ここでは高血圧が心配なエンジニアに向けて、高血圧の基準や高血圧の改善が期待できる運動について紹介していきます。
エンジニアは業務上座っていることが多いため、運動不足になりやすい職種です。
本記事を参考にして運動を行い、高血圧から自分を守ってください。
目次
高血圧の基準
日本高血圧学会は「高血圧治療ガイドライン」というものを作成し、以下の基準を公開しています。
診察室血圧(最高血圧/最低血圧) | 家庭内血圧(最高血圧/最低血圧) | |
---|---|---|
Ⅰ度高血圧 | 140~159かつ/または90~99 | 135~144かつ/または85~89 |
Ⅱ度高血圧 | 160~179かつ/または100~109 | 145~159かつ/または90~99 |
Ⅲ度高血圧 | ≧180かつ/または≧110 | ≧160かつ/または≧100 |
血圧の度合いに応じて医師がいつどのように治療をするかを判断するために、Ⅰ度・Ⅱ度・Ⅲ度の3段階に分類されています。
この基準では家庭での最高血圧が135以上、または最低血圧が85以上だとI度高血圧に分類されるので、これ以上の血圧の人は何らかの改善策が必要となります。
ほぼ毎日速歩や自転車など中等度の運動を
厚生労働省が提供している健康情報サイト「e-ヘルスネット」の情報によると、高血圧症の改善には以下のような運動を行うことが望ましいとされています。
- 30分以上の運動
- 運動強度は「ややきつい」程度
- 有酸素運動
- できれば毎日行う
あまり強度の低い運動だと効果が少なく、強度の高い運動だと血圧の上昇が著しいため、「ややきつい」程度の運動が推奨されています。
具体的な種目としては「ウォーキング(速めに歩く)」「軽いジョギング」「水中運動」「自転車」などです。
もし30分以上の運動ができない場合、10分以上の運動を行った結果は合計して1日30分以上になれば構わないとされています。
しかしこれらの運動をいきなり行うのは身体への負担が大きいので掃除や洗車、自転車での買い物、子供と遊ぶ等、日常生活でできる活動を通じて身体を慣らしてから実際の運動を実施してもよいでしょう。
なお、運動をするときは準備運動と整理運動をしっかりと行い、自分の体調や体力、年齢や健康状態を踏まえた運動を行ってください。
虚血性心疾患や心不全等の心血管合併症がないか医師のチェックを受け、運動を行っていいかも確認しておきましょう。
もちろん運動だけでなくアルコールや食塩の制限そして禁煙等も同時に行うと効果的です。
毎日30分の有酸素運動は健康を作る
長く健康で仕事をするためにも、血圧が気になる人は毎日30分以上「ややきつい」と思える程度の有酸素運動を行ってください。
30分まとめて運動できない場合は10分ずつの運動を3回繰り返してもいいので、ぜひ挑戦してみましょう。
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