国内のエンジニアも動向に注目している5Gですが、ファーウェイなど海外勢が先行するイメージがあります。
しかしながら、日本にも5Gの基地局を提供しているメーカーが存在します。
本記事では、そのメーカーのひとつである「富士通」について紹介します。
目次
富士通の5G基地局はドコモが採用
5G基地局は通信会社が複数のメーカーの製品を採用する形式が一般的です。例えば、NTTドコモは、富士通を含めた3社の基地局設備を採用しており、富士通は5Gの基地局制御装置、無線装置の納入を行いました。
5G基地局制御装置は、異なる無線方式を単一のハードウェアに実装するSDR技術が採用されています。
これにより既存の基地局制御装置を活用できるため、最小限のハードウェア変更のみで迅速に、低コストで5Gネットワークを展開できるとしています。
無線装置はこれまで外部に設けられていたアンテナ装置を内蔵にすることでビームフォーミングを実装し、効率的なネットワークの構築が可能となりました。
NTTドコモは最低でも、2021年6月までに1万局、2025年3月までに2万6,334局を開設する計画を発表しています。
ドコモに5G基地局を提供する富士通とは
富士通はICT分野の各種サービスから、電子デバイスやプロダクトの開発・製造・販売・運用までトータルで提供しているメーカーです。
テクノロジーソリューション部門では、法人の顧客向けにシステムプラットフォームやサービスを基軸としたビジネスソリューションを提供しています。
富士通の歴史
富士通は1935年に通信機器のメーカーとして誕生しました。
1940年には日本初の国産自動交換機「T型交換機」を逓信省に納入しました。
その後も通信などの分野で躍進を続け、1992年6月には情報・通信システムの総合サービス体系である「PROPOSE」を発表します。
2000年には世界最大容量である1.76Tbps光波長多重伝送を完成させます。
2007年にはオープンシステムの新標準となる最速のSolaris/SPARCサーバ「SPARC Enterprise」を投入しました。
2014年、ビジネス創出に向けたIoTプラットフォームの提供が開始されます。
2015年には富士通創立80周年を迎え、同年9月デジタル革新につながるデジタルビジネス・プラットフォーム「MetaArc」の提供を開始します。
そして2017年には、米フォーチュン誌で行われている「世界で最も賞賛される企業」に5年連続で選出されました。
エンジニアとして知っておきたい5G
2020年に運用が開始される5Gは、エンジニアにとっても注目しておきたい技術です。
国内の大手メーカーである富士通は主要な基地局メーカーのひとつでもあります。
5Gは今後も注目される分野ですので、エンジニアとしても覚えておくと良いでしょう。
※出典元
富士通PRESS RELEASE「NTTドコモへ、5G商用サービス向けの基地局制御装置および無線装置を納入開始」
https://pr.fujitsu.com/jp/news/2019/07/31.html
富士通「事業内容」
https://www.fujitsu.com/jp/about/businesspolicy/business/index.html
富士通「富士通の歩み(沿革)」
https://www.fujitsu.com/jp/about/corporate/history/index.html#period1991
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