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モーショントラッキングのイメージ

Azure Kinect DKとは?高度なAIセンサーで空間トラッキング

2020年09月25日

Kinect(キネクト)は「Kinetics(動力学)」と「Connection(接続)」を組み合わせた造語です。Kinectを使うことで、身体の動きや音声によってデバイスを操作し、センサーからそれらのデータを収集することが可能となりました。
Azure Kinect DKは、Kinectから送信されたデータをAzure上で解析し、数多くのソリューションに利用するための開発キットです。ここでは、Azure Kinect DKについて解説していきます。

PG
何やらとても高度な機器が出てきましたね。Azure Kinect DKとはどういった製品でしょうか?
PL
深度センサーと空間マイク、ビデオカメラ、方位センサーを備えたオールインワンの小型デバイスですね。ここで詳しく確認していきましょう。

Azure Kinect DKの概要

Azure Kinect DKの「DK」の部分は、Development Kit(開発キット)の略称です。開発するために必要なものをパッケージ化のうえ提供しています。

高度なAIセンサーが搭載されており、幅広いSDKとAPIを組み合わせることで、先進的なコンピュータービジョンや音声モデルが実現可能です。

他に高度な深度センサー、加速度センサー、角速度センサーが搭載され、3D空間を認識することができます。また、人間の身体の動きを捉えることができるのも大きな特徴のひとつです。
様々な業界向けに、ソリューション開発が進められている、今注目の開発者キットとなります。

Azure Kinect DKを購入するにはマイクロソフトのオンラインストアにアクセスします。現在は、米国、中国、ドイツ、日本、英国でご購入でき、価格は日本円で約4万7千円です。

Azure Kinect DKの仕組み

Azure Kinect DK開発環境では、以下の3つの SDKが用意されています。

Azure Kinect Sensor SDK

Azure Kinect DKハードウェアセンサー、デバイス構成のための低レベルセンサーアクセスが提供されています。

インストールして実行すると以下の機能が使用できます。

  • ●深度カメラへのアクセスとモード制御
  • ●RGBカメラへのアクセスと制御
  • ●モーションセンサーへのアクセス
  • ●深度カメラとRGBカメラの同期ストリーミング
  • ●外部デバイスの同期制御
  • ●カメラフレームのメタデータへのアクセス
  • ●デバイス較正データへのアクセス

Azure Kinect Body Tracking SDK

Azure Kinect DKハードウェアと組み合わせて使用したときに、身体をトラッキングするためのWindowsライブラリおよびランタイムが含まれています。

以下のとおり、身体のトラッキング機能が利用できます。

  • ●体のセグメント化を提供します。
  • ●認識範囲内の体の各部位または全身の解剖学的に正しい骨格を含みます。
  • ●体ごとに一意の ID を提供します。
  • ●時間の経過とともに体をトラッキングできます。

Speech Cognitive Services SDK

Speech SDK により、Azure に接続された音声サービスが有効になります。

Azure Kinect DKの活用事例

Azure Kinect DKは医療や小売り、製造、ロボティクスなどの分野での活用が想定されています。すでにAzure Kinect DKでサービスを開発している現場もあります。

一例として医療用コンピュータービジョン企業のOcuveraでは、Azure Kinectを採用して患者見守りツールを開発しました。入院患者がベッドから転落しそうになるとそれを検出し、看護士に通知します。このツールにより、年間1万1000回も発生していた患者のベッドからの転落回数が0回になったといわれています。

PG
これからますます需要が増えそうな予感がしますね。価格もそこまで高くない印象ですので、会社にお願いしてひとつ購入してみます!
PL
会社で買ってみんなで共有して使うと、いろいろなアイデアが出て面白いかもしれません。購入する機会があれば積極的に使っていきましょう!

Azure Kinect DKで空間トラッキングが簡単に

Kinectは以前まで、Xboxの付属機器で個人が遊ぶための製品というイメージがありました。今は開発用キットも発売され、今後様々な業界で活用されていくことが予想されています。上手に使いこなせば、上記の活用事例のようなツールが開発できますので、Azure Kinect DKに触れる機会があれば積極的に触れていきましょう。

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