。
【2】インストール用の実行ファイルがダウンロードされるので、以下をクリックします。
【3】実行ファイルを開くと、下記のようなダイアログが表示されるので、「続行」をクリックします。
↓「続行」をクリックすると、以下のようにインストールが開始されます。
【4】インストール途中で以下のようなダイアログが表示されるので、「日本語」にチェックマークを入れ、「インストール」をクリックします。
【5】インストール完了後、以下のように起動できる状態になります。
2015と2017の機能の違い
2015と違い、Visual Studio 2017 ExpressではWindowsのデスクトップ向けアプリのみのエディションが用意されています。
つまり、Web向けアプリ用やWindowsプラットフォーム向けアプリ用は、このバージョンには存在しません。
また、2017はVisual Studio Expressの最後のバージョンです。
今後はExpressの代わりにVisual Studio CodeやVisual Studio Communityを使用するよう公式サイトで勧められています。
- PG
- 同じVisual Studio製品でも、種類やバージョンによってできることとできないことがバラバラなんですね。
- PM
- 今回の内容で、どのVisual Studioの環境が自分にとって最適か把握できたのではないでしょうか。
今から導入するならVisual Studio Express以外
ここでは、Visual Studio Expressについてお伝えしましたが、Visual Studio Expressは2017が最後のバージョンになります。今後は代わりにVisual Studio CodeやVisual Studio Communityの利用を考えるのが良いでしょう。.NET Frameworkの学習環境で悩んでいた方に参考にしていただけると幸いです。