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テキストエディタ

統合開発環境(IDE)とテキストエディタの違い4つ|使用する利点とは?

2019年10月07日
SE
統合開発環境(IDE)とテキストエディタの違いってなんですか?
PL
テストやコンパイルができるなど、統合開発環境(IDE)の方がテキストエディタよりも基本的に多機能なんです。それぞれ代表的なものを紹介しますね。

そもそも統合開発環境(IDE)とは?


統合開発環境(IDE)とは、プログラミングに必要なソフトウェアを集結させ、プログラミングを効率よく行えるように整えた開発環境です。

具体的には、プログラムを記述するエディタ、プログラムを実行できるようにするコンパイラ、デバッグを行うデバッガなどがまとめられています。

プログラマの作業効率をあげてくれるソフトにもかかわらず、無償で入手できる環境も多く用意されています。

なぜ統合開発環境(IDE)が使用される?

統合開発環境(IDE)を使わずにプログラム開発を行う場合は、プログラム開発に必要な環境をすべて構築したうえで開発を始めなければなりません。

統合開発環境を使えば、プログラミングや環境構築の知識が少ない人でも短時間で作業を開始できます。また、統合開発環境のエディタを使えば、プロパティやメソッドの入力補助機能を使えるため、最低限の知識でもプログラミングを進められます。

統合開発環境(IDE)とテキストエディタの違い4つ


熟練プログラマの多くは、プログラミングにテキストエディタを使っています。統合開発環境を使ってプログラミングしている人の中にも、「ちょっと便利なテキストエディタ」という認識を持っている人もいます。

実際に統合開発環境を使っている人でも、テキストエディタとの差異を意識している人もいれば、エディタの一種とだけ認識している人もいます。

ここでは、統合開発環境とエディタを比較し、異なる点を紹介します。

統合開発環境とテキストエディタの違い1:できることの違い

テキストエディタはツールの名称通り「書く」ことに特化しているツールです。多くのテキストエディタがプログラミングにも対応しており、用語やコマンドの色分け表示ができる機能もありますが、プログラムの構文チェックやメソッドの自動呼出しはできません。

統合開発環境では、プロパティやメソッドの候補を表示してくれる機能や、プログラムの構文チェックができ、コンパイル前に構文エラーを発見できます。

統合開発環境とテキストエディタの違い2:動作のスムーズさの違い

テキストエディタは文字入力を行うツールであり、文字入力時の自動編集やチェックを行いません。そのため、何のストレスも感じない速度で文字入力やカーソル移動ができます。

統合開発環境のエディタを使うと、文字を入力するたびにチェック機能や補完機能などが動作するので、低スペックのパソコンを使っている場合には動作ストレスを感じます。パソコンの買い替えや、開発環境へのプラグインを減らして対応しましょう。

統合開発環境とテキストエディタの違い3:フレームワークの違い

アプリケーション開発に向けて効率化を図るツールとして、統合開発環境とフレームワークは似通っています。

統合開発環境は、開発に必要なエディタやコンパイラといったツールを集約して提供し、フレームワークは開発工程の効率化につながるひな型集を提供します。

例えば、統合開発環境ではプログラムを冒頭からすべて記述しますが、フレームワークでは定型となる開始部分と終了部分の記述が自動挿入されます。

統合開発環境とテキストエディタの違い4:起動の速さの違い

統合開発環境は、起動時に開発に必要な環境をすべて起動させるため、実際に使い始められるまで時間がかかります。テキストエディタは、それだけ起動すれば良いので、あまり時間はかかりません。

テキストエディタと比べると、統合開発環境の方が圧倒的に起動速度は遅いものの、パソコンを高スペック機に変えたり、プラグインを減らしたりすることで、起動の負担はある程度軽減できます。

統合開発環境(IDE)を使用する利点4つ


統合開発環境(IDE)は、開発に必要なツールが包括されているので、開発者にとって使用するメリットがたくさんあります。

起動や動作のスピードではテキストエディタに劣りますが、プログラミングからテストまで総合的に考えると、開発工数の削減につながります。特に開発メンバーに技術的に未熟な人が含まれる場合は顕著です。

ここでは、統合開発環境を使うことのメリットを4つ紹介します。

統合開発環境を使用する利点1:選択肢の豊富さ

統合開発環境は、開発に必要な環境がまとめて提供されているにもかかわらず、無償のツールもあります。無償だからといって、大きく機能に制限があるわけではなく、用途に応じて十分使用できます。

有償の統合開発環境も大手メーカー各社から販売されており、製品の機能や操作性が自分の開発スタイルに合っているか見極めて選択できます。有償・無償の選択だけでなく、利用環境もインストール型やクラウド型から選択できます。

統合開発環境を使用する利点2:サポート機能

統合開発環境を利用すると、プログラムで使用する変数の命名規則をチェックしたり、使用クラスに応じて使えるプロパティやメソッドの一覧表示をしたりするサポート機能が使えます。

熟練プログラマなら、プロパティやメソッドも頭に入っていますが、未熟なプログラマにとっては調べなくても候補が表示されるので、プログラミングしやすくなります。これは未熟なプログラマにとって大きなメリットです。

