フリーランスエンジニアの年齢制限に関する基礎知識|年齢による不安要素とは

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フリーランスエンジニアの実態


フリーランスを【年齢】というテーマで解説する前に、現状把握として今の実態をまずは確認しておきましょう。

2015年〜2019年の小規模企業白書(中小企業庁)によると、国内におけるフリーランスの人口はおよそ400万人〜600万人ほど活動しています。(本業・副業含めて)

なかでも半数以上が40代〜50代という現状があります。

実は年齢層の高いフリーランスが多いわけですが、最近の働き方改革の影響で副業としてフリーランスの活動をしている26〜39歳の若者層は増加傾向にあるのが特徴的です。つまり、これまで会社員としての選択肢しか考えていなかった若者の意識に変化が見られるということです。

また、ITエンジニアのように専門職・技術職のフリーランスが圧倒的に多いのが特徴です。特に若年層は情報通信業に分類されるIT系の職種が多く、年齢層が高くなるにつれて士業関係の職種が多いのが現状です。

フリーランスエンジニアの年齢制限はあるのか

フリーランスエンジニアに年齢制限はなく定年もありません、なぜならフリーランスエンジニアは全てを自分で判断しなければならない働き方です。

仕事の受注から納品して報酬を得るところまでを自分の責任で行います。仕事を続けるのか辞めるのかも自分の判断で行いますので年齢制限はありません。

仕事が好きで長く続けたいと考えるでしょうが企業側の求人は、40代以降だとかなり少なくなるために対策しておく必要がありますが、60代でもフリーランスエンジニアとして働くことができます。

フリーランスエンジニアに年齢制限がない理由3つ


この章では、年齢による影響を意識しないフリーランスの特徴について見ていきましょう。一般的な会社員は強制的に定年を迎えたり高齢化による求職難に陥りがちですが、フリーランスの場合について詳しく学んでいきます。

1:自ら引退しない限り仕事を続けられる

会社員が定年を迎えたあとに別の仕事を探すのはなかなか困難ですが、すでにフリーランスとして活動している場合は定年が存在しないので、案件がある限りいつまでも仕事を行うことができます。

大手企業に勤めていない限り、退職金や老後の年金はあまり期待できないので何らかのアルバイトで生計を立てている高齢者も少なくありません。しかし、60代以上の求人は非常に限られているうえ、きつい仕事になるケースが多いでしょう。

そのため、まずは副業からでも良いのでフリーランスの下地を作っておくことは重要です。

ITエンジニアの場合は案件が豊富にあるだけでなく、自宅で作業できるケースが多いので定年後に第2の人生として生計を立てる強力なパートナーになるわけです。

2:知識・スキルがあれば年齢は関係ない

フリーランスは基本的に個人の知識・スキルを武器にして仕事を行うので、他の人にはない自分だけが持っている価値を提供できるのが理想的です。

そして、そのような価値を持っていれば、年齢が若すぎたり高齢すぎても問題になるケースは少ないでしょう。重要なのはクライアントの問題点をいかに素早く解消できるかという点です。

特に、ITエンジニアの場合は専門的な知識をすでに持っているので重宝されやすい特徴があります。なかでも、以下のような職種で経験豊富な人の優位性は高くなる傾向にあります。

・インフラエンジニア
・フルスタックエンジニア
・セキュリティスペシャリスト
・組み込み系エンジニア

いずれも案件を獲得して仕事をする道以外にも、自分で個人的なサービス・アプリを開発するという道もあります。

定期収入に繋がるサービスやアプリを複数持っていれば、それだけで生計を立てられるので理想的と言えるでしょう。

3:講師・コンサルタントの道

経験豊富なエンジニアの場合なら、年齢層が高くても不特定多数の人に技術を教える側として講師・コンサルタントを行うこともできます。ポイントは自分が得意とするジャンルに特化させるという点で、あまりにも何でもできます…というスタイルだと自分が提供できる価値がぼやけてしまい優位性を維持できなくなるでしょう。

例えば、セキュリティについて特化したり、クラウド対応、機械学習、データベース、スタートアップ…など、より専門的な知識・スキルが活かせるような価値を提供できるのが理想的です。

