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AWSにWordPressを構築するメリットとは?
AWSにWordPressを構築するメリットは以下の通りです。
・費用が安い
・サーバ設定が自由に行える
・信頼性が高い
WordPressを使ったサイトを立ち上げる場合、レンタルサーバを利用することが多いですが、AWSでの構築も増えてきています。AWSは大企業の導入実績が多数あることから信頼性が高いサービスといえます。また、個人でも運用できる費用であることがメリットと言えるでしょう。
3つのメリットについて、1つずつ解説していきます。
AWSは費用が安い
具体的な金額については後ほど解説しますが、安いプランを選択すれば「378円/月」程で利用できます。(2020年6月時点)
利用するサービスによっては、サーバの起動や停止を自由に行うことができ、サーバを停止している間は費用が発生しません。また、ハードウェアやソフトウェアを購入するわけではないので、初期費用が掛からない点も、費用の安さに繋がっているといえるでしょう。
AWSはサーバの設定が自由に行える
レンタルサーバは、スペックやソフトウェアが決まっているため自由度が低いといえます。一方、AWSにおいては、多数のサービスが用意されており、それらを自由に組み合わせることで柔軟なサーバ構築が行えます。
AWSは信頼性が高い
ログイン履歴の監視、2段階認証などの機能が標準搭載されており、セキュリティ面も万全といえるでしょう。アプリケーションを追加することにより、更なるセキュリティの確保も実現できます。
また、クラウドサーバであることから、ユーザーが意識することなく常に最新のハードウェアにアップグレードされており、サーバの質が高い状態で保たれています。大企業の導入実績が多数あることからも、信頼性が高いサービスといえるでしょう。
AWSにWordPressを構築する難易度
AWSにWordpressを構築する作業は、レンタルサーバに比べて難易度が高いです。しかし、インターネット上にたくさんの情報があるので、初心者でも失敗せずに行えるでしょう。
サーバ側でコマンド実行によりインストールしたり、ドメインの関連付けを行うなど、ひとつひとつの作業を全て自分で行うので苦労しますが、その分勉強になり、自分が運営しているサーバであるという意識がより強くなるでしょう。
AWSにWordPressを構築する方法2つ
AWSにWordPressを構築する方法は、大きく以下の2通りがあります。
・EC2インスタンスで構築する
・Lightsailで構築する
それぞれの特徴について解説します。
EC2インスタンスの特徴
サーバに組み込む機能を全て選ぶことができ、データ転送量に応じた性能にしたり、細かいセキュリティの設定などが行えます。使用時間で課金されるため、サーバを停止すればその間の費用は発生しません。
本格的にサーバを運用するスタイルとなるため、構築の難易度は高く、それなりの知識が必要といえるでしょう。比較的規模が大きいサイトや複雑な仕組みを導入するようなサイトに向いているといえるでしょう。
Lightsailの特徴
WEBサイトに必要となる機能がパッケージ化されたサービスです。サーバに細かい設定をすることなく、Lightsailを申し込むだけで簡単にWEBサイトを構築することができます。
もちろん、WordPressも簡単に導入することができます。ひとつひとつの機能を申し込む必要がないため、費用も抑えることができます。
デメリットとしては、機能がパッケージ化されていることから、やや柔軟性が低いことや、サーバを停止しても費用は固定で発生することが挙げられます。小規模なWEBサイトや個人ブログに適しているでしょう。
AWSにWordPressを構築する手順
ここでは、作業のイメージが掴めるように、AWSにWordPressを構築する手順を解説します。実際に構築する際の参考にしてみてください。
AWSアカウントの登録
AWSにWordPressを構築するために必須の作業となります。アカウントの登録に必要なものは、以下の通りです。
・メールアドレス
・クレジットカード情報
クレジットカード情報を登録しますが、アカウントを登録するだけならば費用は発生しません。有料の機能を利用すると、ここで登録したクレジットカード経由で請求されます。
EC2を使ってWordPressを構築する手順
手順は以下の通りです。
1.EC2 インスタンスを作成する
2.WEBサーバのソフトウェアをインストールする
3.PHPをインストールする
4.データベースをインストールする
5.WordPressをインストールする
EC2インスタンスとは、簡単に言えばサーバです。まずはサーバを用意し、WordPressに必要となる諸々の機能やソフトウェアをインストールして構築します。
Lightsailを使ってWordPressを構築する手順
手順は以下の通りです。
1.Lightsailの利用を開始する。
2.Lightsailの設定でWordPressを選択する。
EC2に比べて、簡単に構築することができます。必要な機能がパッケージ化されているので、自分でソフトウェアをインストールする必要がありません。
AWSにWordPressを構築した後の作業
AWSにWordPressを構築したあとは、WordPressに関する初期設定を行えば、WEBサイトを制作したり、ブログを執筆することができます。
しかし、WordPressを構築しただけでは、インターネット上への公開はできません。インターネット上に公開するためには、独自ドメインの取得と、ドメインをAWSと関連付ける必要があります。
ドメインの取得は、AWSのサービスで行うことも可能で、他のサービスで取得したドメインをAWSに関連づけることも可能です。なお、独自ドメインを使用するには、AWSのRoute53というサービスを利用する必要があり、別途費用が発生します。
AWSにWordPressを構築した場合の費用
AWSにWordPressを構築した場合の大まかな費用の目安を解説します。運用方法によっても異なってきますので、ご自身の利用形態や最新の公式情報を確認しましょう。ここでは、あくまで目安として解説します。
EC2の費用
利用する性能によって異なりますが、ここでは、無料利用枠が設けられている「t2.micro」を利用するものとします。費用は、「0.0116USD/時間」で、日本円にして「約1.25円/時間」です(2020年6月現在)。1ヶ月使い続ける場合、約930円という計算になります。
Lightsailの費用
Lightsailの費用は、3.50USD/月で、日本円にして「約378円/月」です。(2020年6月現在)EC2は時間単位ですが、Lightsailは月単位です。必要な機能が一通り揃っていてこの価格は、かなり手頃な値段といえるでしょう。
その他の費用
EC2やLightsailに掛かる費用の他に、インターネットに公開する場合は、独自ドメインに関する費用が発生します。AWSで独自ドメインを利用する場合は、Route53というサービスを利用することになります。
Route53の費用は「0.5USD/月」で、日本円にして「約54円/月」です。(2020年6月現在)この他にドメインの取得料や、AWSで他のサービスを利用する場合は、その費用が発生することになります。
AWSにWordPressを構築してみよう
AWSにWordPressを構築するのは、レンタルサーバに比べ難易度が少々高めといえますが、その分、サーバに関する知識が学べることは間違いないでしょう。
構築方法に関する情報は、インターネット上に多数あり詳しく解説されているので、初心者でも構築することが可能です。
上手く利用すれば費用を抑えることもできるでしょう。大企業も利用している信頼性が高いサービスですので、興味があれば利用してみてはいかがでしょうか。
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