統合開発環境を使用する利点3:コンパイラ機能

コンパイラはプログラミング言語という人間にわかる言葉から、コンピュータが理解できる機械語への翻訳を行う機能です。

テキストエディタでプログラミングを行った場合、プログラムを実行するためにはコンパイラを別途インストールして、コンパイル環境と実行環境を構築しなければなりません。

統合開発環境にはコンパイル環境もあるので、プログラミングが終わればすぐにコンパイルして、プログラムを実行させられます。

統合開発環境を使用する利点4:プログラムエラーチェック機能

統合開発環境を使ってプログラミングすると、コーディングの途中でもプログラム言語が自動で文法チェックされます。文法から外れる記述は構文エラーとして色付けられたり、エラーメッセージが表示されたりします。

コンパイルをして、コンパイルエラーが表示されてから修正するのではなく、構文エラーレベルだとコーディングしながら直していけるので、作業効率のアップに役立ちます。

おすすめの統合開発環境(IDE)4選


統合開発環境は、有償・無償や開発言語、OS別など多くの種類の製品がありますが、ここではその中から4つの製品を紹介します。紹介する統合開発環境は、すでに多くの人が開発に用いている実績があります。

統合開発環境を使うパソコン環境や、開発言語のほか、自分の好みも加味して選びましょう。選定基準が定まらない人は、まずは無償の統合開発環境から試し、統合開発環境の機能を体験してみましょう。

おすすめの統合開発環境1:Notepad++

Windowsで動作可能なオープンソースのテキストエディタです。フリーで利用可能ですし、デフォルトで日本語にも対応しています。使い方は至ってシンプルで、Windowsのメモ帳を操作するような感覚で開発できますので、その為、習得難易度の敷居がわりと低いツールでもあります。

プラグインが豊富に揃っているのも特徴のひとつです。基本機能で足りないものはプラグインで補えます。FTP機能の追加などが代表例になります。サーバーのファイルとやり取りするためにFFFTPなどのツールをダウンロードすることなく、Notepad++で完結できることは、開発者の負担を減らすことにもつながります。

様々なプログラミング言語にも対応しており、C#、Java、C++なども保存できますので、多くの開発者が利用できるツールになってきます。

おすすめの統合開発環境2:Visual Studio

マイクロソフト社が開発、リリースしている統合開発環境です。Windowsとの親和性が非常に高く、.NET Frameworkをベースにして作られています。

.NET Frameworkとは、アプリケーション開発するのに必要なクラス・ライブラリ群になり、アプリケーションとWindowsとの懸け橋としての役割も担ってくれます。

このあらかじめ提供されているクラスを利用することによって開発者の開発負担を大幅に減らすことが可能になります。
以下が、代表的な.NET Frameworkのクラス・ライブラリ群です。

・CLR:アプリケーションを実行するためのエンジン
・BCL:開発するのに最低限必要なクラス群(Stringクラスなど)
・ADO.NET:データベース関連
・ASP.NET:Web開発関連
・Windowsフォーム:Windowsで動作するアプリ開発関連

扱えるプログラミング言語としては、Visual Basic、C#、C++などになり、最近では、AndroidやiOSのアプリ開発もできるようになりました。

おすすめの統合開発環境3:Sublime Tex

WindowsとMacどちらでも動作可能なテキストエディタです。デフォルトで設定されている開発可能言語がとても豊富です。C言語、Java、C#、PHP、Python、Rubyなど主要なプログラミング言語が揃っています。

状態保存をしてくれますので、保存忘れや強制終了などでテキストエディタを終了した場合は、次の起動時には復元されています。

デフォルトで日本語対応されていませんので、日本語で作業を進めたい場合は、別途パッケージをインストールする必要があります。プラグインやショートカットキーも豊富に揃っているのも特徴のひとつです。

おすすめの統合開発環境4:Atom IDE

Atomはコードエディタとして多くのプログラマから人気を得ていましたが、ここにパッケージセットを適用することでAtom IDEという統合開発環境として利用できるようになりました。

コードエディタとしてAtomに慣れ親しんだ人にとっては、使いやすい統合開発環境となるでしょう。コードエディタのAtomを最新版にしたあと、パッケージセットを適用し、必要な開発言語のパッケージをインストールすれば使えます。

SE
Visual Studioはアプリ開発で大活躍なんですね!私も実際に触ってみたくなりました。
PL
目的や用途によって、仕様するツールも変わることがあるので色々なツールに慣れておいて損はないですね!

統合開発環境(IDE)とテキストエディタの違いについて知ろう


統合開発環境とテキストエディタでは、ツールとしての目的や特徴が異なるので、自分の開発技術に合ったツールを使えるか否かで、開発効率がかなり異なります。

統合開発環境とテキストエディタの違いを知り、それぞれのメリット・デメリットを理解して、適したツールを用いてアプリケーション開発に臨みましょう。

無償ツールを試して自分への適性を探ったり、すでに利用している人に聞いたりしてみることも大切です。


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