また、企業向けの講師・コンサルタント以外にも個人向けにフォーカスするのも良い方法です。最近は便利なサービスが増えており、例えば【タイムチケット】【ココナラ】などのような自分の価値を一般の人に提供できるサービスを利用するのは効率的でしょう。

【3年代別】フリーランスエンジニアのなり方


年齢制限のないフリーランスエンジニアになるには、実務経験を1年以上積んでからなる方法と実務未経験からなる方法があります。

実務経験が1年以上あるとフリーランスエンジニアとして働いていくことは可能です。また、今は深刻なエンジニア不足になっているため実務経験が1年でも案件を受注できます。

実務未経験でも年齢制限のないフリーランスエンジニアになることはできますが、かなり難しいです。企業も即戦力として募集しているのでまずは経験を積んだ方がいいでしょう。

1:20代

20代で実務経験が少なくても年齢制限のないフリーランスエンジニアとして働くことはできます。実務経験が1年くらいあれば転職エージェントの紹介で仕事を見つけることができるでしょう。

フリーランスエンジニアとして働けるのは、IT業界が常に人手不足のため実務経験が少ないエンジニアでも仕事があるからです。

2:30代

年齢制限のないフリーランスエンジニアには30代でもなれますが、もしエンジニアの経験がないのであればまずはエンジニアとして就職し、できればポテンシャル採用や研修のある求人に応募しましょう。

転職して実務経験が1年くらいになったら年齢制限のないフリーランスエンジニアになるために、フリーランスエンジニア向けのエージェントに相談して仕事を紹介してもらいます。

3:40代

40代からでも年齢制限のないフリーランスエンジニアになることはできますが、案件を受注するには今までの実績や過去の経験、自分の付加価値が特に重要になります。

スキルが高くても年齢で案件がなかなか受注できないことがありますので、エージェントに相談したりクラウドソーシングなどを利用しましょう。

年齢制限に関係なく活躍する方法6選


年齢制限のないフリーランスエンジニアですがやはり年齢の壁と言われるものがあります。その壁を乗り越えられずにフリーランスエンジニアを辞めてしまう人もいます。

どうすれば年齢制限のないフリーランスエンジニアが年齢の壁を乗り越えることができるのでしょうか。ここでは年齢に関係なく活躍できる方法を紹介します。

1:クラウドソーシングやエージェントを利用

世間的にはフリーランスエンジニアは年齢制限があると思われていますが、年齢制限はありません。しかし年齢が高くなると仕事の受注の難易度は上がってしまいます。

エンジニアとして高いスキルがあっても仕事を受注できる営業力などが足りないと仕事を受注するのは難しくなります。そこで、クラウドソーシングやエージェントに相談して効率よく仕事を探した方がいいでしょう。

2:顧客との信頼関係を大切にする

顧客との良好な関係を長期にわたって維持するというのも、年齢制限のないフリーランスエンジニアが努めることの1つです。たとえ年齢が高くなって若いエンジニアに劣ってしまうところがあっても、長年継続した信頼関係であなたに仕事を発注してくれるでしょう。

信頼関係は何よりも大切ですので信頼関係を大切にするよう心掛けます。

3:スキルアップを継続し続ける

年齢制限のないフリーランスエンジニアとして仕事を受注するには、スキルアップを継続し続けなければいけません。

若いエンジニアは新しい知識や新しいスキルを吸収するのが早いので、負けないように継続的にスキルアップして価値を高めていかないと年齢制限のないフリーランスエンジニアとして働くのは厳しいでしょう。

4:講師やアドバイザーなどの道を探る

講師やアドバイザーは高年齢でも年齢制限になりにくい仕事ですので、エンジニアとしての経験やスキルが豊富にあれば、若手エンジニアを育てる道もあります。

講師やアドバイザーは知識だけではなく経験も必要です。今までのエンジニアの経験は長年働いてきたからこそある付加価値です。

5:自分の得意分野を付加価値としてアピール

年齢制限のないフリーランスエンジニアが付加価値をアピールするのは重要なことになります。これは、年齢で不利になることがあり、同じフリーランスエンジニアとして働くライバルが大勢いる中で選ばれなければならないためです。

