エンジニアにとって欠かせないものの1つが「エディタ」です。
この記事ではLinux初心者のエンジニア向けに、高機能エディタを2つピックアップして紹介します。
「どのエディタを使えばいいのだろう」と悩んでいる人は参考にしてください。
目次
vi系の高機能エディタ「Vim」
「Vim(ヴィムまたはヴィアイエム)」は、vi系の高性能エディタです。
UNIX系のOSに長い間デフォルトインストールされているエディタで、システム管理や設定ファイルの編集等の用途に多く使われてきました。
VimはLinuxディストリビューションやMac OS Xでもデフォルト採用されているため、Vimをプログラミング用のエディタとして使っている開発者もいます。
コマンドモードと入力モードを切り替えながら使うため慣れが必要ですが、使いこなせるようになれば高速で編集作業を行えます。
主な特徴
Vimの主な特徴を箇条書きにします。
- 軽量
- 高速
- 多機能
- 慣れが必要だが、慣れれば編集効率が高い
- 多くのプラグインが存在し、拡張が容易
- 多くの主要プラットフォーム(Windows、Mac OS X、Linux、FreeBSD)で同じように使える
- GUI版とCUI版がある
- sshからログインしてもシームレスにVimで編集できる
Vimのライバル「Emacs」
Emacsは1970年代中盤から開発が始まった、歴史の長いテキストエディタです。
現在使われているEmacsの原点は1985年にリリースされた「バージョン13」と言われています。
Emacsはフリーソフトとして多くの開発者からの支援を受けて機能が強化され、様々なOSへの移植がすすめられてきました。
2001年のバージョン21以来、メジャーアップデートがありませんでしたが、2007年にバージョン22がリリースされてからは、約3~4年ごとにメジャーリリースが行われるようになり、現在に至ります。
Emacsの特徴
Emacsはテキストベースの端末で使うテキストエディタとして開発された経緯があり、ユーザーインターフェイスがWindowsやMac OS Xと違います。
そのため最初は戸惑う人が多いです。
しかしEmacsに使われているelispコードは、基本的にEmacsが動作する全プラットフォームで利用できるため、利便性は高いです。
また、Emacsの必要最小限のコア機能にはC言語が使われていますが、それ以外の大部分の機能はEmacs Lisp(elisp)という言語でマクロとして実装されています。
ユーザーはelispファイルを修正・追加することで、Emacsのほぼ全ての機能をカスタマイズできるという利点があります。
エディタを上手に使って効率的に仕事をしよう
VimとEmacsは歴史あるメジャーなエディタです。
ネット上に様々な情報があるので勉強しやすく、疑問があっても解消しやすいのが利点です。
どちらも慣れが必要ですが、慣れれば快適なので、ぜひ使いこなして効率的な仕事を実現してください。
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