常にスキルアップを心がけて新しい付加価値を身につけることが大切です。

6:常に新しいことに謙虚にチャレンジ

年齢制限のないフリーランスエンジニアはトレンドのプログラミング言語などを常に気にかけ、最新の技術に柔軟に対応することやスキルアップすることを心がけましょう。特定のスキルだけでは採用されることが少なくなってしまいます。

フリーランスは何歳まで続けられるのか


年齢制限のないフリーランスエンジニアは、70代でもフリーランスエンジニアとして働くことができます。しかし若手のフリーランスと比べると高年齢のフリーランスが働ける場所は少なくなってしまいますが、今までの経験を生かしてコンサルティングをしている人が多いです。

年齢による不安要素3選


この章では、フリーランスが高年齢化することによる主な弊害について見ていきましょう。これはすべてのエンジニアも同じようなことが当てはまる内容ですが、特に個人で働くフリーランスにおいては重要なポイントにもなるのでチェックしておきましょう。

1: プロジェクトの年齢制限について

さまざまな求人サイトの案件を見ていると、たまにプロジェクト自体が年齢を制限している場合もあります。

さまざまな要因が考えられますが、例えば若年層で構成されているチームであれば同世代を集めた方が仕事をしやすかったり、出張などが頻繁にあるケースなど…、高年齢層には難しい状況であるとクライアントが判断する場合があります。

このような案件が増えてくると、高年齢層のフリーランスとしては収入が不安定になってしまいます。

このような不安要素を解消するもっとも簡単な方法は、エージェント経由で案件を獲得する方法でしょう。自分の現状や希望などにピッタリ合った案件を提案してくれるだけでなく、契約して仕事を行うまでをしっかりサポートしてくれるので安心です。

2:日々のアップデート不足

IT系のフリーランスとして活動するうえで、もっとも重要なのは最新情報を日々更新していくという点です。

特にIT界隈は情報のアップデートが激しく、今は最新の技術と思っていても半年や1年ほどで古くなってしまいます。とにかく毎日アップデートしながら、最新の技術を実際に触ってみて活用していくしかありません。

ところが、高年齢化していくと徐々に保守的な考えになりがちで、今持っている知識・スキルだけで勝負しようとしてしまいます。最新技術を実際に触って理解するのが徐々に面倒になったり、なかなか全体像を把握できなくなってしまうわけです。

そうなってくると、すぐに希望の案件が減ってしまうしクライアント側からも「大丈夫かな…」と不安を抱かれてしまいます。

まさにITエンジニアの宿命とも言える課題ですが、フリーランスとして長く活動するには必須のアップデートを怠らないようにしましょう。

3:健康・体力面について

冒頭でもご紹介した小規模企業白書の実態調査には、フリーランスが抱える不安要素トップ3が公開されています。

その中には、社会保障であったり健康面を不安視する声が上位に挙がっており、ほとんどのフリーランスが気になっている点であることが分かります。

企業に属した働き方をしている場合は固定給であり有給も貰えるわけですが、フリーランスの場合は仕事ができなくなってしまうと収入に直結してしまいます。長期入院や障害などを負ってしまうと、その後の業務に大きな影響が出てしまうでしょう。

フリーランスは自由に働ける代わりに、このようなマイナス面の責任も自分で解決していかなければいけません。

ただし、最近は【フリーランス協会】のような支援団体も増えてきており、福利厚生や病気による収入の保証サポートなどを得られるような仕組みが整いつつあります。

各地域でコミュニティやイベントも多く開催されており、人脈形成や複数人のフリーランスで1つの仕事を対応するなど、さまざまなムーブメントも起きています。そのため、フリーランスとして安心できる働き方をこれから一緒に検討していく活動も同時に行うのが良いでしょう。

フリーランスエンジニアには年齢制限がない!


フリーランスエンジニアには、年齢制限はありませんが50代60代となると参画できる案件は減っていってしまいますし、高年齢になるにつれて報酬も下がる傾向です。

プロジェクトが忙しくて体力が必要になった場合に、若手のエンジニアに任せたほうがいいと判断されれば高年齢のエンジニアは厳しい状況になるでしょう。また、発注する会社が年齢制限していることもあります。

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